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セラフィア物語  作者: AK47
第1章
2/4

幕間

 大陸の東部は大海につながるバレリア内海を中心に、内海より以西はトルキア、以南はセレン、以北はノルドと呼ばれた。

 征服帝オーガス出現以前のこの地域の歴史は、そのほとんどが神話や伝承の域を出ておらず正確にはよく分かっていない。


 セレン北部の一地域である東セラフの王オーガスは、一代でバレリア内海の沿岸地帯を征服すると自らをセラフィア帝国皇帝と名乗った。帝国ではオーガスの即位年を紀元とする紀年法が制定され、これが今日でも広く使用されているセラフィア紀元、すなわちセラフ暦である。

 紀年法以外にも、帝国の領内では公用言語としてセラフ語の使用が定められ、度量衡や通貨の統一もなされた。



 セラフ暦767年には武帝アルガスの遠征によって、帝国の版図は東部全域にまで広がった。

 帝国の支配による長い政治的安定は、この地域に学術、技術、芸術等の諸分野で多くの発展をもたらした。

 帝国が広く多様な支配地域を治めることができたのは、強大な軍事力のみならずこれら文化的先進性に支えられていた部分も大きい。このことから帝国の統治は「剣と文化による統治」と呼ばれた。



 セラフ暦900年頃から帝国は度重なる異民族の侵入や内部分裂により次第に衰退していった。

 決定的だったのは1362年に後継者争いから勃発したセレン動乱で、すでに支配力がセレンに限定されていた帝国領内にモザイク状の複雑な対立構造を生み、その結果として今日の群雄割拠の時代がもたらされたのである。



シルデール著『東方史』より抜粋

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