Junebride..
白い紙に、白いペンで、君のこと…
"好き"
って書いた。
真っ白な想いをこの胸に…
6月の花嫁は幸せになれると、風の噂で耳にしたのです。
だからきっととっても幸せ溢れる二人になれると─、
祈ってる。
私の夢に今でも時々現れる6月は、冷たくて寒い、雨の降り注ぐ夜なのに。
車が静かに止まる音、ガラスに弾けては消える寂しげな雨滴たち。
忘れたはずのあの情景が忘れた頃にやって来る。
泣かないで、
泣かないで。
どうか、どうかそんなに悲しまないで。
そう伝えたくて、伝えられずに目が覚める。
その繰り返し。
私は哀しみのJunebride。
どうしてだろう。
何かを失うと、胸がはりさけそうに痛い。
苦しい。
行かないで。
何度つぶやいただろう。
だんだん小さくなっていく車を冷たい雨の降る中で、見つめていた。
長い長い長ーい間。
6月の花嫁は幸せ色に包まれて、それはきっと美しいのでしょう。
だからね、二人を包むすべてが幸せでありますようにと─、
願ってる。
切なくて、切なくて、愛しくて…
白い紙に、白いペンで、君のこと…
"好き"
って書いたの。
真っ白な想いを。
どうかその胸に…