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第十四話

「……エナ起きているか??」そう静かな声でルカはエナに問う。

「うん。起きてる」

「寝れないよな」

 ルカは目を開けて天井を見つめた。

「うん。私ずっと考えてる。お母さんたちのこと。お母さんはきっと自分が死ぬことを分かっていたんだと思う。だってお母さんがすごく大事にしていたペンダント私にくれたんだよ?あの時がお母さん達との最後だって知っていたら私もっとちゃんとしたこと言えてた」ベッド越しにエナはそう言った。

 エナの視界は涙でぼやけていてうっすら見える天井が現実だとエナを突きつける。

 それが嫌でエナは瞼を閉じた。

「僕も」 

 シーンと沈黙した空気が流れる。二人の頭の中は大分落ち着いてきたがまだ少し混乱があった。だって爆発とか看板の文字が魔法みたいに変わるとか映画とか小説の話しかないと思っていたし、魔法がこの世に存在するとかありえないからだ。

 だがちょうどルカの頭の中に一つのあるニュースが頭に浮かんだ。

——傘が綺麗に宙に浮いていたんです。あれは魔法です。この世には魔法が存在するのです。

「ねえ、ルカ。この世界って魔法が存在するのかな」

 ちょうどその時ルカが考えていたことをエナが訊いてきた。

「分からない。でも僕たちが知らない何かがきっとあると思う」

「うん」


 夜になると二人はすっかり眠りに落ちていた。

「……寝ていますね。おやすみなさい」



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