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彼女が寝取られてから周りの女子の様子が.....?(完結)  作者: アキノリ@pokkey11.1
終わりの始まり?
28/48

28、ベクトルの崩壊

.....。

佐藤梓さとうあずさサイド☆


米田健司。

私が最も恐れていた事態が発生した。

抹殺しないといけない。

だけどお兄が言う限り犯罪は良くない。

ではどう抹殺するかだが。


「...お兄。どうするの」

「...正直...このままではマズいとは思う。だから米田を黙らせる必要がある」

「それはそうだね。じゃあ抹殺する?」

「それは駄目だって言っているだろう。話し合いを...」

「でもお兄。それで良いの?話し合い通じるの?」


俺は考え込みながら電話を掛けた。

その人物は山吹さんだった。

そして数コール...の前に出た。

直ぐに出た。


『...もしもし』

「...どうした?随分暗い反応だな」

『...うん。もう色々とまわっているみたいだけどツイートで(アクアユニゾンスクエアを壊してしまおう)とかいうのが広がってる。学校の裏垢で』

「な...誰だその配信者は」

『...配信者は@YONE-KENSIROUって書かれてる。これ誰だろう』


配信者YONEKENSIROU...か。

ほぼ間違いないが多分アイツだな。

だけどそんな姑息な真似をする様なゴミ屑だったか?アイツ。

思いながら考えていると。

「実は思い当たる人が居る」と言葉を発した。


「...思い当たる人?そいつ誰だ」

『...米田健よねだけん

「...誰だ。もしかして米田の兄貴か」

『そうだよ。米田健はお兄さん。...何か不良集団と付き合っているって話だけど』

「まさか」


俺は唖然としながら話を聞く。

それから「もしかしてそれは...この街の」と呟く。

すると山吹さんは「そう。この街の最悪の暴走族不良集団の頭って話だけど」と山吹さんは話す。

俺は咄嗟に梓を見る。


「...成程ね」


そう言いながら梓は顎に手を添える。

まさかその不良集団がまた出るとは...っていうかイケメンのプロサッカー選手に近い奴がそういう奴と絡んでいるのかよ。

っていうか求愛したのがソイツか!!!!!


『米田君がそういうの絡んでないって信じたいけど』

「...無理だな。アイツ兄弟が居るって話だから」

『だとするなら最低だね』

「そうだな。どうしてもあず...いや。何か仕掛けたいんだろう。横取りとかな」

『何を横取りするの?』

「...その健とかいう奴が梓を狙っている」


だが言った瞬間に『え?それはないよ』と否定された。

そして『だってソイツは...成宮と付き合っているって話だったから』と切り出した。

俺は青ざめる。

それから唖然とした。

ま、まさか!!!!?


『聞き間違いじゃ無かったならそう聞いたけど...まさか...』

「...二股以上の事をしているゴミ屑だな」

『汚らわしい...!!!!!』

「...俺も想像外だ」


まさかどいつもこいつも腰を振っていると?

外道だなマジに。

考えながら「米田はなんでそんなのと仲が良いんだ」と聞いてみる。

すると山吹は『実は...米田くんはお兄さんに養ってもらっているから』と答える。

犯罪で手に入れた金でか?


『...というか表は仕事真面目なんだよね』

「気持ちが悪いな。サイコパスか?」

『気に入らなかったらリンチしているって噂だし』

「...有り得ないな。アイツ以上に狂っている」


そんな言葉を言っていると『とにかく気を付けないと。絶対にマズいよ』と言ってくる山吹さん。

俺は考えながら「そうだな」と呟いた。

それから「そうなると先ずは」と思っていると電話が掛かった。

まさか。


「...梓。俺が出る。代わりに...山吹さんの気を逸らしてくれ」


俺は頷く梓にスマホを渡す。

それから電話に出る。

米田の電話番号だ。

何だ一体。


『此方は佐藤さんのお自宅ですか?』

「...そうだな。誰だアンタ」

『失礼します。僕、米田健って言います』

「...いかにも声が真面目だが。お前...何の用事だよ」

『そうですね。少し話しませんか』

「話す気は無い。寧ろ...梓は渡さない」


『まあまあそうかっかとならず。本題に入らずに』と能天気に話すゴミ屑。

俺はその言葉に何だかイライラが増してきた。

それから俺は電話を静かに切ろうとした時。

『貴方はお兄さんですよね』と話した。


「そうだ」

『実は僕、セックステクニシャンです』

「...それがどうした」

『だからこそ渦宮さんとか...何かその。舐めまくってものにしたいんですよね』

「...お前。まさかと思うが華の一家とかに手を出したら許さんぞ。絶対に許さない」

『まあそれは無いですよ。貴方が大人しく梓さんを渡してくれたら』


このクソ野郎!

思いながら俺は机を思いっきり殴った。

その勢いでコップが倒れお茶が飛散する。

激高した。


「お前な...!そんな要求を呑むか誰が!」

『あれれ?僕は至って紳士且つ光栄的で真面目な取引をしたいです。だから...脅しにならない範囲でご提案しております』

「そもそも仮にも梓を渡したりして解決するか?しないだろ。いい加減にしろ」

『バンドを潰したいのは弟の要望なので叶えてやりたいです。でも考え直しても良いですよ?貴方が梓さんを渡すなら』

「...貴様」

『実際、貴方が非常に邪魔です。佐藤徹さん。その居場所が今安全じゃなくなります。お早めにお手続きくださいね』


『では~♪』と電話を切るサイコ野郎。

俺はその言葉を受けながら唇を噛みちぎる。

血が出たがそんなもの気になりもしない。

今は...華が危ない。

思いながら俺はガシャーンと受話器を叩きつけた。

.....。

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