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我が皇国【休載】  作者: とある人
17/17

第十六話 朝鮮

下書きに残っていたので放出します。

中華に勝利を納めた帝国は、引き続き皇民化政策を進めた。賠償金の一部もこれに用いられており、

「一億国民」を掛け声に各政策を進めた。特に、台湾において1895年からの皇民化政策は余り上手く行っていなかったが、帝国が大陸における圧倒的戦勝を納め、また大陸が臣民の間では文明未発達地域と認識されていたことから一変し、一挙に同化が加速した。結果1930年にはその2割は日本語話者で日本文化を軸に生活をこなすようになった。史実では選挙権の付与は1944年ごろであったが、これを受け1930年に付与、ついで朝鮮も1932年に選挙権が付与された。先のシベリア出兵でちゃっかり分取っていた北樺太は、1925年に南樺太を含む本土と同じ時節に選挙権が付与された。台湾や朝鮮よりも早く事実上の皇民化完了を宣言したのはアイヌやニブフを大和民族と看做したためである。

1928年1月23日

京畿道 京城

「おいそこの。今日はずいぶん賑わってるけど何でだい?」

「貴方列島から来たの?」

「ああ、会社の出張でね。地元の人かい?」

「ええ。そうですよ、今日はソルラルです。列島の人はもう馴染みないかも知れませんが、ほら、太陰暦の正月ですよ。」

「へ〜そうかい面白い、ありがとう親切に。」

「いえいえ全然、よかったら案内でもしましょうか」

「ありがたい。じゃあソルラルというのは一体どういう行事なんだ?列島と同じなのかい?」

「そうそう、私みたいな独り身はかわらず商売するけど、本当は親戚で集まるのですよ。」

「へ~じゃあ初詣はもう済ませたのかい?」

「あ~初詣!私みたいな年寄りはいかないけど、若者は初詣してから墓参りしますよ。諸所に神社が建立なされましたので!」

「じゃあ最近始まった行事かいね?神社ができるまでは詣でてなかったのかい?」

「そうです。でも列島ではソルラルじゃなくて、西暦の一月一日に初詣するのでしょう?」

「そうだね、確かにそうだ。ここ30年くらいで変わった。話は変わるのだが、君は随分日本語が上手だね。」

「朝鮮が日本になってから19年も経っていますからね。新聞を見て語彙はわかりますし、韓文(ハンブン)と平仮名の発音は理解しやすいし、その新聞自体漢字韓文交じり文と同じような感じで理解しやすいですから。」

「完璧じゃないか。私よりもよっぽど方言がないよ。なんせろくすっぽ標準語を学んでいないものだから、その場その場でなんとなく標準語を使っているだけだからね。」

「列島の人にそう言ってもらえるとは、勉強者として冥利に尽きます。」

「おっともうこんな時間か、邪魔をして申し訳なかった。どうも親切にありがとう」

「構いませんよ。神社近くでは屋台もありますからぜひ寄ってみてください。」

「どうも………今日から日窒の朝鮮支社の単身赴任でどうもわくわくしていたが、ここでもやっていけそうだ。」



史実において、日本は当然世界恐慌の影響を受けたため、植民地への投資は極めて限定的なものに収まった。ところがこの日本は、世界恐慌を満州の回収で収めちゃうし、戦争による特別出費がほとんどないし。そのくせあほみたいな賠償金の分捕り方しちゃってるしで、引くくらいには潤沢な資金がある。だから、史実では法人と政府のそれぞれによる植民地への投資額は半々であったが、この世界では完全に政府主導で事が進んでいた。例えば、北海道の第二次拓殖計画は一年の遅延を挟んだが、二十年十億の予算を持って承認された。

樺太開拓についても、北海道開拓で行った十か年計画を参考に、北樺太十か年計画を5億円の予算を持って承認。

朝鮮は第三次までを計画に入れた五か年計画を設計。第一次では大企業の誘致と朝鮮の特産品の完全な把握、都市部における完全な社会資本の整備、第二次では日中の中間拠点として鉄鋼業を中心とした重工業の推進。第三次では京畿道を経済の中心として、東京大阪愛知に次ぐ第四都市としての地位を確立させること。がそれぞれ大枠として設計され15年36億で承認された。

予定より1年ほど遅れていますが、まぁ多分、年度末頃には2万字くらいに旧作をまとめて、1万字くらい支那事変後を描けるんじゃあないかなぁと思います。これまでよりも作風は登場人物に寄ることになると思いますが、探り探りやらしてもらいます…

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