#75
巡回に行っていたマルスと兵士たちが帰って来たところで全員で会議だ。カル爺達も寄って来て会議が始まる。
「皆んな聞いてくれ。俺の予想なんだがこの先だが島がいくつかあると思うんだ。その中には大きな大陸がある可能性がある。それでだがここを仮の拠点として使い、ここを中心として探索をしたいと思うがどうだ?」
「私もその方が良いと思います。できればこの島も探索したいですね」とカル爺。ワクワクしているようだ。目が輝いている。
魔導兵員輸送車を出してこれを基地としてカル爺とアルカスと兵士が残り。この島を探索することになった。数日分の食料を輸送車に積み込む。
俺とマルスとハルでキングラプターでもう少し先まで飛行して探索する。今の時間は午前11時だ。
東に向かい飛行する。操縦は俺だ。3時間をかけて時速700㎞で飛ぶ。1時間半が過ぎた頃に魔導レーダーに反応。この海域は魔力が濃いようだ。陸地が近いのかもしれない。
拠点の島から2時間、約1400㎞付近にチラホラと小さな島が確認できるようになり15分程飛ぶと拠点から約1600㎞付近に大陸が見える。但し、そこは魔の森のように魔力が濃いようだ。その大陸の海岸線を北に向かって飛ぶ。30分ほどで仮称魔の森を抜けて砂浜の海岸線となる。そこから陸地へと侵入。高度を3000mに維持して地上を観察すると人種と思われる集落や町を発見した。その周辺をしばらく飛ぶと拠点の島へと向かう。
17時30分に島へと到着。この日は全員で夕食をハルに用意してもらい食べる。そういえば朝も昼も食べていなかったな。
ハルも含めた全員で集まり今日の成果を話す。
「まずは俺達からだな。ここから東に約1600㎞のところに大陸を発見した」
「それは凄い発見ですな」とワクワクが止まらないカル爺。
「人種が住んでいるのも確認できた。他の事はわからない」とマリス。
「こちらは山に向かい道を切り拓きました。特に障害となる魔物の存在は確認出来なかったですね。もう1日あれば山に到達できます」
「分かった。それらの話を含めて明日はどうするか考えよう。ハル悪いがライデンに連絡して数日、探索が伸びると連絡してくれ。通信ができなければ明日で探索は切り上げる」
「ハイ、マリス様。畏まりました」とハルは答えて通信機へと向かう。数分でハルは帰ってくると、
「サバスと連絡が取れました。数日探索が伸びると伝え、他の騎士に伝えてもらいました。ライデンに変わりはありません」
「分かった。それを踏まえてカル爺の考えを聞かせてくれ」とマリスはカル爺を見て話す。
「そうですな。この島の探索はいつでも出来ます。ですが新たに発見した大陸は人も存在するという事から優先順位は高いです。ここは全員で大陸に向かうべきかと」
「そうだな。では明日の朝に全ての機材を、このキングラプターに積んだ後に大陸へと向かう。皆んな良いか?」
「「「「はいっ!」」」と他の者たちが答える。
翌朝、外に出していた魔導兵員輸送車等全てキングラプターに積むと大陸に向けて飛び立った。操縦するのはカル爺だ。時刻は午前6時。
昨日とは違い直線的に仮称魔の森を避けて飛ぶ。2時間と30分で大陸へと到達。大陸へと侵入する。高度は3000m。
眼下に昨日見た集落や村を通り過ぎて奥へと飛ぶ。時速は300㎞。じっくりと地上を観察しながら探索を続ける。
20分程飛んだところで城砦都市を発見。ゆっくりとその周りを旋回しながら飛んで観察する。かなり大きな都市に見える。演習場のような場所で何やら動いている。望遠鏡で確認すると驚いた事にゴーレムのようだ。それも人が乗っている。それが複数存在している。どういう事だろうか?
カル爺も操縦を代わり望遠鏡で地上を観察。人が乗るゴーレムを見て興奮している。他の者達も代わる代わる望遠鏡で地上を眺めている。
こちらの大陸の方が進んでいるのだろうか?
だがそれ以外の場所を見ても、こちらの大陸と変わりないように見える。但し軍事的な事から考えればこちらの方が進んでいるといえよう。魔物退治にしても有用そうだ。
文明の発展に偏りがある。これには何らかの理由があるのかもしれない。今は分からないが。
少し観察していると、その演習場付近以外にも複数の人が乗るゴーレムが見られる。荷馬車を引く物まであった。
ただ、演習場らしき場所で見た物よりもシンプルな構造に見えた。用途によって仕様が違うのかもしれない。
次に時速200㎞で15分程飛んだ場所にも先程の城砦都市よりも規模は小さいがしっかりとした街が見える。ここには演習場にいたようなゴーレムは無く、荷馬車を引いていたようなゴーレムばかりが見えた。
あの演習場のゴーレムは辺境、特に魔の森から守る防備なのかもしれないと思える。
ここでカル爺と相談して戻ることにする。但し、もう少し城砦都市を観察しようと思う。
城砦都市上空にくると俺はあるスキルの機能を使うことにした。ビューモードとスクリーンショットだ。
カル爺とアルカスに操縦を任せて座席に座り集中する。目を瞑りビューモードへと移行すると眼前に城砦都市の街中が間近に見える。ここからスクリーンショットを多用していく。
少しづつ気になる物はスクリーンショットを撮っていく。上から見えた演習場を周りからと中からと撮影して、勿論ゴーレムも撮った。かなり近づいて撮ったので細部まで詳細にわかる。
ビューモードで見ていて不思議だったのは文字がこちらと同じと言う事だった。どういうことだ?まぁ分からんけども。
荷馬車を牽引していたゴーレムも激写。ふと物騒な格好をした集団がいる場所を見るとそこは冒険者ギルドだったが、皆んな剣や槍などの武器は持っていない。その代わりにゴーレムに乗っている。
そのゴーレムは演習場のゴーレムよりも小さく新しく見えた。なるほどこの大陸の戦力の主力はゴーレムなんだな。
でも魔法仗を持っている者は見えるので魔法もゴーレムと併用して使っているのだろう。それらもしっかりとスクショしてある。
でも見たかぎりアーナンテの騎士や俺の領地の者のように魔法が使えるわけでは無さそうだ。そこには少し安心する。飛ぶ魔導機もないようだしね。
だいぶスクショすることが出来たので仮拠点の島へと帰投する。
さて着いたら今後について話し合いだ。
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