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#74

遠征当日、天気は快晴だ。


すでに薄いグレーに塗られたキングラプターは大型工房から出されて待機している。


人員も全員乗り込んでいる。操縦はカル爺で副操縦席にはアルカスが座っている。俺とハルを含めた人員は座席に座りベルトをしめて発進するのを待っている。


さぁ時間だ。カル爺の操縦でローターが周り始めた。ヒュンヒュンヒューンとローターが回る。徐々にローターが回転する音が高くなっていくと軽い浮上感がする。出発だ。


側面につけられた小さな窓から徐々に離れていく地上を眺めていると前に進み始める。機首を上げて上昇しているようだ。


ある程度の高度に達すると水平飛行になり、


《安定飛行に入りました。ベルトを外しても大丈夫です》とカル爺から機内アナウンス。


ベルトを外して操縦席に向かいカル爺に声をかける。


「順調か」


「ハイ、マリス様。魔導レーダーにも敵性反応はありませんな」とご機嫌なカル爺。


「頼んだ」と声をかけて後部に移動する。そこではハルがマルス達にハーブ茶を出そうと準備しているところだった。近づくと、


「マリス様、ハーブ茶をお飲みになりますか」とハルに聞かれたので、


「ああ、折角だから頼もうか」と席に座る。兵士は恐縮しているようだがマルスはニコニコだ。


今回帯同している兵士3人はスグロ、マズ、ダンだ。くじ引きで勝ち取ったらしい。運が良いのか悪いのか・・。



ポセイドを出発してから4時間が経過。時速600㎞で飛行して約2400㎞を飛行している。操縦者もアルカスに代わり、またカル爺の操縦となっている。


今回の遠征では操縦は2組に分かれた。カル爺とアルカス、俺とマルス。8時間交代でチーム内では2時間で交代の合計4時間操縦で8時間休憩となる。


ここでスキルオートマッピングもレベルUP。


[ステータス]

名前:マリス・アルニア(9歳)LV15(初代アルニア名誉男爵)


HP:140

MP:1314→1340→2628(×2)


STR:133

VIT:115

AGI:125

DEX:123

INT:137

LUK:70


スキル:生活魔法(着火、飲水、照明、堀穴、送風)

固有スキル:『オートマッピング』LV13→14(マッピング半径4096→8192m 機能・内包スキル:時計表示、日付表示、東西南北表示、自身位置表示、自身向き表示、タイマー、アラーム、検索バー表示、ビューモード、スクリーンショット、鑑定スキル、探索スキル、収納スキル1600→1700ℓ、採取スキル、採掘スキル、索敵スキル、魔力感知スキル、魔力操作スキル、多重思考スキル、光闇土属性魔法適性、水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、無魔法、盾術、体術、料理、解析スキル、調薬スキル、槍術、身体強化スキル、杖術、剣術、古代錬金術、設計スキル、精密加工スキル、細工スキル、加工機械スキル、書庫、錬金鍛治、付与魔法、操縦、聖属性魔法適性、最大魔力2倍new、魔力回復大new)


称号:異世界転生者、美食を追求する者



マッピング半径が8㎞を超えた。ボーナススキルは最大魔力2倍と魔力回復大だ。魔力は2500を超え、魔力回復も早くなったらしい。


朝7:00に出発して8時間。15時だ。カル爺達と操縦を交代する。少しすると夕暮れに差し掛かり日が翳る。2時間でマルスと操縦を交代する。


完全に日が暮れると目に魔力を循環させる。操縦席は暗く、外は月明かりで少し明るい。魔導レーダーにも反応は無い。


19時、マルスから俺へと操縦を変わる。ハルが片手で食べられるサンドイッチと飲み物を持ってきた。軽く食事をして操縦に集中する。


21時、マルスへと操縦を交代。ここまで順調だ。ここまで飛行時間14時間、飛行距離約8400㎞そろそろ何かあっても良い頃合いだろう。


すると、魔導レーダーに反応だ。島だ、島がある。レーダーの反応から、それほど大きくは無いが小さくも無い。マルスに速度を落としてもらいカル爺を呼び出す。


「マリス様、何かありましたか?」とカル爺。


「島を発見したみたいだ」と魔導レーダーを起動して見せる。


「ほう、これは確かに島ですな。どうします?」


「今日は、この沖合で高度維持して空中で過ごそう。そして明日に島を探索だな」


「操縦は今まで通りで?」


「そうだな。それで大丈夫だ。少し退屈かもしれないがな」と笑うとカル爺も笑いながら頷く。


23時でカル爺チームと操縦を交代。島の周りを旋回しながら朝まで過ごす。


仮眠を取って朝7:00にカル爺チームと交代する。カル爺達は4時間ほど仮眠を取る。


島を上空から観察。南北長さ約100㎞、東西幅約70㎞という火山島だろう。今は火山活動はしていないようで山は火口付近も緑で覆われている。


山は南寄りで山から流れる川が見える。その先、島の真ん中辺りに湖が見える。その湖から東に川が流れている。どこにも平地は無いし海岸沿いは全て絶壁だ。人は居ないが動物と少ないが魔物もいるようだ。それもあまり強い魔物ではない。


拠点としては良いかもしれない。


湖の大きさは直径約2㎞と言ったところか、そこに向けて高度を下げていき高度2mの所でホバリング。


マルスに操縦を代わってもらい。格納スペースへと降りると後部ハッチ付近に固定されているユーボの固定を外す。後部ハッチを開けてユーボに乗ると始動させて外へと動く。ハッチの際までくると魔力障壁の足場を作り、ゆっくりと外へと移動して湖の上を歩く。水が綺麗で澄んでいて底が見える。魚も泳いでいるようだ。


岸まで着くと周辺の木を切り倒して足場を作ると、どんどん木を切り倒して切り株を除去する。1時間もするとキングラプターが着陸できるだけの広場ができた。


マルスに合図を送り広場に着陸させる。無事に着陸出来た。


マルスや兵士が降りてきて周りを警戒して巡回を始める。その間にもう少し広場をユーボを使い広げる。


ランナーを置けるスペースを確保したら、一度兵員輸送車を出して奥にあるランナーを降ろす。念のために兵員輸送車は格納しておく。


ユーボで念の為にもう少し広場を広げて周辺の見通しをよくする。


おっ、少し早いがカル爺達が起きてきた。これから探索だな。

お読みいただきありがとうございます。


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