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#56

今回はガロンとダロスの兼ねてからの要望によりユーボⅡを改修する。


勿論、ユーボは元々ショベルカーなので1腕だ。それを今回の改修で補助腕をつけて2腕とする。


今までは操縦席中心を基準としてアームがついていたが、それを操縦席先端左右にアームを取り付ける。


メインアームは右。左は補助アームとした。


メインアームはアタッチメント交換できるが補助アームは3指で物を掴むだけとした。今後、要望があれば形状やアタッチメントも考える。


1日目でガロンとダロスの機体を。2日目でアーネンの機体を改修。これにより試作でアーネンの機体のみにユーボⅡの大きさに合わせたクロスボウアタッチメントを追加。これでユーボによる中距離での攻撃が可能となった。


ユーボでのクロスボウの射撃が弓士の能力が反映されるのかの試しにもなる。


結果、ユーボでの弓士スキルの反映が確認された。


今では中距離からのアーネンの攻撃からガロン、ダロスの近接攻撃に繋げて多くの魔物が討伐・駆除された。


アーネンの要望により、クロスボウは左腕にして右腕はフリーとした。


またガロン、ダロス、アーネンの3人の要望からユーボ用の剣、短剣、槍が作成されて運用された。


何かこの3人は気が合ったらしく良く3人で宿の食堂で飲んでいる。で煩い。兎に角ライデンが楽しいらしい。


楽しんでくれるならOKだ。十分楽しんでくれ。


俺も嬉しいよ。


うん良いね。この平和な環境をこれから俺は守る。



夕方、宿の食堂へと行くと熱気が凄い。どうやら、奥様方により夕食は共同でこの宿の食堂で全家族が食べるようだ。そのあとは騎士、兵士や男衆が夜に集まり酒盛りもするという流れらしいが、ここも手狭になった。


そこで拡張を指示したら皆が絶叫。はっ?


すぐにミッテと奥様方が詰め寄ってきて食堂の拡張が始まった。と思ったら開拓民総動員となり1日で終わる。


他の仕事は良いのですか?良いのですね。分かりました。


拡張工事が終わると今までの部分は食堂で子供達も安全に食事をすることが出来て、奥に酒場スペースを設けた。ここは食事スペースで食事が終わった者が酒とつまみを飲み食いする場所となる。


これにより未成人との区分けがハッキリとした形でできる様になり、未成人・成人共に気兼ね無く食堂に来ることができるようになる。


8月になりヨネンたちが到着すると、いつも護衛しているBランク冒険者もヨネンの従者も拡張された宿の食堂を堪能する。


このヨネンの到着によりもたらされたのは、新たに6家族のライデン入植だ。詳細は分からないが地味に嬉しい。


次の次、10月には増員される。



今日は領主館の食堂にいる。


大きな鍋に水と血合いを取り除いたラックバードの鶏ガラ、長ネギの青い所、生姜を入れて弱火で煮込む。


途中減った水を足しながら3時間煮込むと完成。取り出すとき綺麗な布を使い濾す。大体1ℓくらいの量だ。


鶏がらスープの完成だ。


後ろで見ていたハルがメモを取り味見をしている。サバスもソワソワうろついているので味見させる。


小さめの木のお椀2つに鶏ガラスープを入れて長ネギをカットした物と胡麻を少々入れて最後に胡椒をかけると完成。


2人に試食してもらう。うん高評価だ。嬉しい。半分は収納に後の半分はハルに渡す。夕飯にでも使うだろう。



そうだと思い出して兵員輸送車でも作ろうかと思ったが金属類の在庫が無い。困った。この辺で取れる所は無いだろうか?


騎士・兵士待機所に来た。今日はアルカスが待機所にいた。そのアルカスに鉱石がありそうな場所を聞くと、


「そうですね。確かコルニデとは反対側、川越えて進むと山があります。かなりの距離となりますがそこならば何か出るかもしれません」とアルカスが教えてくれた。


門の隣にある櫓に昇りコルニデとは反対方向を見ると確かに目測で20〜30㎞先に山が見える。アレか。


これは今後のこともあるのでその山まで道を切り開くことに決めた。すぐにカル爺に相談。他の領に頼らずに済むならその方が良いということで道を切り開くことの了承を得た。


次の日からユーボ隊を中心にして木を伐採し切り株を取り除く作業が開始された。その作業速度は1日3㎞もの距離を切り開くことが出来た。作業員の送り迎えもトラッターが行い暗くなるギリギリまで作業できたのもその要因だ。


8日で山の麓まで道が出来た。コルニデからライデンまで道を切り拓いた時とは比べ物にならない位の速度だ。やはり重機は役に立つ。明日からは簡単な拠点を作り、騎士達には周辺の探索と魔物の駆除をお願いする。



翌日は100m四方の空間を切り開き整地。土魔法で高さ3m厚さ20㎝の壁を作って行く。他の面々は周囲の木を切り見通しを良くしている。


ライデン方向に門を作る。馬車1台分の大きさだ。門の隣壁内側に6mの高さの石の物見台を土魔法で作成。


周囲の木の切り倒しが終わった者たちは壁内に厩と簡単な小屋を木で建てていく。小屋の中には2段ベッドが2つにテーブル1つに椅子が4脚と簡単な台に1口魔導コンロを設置。


山方面から流れている小川を発見した事からそこから地下水路を作り水を引いて拠点下に小さな空間を作り水が溜まる様にしてスライムを2匹入れる。そこで浄化された水はまた小川へと戻る。


これで下水道が出来たので外に簡易水洗トイレを設置。下水につなげる。小屋の中にも流しを作り下水へと繋げた。


ここまでで6日間。魔法と重機があればホント早い。建物類は本職のミッテがいた事で早く進んだ。明日1日休んで明後日から山の探索を行う。

お読みいただきありがとうございます。


明日からは1日1話に戻ります。


少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!

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