#41
アラームの音で起床。ステータスを確認する。
[ステータス]
名前:マリス・アーナンテ(6歳)LV9→10
HP:55→60
MP:228→261
STR:48→53
VIT:32→36
AGI:40→45
DEX:38→43
INT:52→57
LUK:70
スキル:生活魔法(着火、飲水、照明、堀穴、送風)
固有スキル:『オートマッピング』LV9→10(マッピング半径256→512m 機能・内包スキル:時計表示、日付表示、東西南北表示、自身位置表示、自身向き表示、タイマー、アラーム、検索バー表示、鑑定スキル、探索スキル、収納スキル800→1300ℓ、採取スキル、採掘スキル、索敵スキル、魔力感知スキル、魔力操作スキル、多重思考スキル、光闇土属性魔法適性、水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、無魔法、盾術、体術、料理、解析スキル、調薬スキル、槍術、身体強化スキル、杖術、剣術、古代錬金術、設計スキル、精密加工スキル、細工スキル、加工機械スキル、書庫、錬金鍛治new)
称号:異世界転生者、美食を追求する者
収納スキルの容量が増えたのは嬉しい。錬金鍛治も使うのが楽しみだ。マッピング半径が大幅に増えたのでそれに伴い探索・索敵範囲が広がったのも嬉しい。
短剣を持って寝室を出て居間へ向かうと、
「「マリス様、おはようございます」」とハルとサバスに挨拶される。
「おはよう」
「あ、あのうマリス様」
「何だ?」
「昨夜は騒いで申し訳ありませんでした」と頭を下げてくる。
「うん?昨日の夕飯の時か?」
「そうです」と申し訳なさそうにしている。
「特に問題ないぞ」と笑いながら話す。
「あ、ありがとうございます」とハルとサバスは頭を下げる。
短剣を持ち外に素振りに行く。型を丁寧にゆっくりとなぞるように振っていく。20分も素振りを続けると止めて離れへと戻る。
ハルから濡れた布を手渡されると顔を拭く。簡単に朝食を摂った後はサバスに魔力循環を教えていく。その過程でハルの文字化けスキルが使えるようになった事が分かると、
「え、ハル姉の文字化けスキルが使えるように?」
「そうよ。マリス様に使えるようにしていただいたのよ」と嬉しそうに答え、食料庫スキル等を使って見せると、
「何だよそれ、俺の農耕スキルなんてまだ何にも使えないのに」
「サバスのスキルは今後役に立つようになる」とマリスは言うが納得していないサバスは、
「何かなぁ、農耕スキル地味だしなぁ」とぼやく。
サバスが魔力感知と魔力操作を覚えたところで、このことやマリス、ハルのスキルの事は秘密だと言い聞かせてマリスは夕方までには戻ると言って裏山へと足を向ける。
今日は魔法のアイデアが浮かんだので試してみる。
右手を前に出して魔力球を作成。その中に風魔法で風を展開、乱流を作り出す。
更にその魔力球の中に水魔法で小さな氷の粒を作り出していくと中で乱流によって氷どうしが擦れ合い静電気を発生して帯電していく。
初めはパチパチ程度だった静電気も最後にはバチバチと言い出した。
マリスは20m程離れた適当な木に狙いを定めて魔力で誘導して雷撃を放つ。
ピカッと稲光が木に走りドドンっと音が鳴る。雷撃が命中した木は命中したところから折れてプスプスと煙を上げている。
属性複合による雷撃魔法の完成だ。発動までに少し時間がかかるが練習すればそれも何とかなるだろう。
そこで1時間ほど雷撃魔法を練習して習熟を図り何とか発動までの時間を短縮させることに成功するがまだ納得の行く発動時間ではない。今後も練習をしていく必要があるだろう。
後の時間は採取や数羽のラックバードを撃ち落とし離れへと帰る。
ウルーク帝国、帝都ウラルクにある帝城内。
「宰相、アーナンテに送った密偵からの報告はあったか?」
「いえ、ありません。連絡が途絶えております」
「ふむ」と皇帝イヴァン・ウルークは目を瞑り考え込む。
「宰相、密偵は早計だったかもしれん。相手を警戒させた可能性がある」と皇帝は話す。
「少し計画を変えよう。兵の準備はどうか?」
「10万程度ならすぐに」
「よし、まずはダイノス王国を攻める。トリスタニア王国はその後だ。どれほどで準備はできるか?」
「そうですね。早くて3週間ほどで」
「では兵を集めよ。3週間後にダイノス王国を攻め獲る」
「はっ、畏まりました」と宰相は部屋を出ていく。
「トリスタニア王国か、イヤ、アーナンテか」と再び考え込むと、
「内部から攻めてみるか。ミランいるか?」
「はい、ここに」と何もいなかった場所に黒い装束を着た者が佇む。
「聞いていたと思うが3週間後にダイノス王国を攻める。ミランはトリスタニア王国の調略を頼みたい」
「どこを攻めましょうか?」
「狙いはアーナンテ領周辺で行え」
「はっ、畏まりました」と黒装束の者は消える。
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