#34
アラームの音で起床。おはようございます。
そうか年が明けたのか、明けましておめでとうございます。これで6歳か。ステータスを確認する。
[ステータス]
名前:マリス・アーナンテ(5→6歳)LV9
HP:44→55
MP:206→228
STR:38→48
VIT:24→32
AGI:32→40
DEX:28→38
INT:42→52
LUK:70
スキル:生活魔法(着火、飲水、照明、堀穴、送風)
固有スキル:『オートマッピング』LV9(マッピング半径256m 機能・内包スキル:時計表示、 日付表示、東西南北表示、自身位置表示、自身向き表示、タイマー、アラーム、検索バー表示、鑑定スキル、探索スキル、収納スキル800ℓ、採取スキル、採掘スキル、索敵スキル、魔力感知スキル、魔力操作スキル、多重思考スキル、光闇土属性魔法適性、水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、無魔法、盾術、体術、料理、解析スキル、調薬スキル、槍術、身体強化スキル、杖術、剣術、古代錬金術、設計スキル、精密加工スキル、細工スキル、加工機械スキル、書庫new)
称号:異世界転生者、美食を追求する者new
やはり加齢でステータスが上がるようだ。何か称号に追加されているが気にしない。美味いは正義だ!なんてね。
短剣を持って外に出ると、外は薄らとだが辺り一面雪で真っ白になっていた。吐いた息も白い。
型をなぞりながらゆっくりと丁寧に短剣を振っていく。10分もすると体から湯気が立ち上り身体が温まってきた。更に10分、合計20分続けたところで終了。小屋へと戻る。
顔を洗い身支度する。今日の午前も読書だ。
今日の書籍は動力についてだ。なになに、動力としては色々とあるのか川や海では船の帆に風を送る魔道具で移動。または船の後ろの水中に風を後ろに吹き出して進む物。地上では荷台に帆を立てて水上と同じく風を受けて進むとか重量軽減を掛けて後ろから風を吹き出して進むとか書いてある。ここまでは最初期の物で中期からは雷魔法の魔法陣から電気を作り出してモーターを回す動力が開発されて川や海でも船の後部水中にプロペラを使い移動したり、地上ではモーターで車輪を回して駆動したりしていたようだ。最終的には魔法的に磁力・磁極を制御して電気を使わずに魔力のみでモーターを回していたようだ。これは強力なものが作れたらしくプロペラを回して飛ぶ飛行機や重量軽減も使った飛行艇などが作られたようだ。
これは単純な回転なら魔石1つのみで制御可能で色々なものに使用・応用されたらしい。やはり複雑な制御、例えば複数のモーターを同時にいくつも使いそれぞれの他からのデータフィードバックにより回転数を制御するには魔晶石が必要なようだ。
電気を使わない魔力のみのモーターは電気を使っていた頃よりも格段に魔力使用量が少なくなると書いてある。これはいつかバイクか何か移動手段を作ろう。ゴムを生成できる環境が整ったのでいいタイミングかもしれない。
他にはゴーレム技術を使用した動力も紹介されていたが、詳細は前に読んだゴーレム関連書籍に詳しく書いてあるらしい。今度詳しく見てみよう。
ピコンと頭に音が響く。なんだとマップを確認すると赤い敵対表示が1つ。それを凝視するとピコンと赤い敵対表示に“ラッシュボア“と表示される。
おお、探知表示した魔物も名前がわかるのか初めて知った。
マップ上のラッシュボアは何か探すようにウロウロとしている。こちらを探しているわけではないようだ。
肉も少なくなって来たところだし討伐に行こう。すぐに槍を収納から取り出して外へと向かう。なるべく気配を消して近づく。
見えて来た。何か地面を掘っている。こちらに気がつかないうちに素早く近づいて槍に魔力を纏い風魔法で刺突特性を強化する。
タタターンと踏切、一気にラッシュボアを槍で一突き。喉元に刺さりラッシュボアは悲鳴をあげる。
「ブギャー!」
素早く引き抜いて怯んでいるうちにもう一突き、今度は頭を狙う。上手く頭に刺さるとブルリと痙攣したあと崩れ落ちる。ふぃ〜。上手くいった。
喉をナイフで切り裂いて水魔法を使って血を抜いていく。1分もすると血抜きも終わる。
次に腹を割いて内臓を取り出して生活魔法掘穴で穴を掘り捨てる。あとは皮を剥いで部位毎に切り分けて収納していく。今回も骨と皮は捨てていく。少しだけ皮を持って帰るかと加工しやすそうで綺麗なところを30㎝角の大きさで切り取る。何かに使おう。
小屋に戻る。もう昼かと簡単に済ませて午後も読書。
集中して読んでいると時間が過ぎてもう15時。さてと夕飯の用意でもするか。
ラッシュボアの古い方の最後のロース肉の塊を出す。それを2㎝の厚さで切っていく。4枚できた。
それらを筋きりして木の棒で軽く叩いて塩胡椒をする。
4枚の肉に小麦粉をまぶして余分な小麦粉を叩いて落とすと、溶いた卵に潜らせてパン粉をつける。
フライパンにオリーブオイルを入れて170〜180℃になるように熱する。
温度が上がったらそこに肉を投入。ジューパチパチと音を立てて揚げていく。カラッときつね色になればラッシュボアカツの完成だ。
1枚だけ適当に切り分けて皿に置き収納する。他の3枚は収納。
昨日作ったウスターソースを布を被せた上にあけて布をきつく絞る。搾りかすは捨ててウスターソースの完成だ。
机の上にスープとラッシュボアカツを切り分けてのせた皿を出して塩むすびを一つ出す。
ラッシュボアカツにスプーンでウスターソースを掛けたら実食だ。
フォークで一切れ刺して口に運ぶ。サクッと衣が弾け肉を噛むとジワッと肉汁と旨味が口に広がる。そしてウスターソースの一晩寝かせたことでまろやかに丸くなった酸味・甘味・辛味が一気に合わさり肉の旨みが引き立てられて脳の旨みセンサーが警鐘を鳴らす。
旨すぎると!久しぶりのカツとソースは暴力的な旨さだ!なんだろうか明らかに前世の物よりも材料が足りないと言うのに美味い。これは魔力が食材に含まれることによって旨さが増しているのだろうか?ありえるな。
ガツガツとカツを食べて塩むすびを口に放り込みスープで口の中をスープで流す。
幸せだ。
食後はドボンと温泉に浸かり今日はここまで。
魔力枯渇して就寝。
おやすみなさい。
お読みいただきありがとうございます。
少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!




