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#20

あれから数日経って8月となりました。暑いです。


ステータスはこんな感じです。


[ステータス]

名前:マリス・アーナンテ(5歳)LV8


HP:39

MP:68→86


STR:34

VIT:21

AGI:28

DEX:23

INT:37

LUK:62


スキル:生活魔法(着火、飲水、照明、堀穴、送風)

固有スキル:『オートマッピング』LV7(マッピング半径64m 機能・内包スキル:時計表示、 日付表示、東西南北表示、自身位置表示、自身向き表示、タイマー、アラーム、検索バー表示、鑑定スキル、探索スキル、収納スキル600ℓ、採取スキル、索敵スキル、魔力感知スキル、魔力操作スキル、並列思考スキル、光闇属性魔法適性、水魔法、火魔法、風魔法、土魔法new、盾術、体術、料理、解析スキル、調薬スキル、槍術、身体強化スキル、杖術new、剣術new)


称号:異世界転生者


順調に魔力枯渇で魔力は増えている。新たに増えたのは土魔法と槍を杖のように使っていたからか杖術が生えて毎日剣で素振りをしていたら剣術が生えた。


相変わらずラックバードを仕留めスライムを叩き採取を行ってきたがマップ埋めは捗っていない。5歳児の日帰りで行ける範囲ではもうこの辺で打ち止めだろう。なんとか安全のためにもオートマッピングのレベルを上げたい。何かいい方法はないだろうか?


朝から裏山で採取やラックバードやスライムを討伐して夕方正門に戻ると何やら兵士とカル爺が話をしている。


正門を潜る際にカル爺に声をかける。


「カル爺!」


「ああ、マリス様今お帰りですかな?」


「そうだよ。カル爺は何をしているの?」と可愛らしく聞いてみると、


「1週間程の予定でコルニデ村に視察をしに行く為の準備をしておった所です」とカル爺。


ふむ、これはチャンスかも!


「コルニデ村って第三村だよね。それって僕も行けないかな?」


「ふむ、マリス様もですか?」


「どうかな?」


「男爵様に相談してみます。出発予定は明後日の朝になりますよ」


「そうか頼む」と手を振りその場を後にする。


夕食を食べ終わりハーブ茶を飲んでマッタリしているとカル爺が来て同行が許されたと報告してくれた。持って行く物を聞いたので明日用意しよう。


翌日は用意に費やして出発当日の朝となった。短剣を背中に背負い、槍を手に持ち、纏めた荷物を担いで正門へと向かう。


正門前には馬が3頭と荷馬車が1台と荷馬車を引く馬が2頭とカル爺、子供が2人、騎士が2人と兵士が1人が待っていた。


正門を出るとカル爺に声をかける。


「遅れたか?」


「いえ、時間前ですよ。では荷馬車の荷台に乗ってください。後この2人が同行します。アルスとロストです。さぁお前達も挨拶を」と子供2人を前に出す。


「マリス様、アルヴィンの息子のアルスです!」


「同じく、アルヴィンの息子のロストです!」と畏まって言ってくる。


「ああ宜しくな。マリスだ。君らのいつも通りで接してくれるとありがたい」


すると2人はカル爺をみる。カル爺は2人に頷く。


「マリス様、よろしく」とアルス。


「マ、マリス様、よ、よろしく」と噛みながらロストが返す。


「ふふ、ああ頼む」と言って荷馬車に乗り込む。荷馬車の御者は兵士が務めて騎士2人が先頭を馬に乗り先導。カル爺は荷馬車の横を馬で並走して追従する。


お世辞にも乗り心地は良いと言えないが順調に進む。今日は第二村のラノイズ村で一泊する。


マッピングしながらノンビリと荷馬車が進む。道沿いだけだがかなりの範囲をマッピングできそうだ。


アルスは伯爵領にある学院に行っているという事で勉強の内容や訓練の様子などを聞いた。伯爵領の領都は栄えているらしく獣人族やドワーフ、エルフもいるそうだ。機会があれば行ってみたいな。


ロストはマールスの従者として王都の学院に通っているらしく中々王都の学院は高度な勉強や訓練をするらしくついていくのがやっとだと言う。マールスはその中でも剣術の腕は上位だと知れた。王都の街中はまだ少ししか歩いたことが無く広すぎて1人では迷いそうだと言う位広いらしい。ここも行ってみたいな。


途中何度か休憩をして夕方早い時間にはラノイズ村に着いた。ラノイズ村は本当に辺境の端にある村らしく50軒ほどの家屋に周りを3m程の木の塀に囲まれた村だ。村の外、モラニデ村側の道沿いに麦畑が広がっている。今年も豊作に見える。


このラノイズ村まではモラニデ村の騎士団が数日おきに巡回していて魔物は殆どいないらしい。いてもホーンラビットとスライムぐらいだ。マップにも特に反応は無い。


村長の家に行き今日はそこで一泊となる。村長と挨拶を交わし荷物を雑魚寝をする大広間に置くとまだ明るいうちに村内を散策する。もちろんマッピングのためだ。30分もしない内に周りきる。特に珍しいものはない。


村長の家に戻り夕食をいただいたら大広間で雑魚寝で就寝。もちろん魔力枯渇してから寝る。


翌朝は5時にアラームで起きて村長宅の裏で短剣を振る。ゆっくりと順番に唐竹(上から下)、袈裟切り(相手の左肩から右脇腹)、逆袈裟(相手の右肩から左脇腹)、右薙ぎ(右から左の水平の太刀筋)、左薙ぎ(左から右水平の太刀筋)、左切り上げ(下から袈裟切りの逆)、右切り上げ(下から逆袈裟の逆)、逆風(股下から上)、刺突(突き)。これを数回丁寧に繰り返す。


薄らと汗が滲んで来た頃に止める。ふぅと息を吐くと、


「マリス様、おはようございます」とカル爺。


「ああ、おはよう」と返す。


「マリス様はいつもこの様に剣を振っているので?」


「そうだな基本となる太刀筋をなぞる様に何回か繰り返しているよ。まだ身体が弱いから短剣でも振り回される」


「感心ですな。基本は大事です。そのまま続けて行ってください」


「ああ」と布で汗を拭いながら返す。


朝食を食べたら第三村へと出発だ。昨日と同じで天気も良く順調だ。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] その型は太刀の型であって西洋の剣なら切る事をメインとした太刀の型と違って剣の重心と体捌きで相手を叩き殺すような型の練習しなきゃいけないんだけどなぁ。全く無駄な練習ですよねこれ。
2021/06/16 06:19 退会済み
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