#15
アラームが鳴り起床。
顔を洗い身支度する。今日は昨日のこともあったので家で休む事にする。
朝食を食べたらアケビ酵母でパン作り。小麦粉、甜菜砂糖、塩、アケビ酵母を混ぜて捏ねる。捏ね終わったら濡れた布を掛けて置いておく。
最近7月に入ってから暑くなって来たので飲み物のシロップを作ろうと思う。
生姜を薄くカットする。鍋に水を入れて火にかける。沸騰したらカットした生姜と甜菜砂糖、ハチミツを入れて煮込む20分程煮たら火を止めて小さな壺に入れる。
最後にライムを絞り皮ごと入れてかき混ぜる。完成だ。
カップの4分の1までシロップを入れて4分の3は水で満たす。カップを持ちながら魔力で包み風魔法で二酸化炭素を混ぜ込む。シュワーっと言う音とともに炭酸が添加される。
一口飲む。少しシナモンなどが無いためシンプルだが間違い無くジンジャーエールだ。美味い。
半分飲んだ所に水魔法で氷を生成して冷やして飲む。く〜美味い。夏〜な感じだ。
11時、置いておいたパン生地が2倍に膨らんでいるのを確認。空気を抜きながら6等分して丸く成形していく。成形し終わったら濡れた布を掛けてベンチタイム。
30分程まち二次発酵で膨らんでいるのを確認。丸くもう一度成形して15分ベンチタイム。
ベンチタイムが終わり溶き卵を塗っていく。
竃に火をつけ竃の上に魔力でオーブンを作成。鑑定で180℃まで上がったのを確認してパンを焼いていく。20分程で綺麗に焼き上がった。上手くできた。
表面に照りがある丸いバンズだ。
次にラッシュボアを解体した時に出た細かい肉片を魔力球で包み荒めに魔力刃で細かくする。
皿に出して塩、胡椒を振り混ぜていく。混ぜ終わったら丸く薄く成形していく。パテの完成。
フライパンを火にかける。オリーブオイルを敷いてパテを焼いていく。ジューと音を立てて焼かれたパテが焼き上がり次第に収納していく。6枚焼いたところでバンズを1つ出して半分にカットして内面をフライパンで焼く。軽く焼いたらバンズ下側に玉葱の微塵切りとケチャップ、フレンチマスタードをつける。その上に焼いたパテを乗せてバンズ上側を乗せて挟めば完成。
ラッシュボアバーガーの完成だ。皿にバーガーと前に揚げたポテトを乗せてポテトに塩をかける。脇にケチャップを少し出す。
飲み物は先程作ったジンジャーエールを用意して準備完了。昼食の時間です。では頂きましょう。
まずバーガーから食べる。
両手で持ちかぶりつくとパンと肉が混ざり合い肉からは肉汁が溢れ出す。肉汁の旨味、甘味が口の中に広がりケチャップの酸味とマスタードの辛味がマッチして絶妙なハーモニーを醸し出す。
「美味い!」思わず声に出してしまった。
なんと言ってもラッシュボアの肉がべらぼうに美味い。兵士たちが率先して狩るのも分かる美味しさだ。
思わずニコニコしながら完食。ポテトを食べて油っぽい口の中をジンジャーエールで洗い流す。
サッパリだ。満足です。
午後は何をしようか?
村に行くことにした。正門を抜けて村へと歩く。
まずは雑貨屋。雑貨屋に入ると店のオヤジさんにラッシュボアの魔石を見せる。
1つ3銀貨で買い取るとの事なので売る。
次は調剤屋に行く。店の中に入り低級ヒールポーション、中級ヒールポーションやその他の薬剤を鑑定と解析を使い見ていく。解析による作成に必要なものと作り方が分かった。いつまたラッシュボアのような魔物に出会い怪我をしないとも限らない。ヒールポーションでも作り緊急用で持ち歩きたい。
ヒールポーションを作るのに必要な材料はヒール草と魔力水これだけだ。まずはヒール草を採取しに行く。
裏山へと向かう。裏山に着くと検索バーに“ヒール草“と入力して検索する。
すると疎らだがヒール草が生えている。奥に行くに従って生えている量も増えていくようだ。
手前から今後の事を考えて少し残しながら採取していく。
ヒール草を採取しながら裏山を周り時間になったので離れへと帰る。
離れへと帰るとお湯を沸かして体を拭いて綺麗にする。風呂に入りたい。
夕食は簡単に塩むすびとスープを食べる。食べ終わればヒールポーション作りだ。
ヒール草を取り出して水でよく洗う。水気を切ったら手を翳して魔力でヒール草を包み水魔法を発動して水分を抜いて乾燥させていく。
手のひらの上に魔力球を形成し不純物の無い純水をイメージして水魔法を発動して魔力球を純水の球に変えていく。
そこに身体の中で循環して練られた魔力を浸透させる、魔力をここまで浸透させるというのが判る。これは調薬スキルの効果だろうか?魔力水が完成。キラキラと薄らと光る。
完成した魔力水に先程乾燥させたヒール草を入れる。
ヒール草の入った魔力水球を更に魔力で包む。イメージして包んだ魔力球を火魔法で熱する。
鑑定で60℃まで上がったのを確認したらそのままキープして5分。ヒール草から緑の成分が出ているのが見える。更に1分加熱したところでヒール草を取り除き完成だ。
鑑定すると低級ヒールポーションと出る。よしよし成功。
これはこのままとりあえず収納。何か容器は考えよう。
ふとなぜ真っ直ぐラッシュボアが向かってきたか考える。なぜだろう?
匂い?違うな。あの時は無風だったしな。なんだろうか?何気に目に魔力を集中して自分の身体を見てみる。
すると魔力循環しているのもあって緑の光が身体の外に漏れている。
魔力を感じて向かって来た?魔物は魔力を敏感に感じることができるのか?考えるとそう思えて来た。魔物は多分魔力を多く含んだ物を好むと聞いたことがある。
それならばと魔力循環はそのままに身体から発散する魔力を抑えていく。
徐々に身体から出ていく魔力が薄くなり少し経つと完全に体外には魔力が漏れなくなった。この状態を魔力循環をしながら維持する。
何も考えずに維持できるようになった。ステータスを確認すると魔力隠蔽が生えていた。これで魔力を感知されることは無いかな。少しでも安全に探索したい。
能力がだいぶ上がって来たと言っても所詮は5歳児。ラッシュボアを倒せたのはたまたまだ。用心するに越したことは無い。
遅くなったのでここまで魔力枯渇しておやすみなさい。
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