Recollection-72 「偽りだった姿」
ドンッ!
木の上からそこに立ち降りた金髪の坊主頭に灰色の瞳の美男子。
そこにはもう1人別の人間がいた。
「⁉︎ Hey It's been a while! you must be 8910! and you look so different from before. so, you did it? huh?」
木から飛び降りて来た彼を見て何か言っている男は身長は170cm程だが、鍛え抜かれた身体に浮き出る筋繊維が既に只者ではないのを物語る。
赤毛を逆立てた、灰色の瞳の厳つい男が異国語で美男子に話しかけている。
「、、、ボスの命令だよ、ここではこの国の言語を使わなきゃね、No.3、トロイス。」
「!、、oh、、あぁ、久しぶりだna! 以前とは別人みたいda。で、上手くいったのka?」
「、、、いや、どちらかと言えば失敗だったけど収穫はあったよ。あの老害は調子に乗り過ぎた、、私にも我慢の限界があるからね。それより他の者達は?」
「食料と物資調達da。ヨンザはシニスタラムに介入して何やら策を練っているハzu、お前がアギ王を殺っちまったからna?」
トロイスという名の男はニヤリと笑いながら言う。覗かせる歯はガタガタで並びが悪く、彼の性格を表している様だ。
「あの老害は殺さずともいずれ死んでいたが、死んだじゃ私の気が収まらなくてね。だから殺したよ。私が殺したという事実だけが私自身を納得させる、慰められる唯一の方法さ。壊し甲斐があったよ!クフフフ、、。」
金髪の坊主頭、灰色の瞳の彼は目を見開き歓喜で震える身体を自らの両腕で抱きしめながら話す。
その受け入れ難い内容を聞いているトロイスもまた薄気味悪い笑顔を覗かせている。まるで爬虫類の様な、、。
「それにしてmo八九十、顔がいいからか坊主頭も似合うna! HAHAHA!」
「、、、クフフ、ありがとうと言った方がいいかい?私のシニスタラムでの仕事が済んだ今、もうアルコールで髪を脱色する必要もないからね。」
嫌な笑い方をしながら頭を摩る八九十、そう、No.8.9.10を司る八九十・シュナイドは美しく長い金髪をバッサリと切り捨てていた。
彼はシニスタラムに入り込みアギ王の男色を我が身を挺して利用し国の中枢を掌握、軍隊を作り上げコーポリス国へ送り込み敵の実力を測りつつ戦力を削ぐ。それがこの組織内での役割だった。
そのアギ王を八九十自身の手で亡き者にし、もうシニスタラム国民を演じる必要もない。
あの男色狂いの王や愚民と一緒にいる必要も理由も無い今、彼は真の姿に戻ろうとしていた。
そして、コーポリスの戦いで解った事、それは『エトナの秘宝』は存在しないが、別の何かは存在するという事実に辿り着く。
そしてその事実は彼等の知るものと酷似している。
(エリーナ・ゴメスは中々の腕前で使えそうだったが、アトレイタスとか言う男に壊されてしまった。奴の使った技は我々のそれに似ている、、。やはり『同族』と言った所か、、。そして、、。)
「トロイス、ボスはまだかい?」
「そろそろ合流するハズda。あの人は少々変わり者だからna。いまいち考えてる事がわからんga、、。」
トロイスは腕を組んで首を傾げる。
(確かにそうだ、、、。ボス、あなたの目的は一体、、。何をしようとしているんです?、、、まあ、私は楽しめれば何でもいいけどね、、クフフフ、、。)
着実に、確実に、彼等は『真実』に向けて目的を遂行していく。
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