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Recollection-41 「最終局面」




森の方から轟音異音が鳴り響く中、ヤクトは部下達を三白眼の半エトナに差し向けていた。


「ぐぅおっ!」

「ぎッ⁉︎」

「アぐぅッ!」


次々と人間の身体が木っ端微塵となり宙を舞う。それはさながら血肉の台風の様だ。


(あの人も化け物だね、、。まさかここまでの駒を揃えるとは、、。私の役目は後少し、お前達には「目的」の犠牲になってもらうよ。)


「どうしたお前達⁉︎奴を倒してエトナの秘宝を手に入れれば世界が手に入るんだぞ⁉︎英雄になれる機会だ、行けぇい!!」


ヤクトは今となっては曖昧になったその存在を口に出し、無理矢理に自国兵の士気を上げる。




うおぉぉぉ!!!




戦争と言う人を殺す事の出来る免罪符を手に入れた愚民達はヤクトの深みのない言葉で踊る。


しかし愚民達はまだ気付いていない。


凡そ800名いた第一陣、第二陣は北と東に分断され、約680名が屍と化していた。それらに勝利したコーポリス軍兵凡そ220名が占領区を奪還しつつ、この場所に集結し始めている。


コーポリス軍も約130名の戦死者を出してしまったが、それでも尚コルメウム城死守の為、敵軍約680を沈めたのだ。


四神の2人、玄武のゼンと朱雀のゴウは2人で約130名を屠り、状況判断から総隊長の指示通り北へ向かいつつ領土奪還と残党処理にあたる。


鯱の陣は完全にその機能を失い、その場にいた残りの敵兵約60名は余りの力の差に戦わずして降伏状態となっていた。


そして今、最終局面を迎える。


2人で130名という鬼神の如き強さの四神・玄武と朱雀。そしてそれらの上に立つ総隊長アトレイタス・サイガ・エトナ。


伝説は今日、更に新しい伝説へと上書きされた。


更に最前線で新たな伝説を作っている男、ハイオーン・メディウム・エトナ。


彼が見据えているものは一体、、、。




「おい色男、貴様剣を抜いたという事は、俺と戦うつもりだな。いい度胸だ。俺の名はエリーナ・ゴメス。貴様の名を聞いておこう。」


白髪混じりの口髭を蓄えた恰幅の良い男はそう言いながら構える。右手に握った大剣「ケルビムキラー」はまだ鞘の中だ。


「私はアトレイタス・サイガ・エトナ。この国を守護する剣士の1人です。」


翡翠色の長髪に山吹やまぶき色の瞳の端正な顔立ちの男は謙虚にそう答えた。嘘偽りない彼自身の本心だ。右手に天無絶(あまのむぜつ)星屑(ほしくず)を携えているが、構えはとらない。



エリーナが叫ぶ。


「皆の衆!この戦いには一切の邪魔立ては許さん。邪魔する者は例え味方でも殺す!、、神に成る為の戦いだ。」


ズッ、、、


エリーナは少しずつ、


徐々に間合いを詰め始める。



アトレイタスはその顔に笑みを浮かべ音もなく歩を進める。


まるで友人に会いに行くかの様に。



ハイオーンは狂った様に叫びながら向かってくる敵兵を面倒臭そうに斬り捻じ伏せながら、アトレイタスの一挙手一投足を見逃すまいと集中する。


同じくヤクトも自軍の愚兵を差し向けながら自軍隊長と敵軍隊長の戦いを目に焼き付けている。


「アトレイタス・サイガ・エトナだな。その名、我が人生の中で忘れられないものになるだろう、な。」


ジリィ、、、


エリーナは数ミリずつ間合いを詰める。



「私もあなたの名は忘れぬ様にしましょう、エリーナ・ゴメスさん。」



そしてアトレイタスは




エリーナの




間合いに入る。

















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