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24. あなたの名は

「女、こいつを治癒院にでも連れていけ」


 風使いの衛兵は会長さんをこちらに運んできました。ロックさんが意識のない会長さんを抱えます。というか、女呼ばわりはやめてください。私にはマリーンという名前があります。


「助かりました。風の人」

「誰が風の人だ! 俺にはエドガーという名前がある」


「お前! よくも邪魔をしたな!」


 吹っ飛ばされた魔人が飛んで戻ってきました。飛べるんですか。


「お前じゃない! エドガーだ!」


 風の人も飛んで魔人を迎撃します。あなたも飛べるのですか。


 両者は空中で戦い始めました。互いに魔法を撃ち合い爆音と衝撃が響き渡ります。二人ともすごい強いです。


「マリーンさん! 今のうちに治癒院に行きましょう!」

「そうでした。急ぎましょう」


 私達が治癒院へ向かおうとした時、さらにもう一つ、空を飛ぶ人影が見えました。


「何をしているのキャッシュ! 勝手に行動したらだめでしょう!」


 その人物は女性で、緑色の肌をしていました。


「え!? 二体目!?」


 私達の前に二体目の魔人が現れました。私はとっさに鉈に手を掛けます。


 キィン!


 鉈が突如動いて何かを弾きました。鉈に付与してある「剣術」の自動防御が働いたようです。私には何も見えませんでしたが、攻撃をされたようです。まずいです。おそらく私より強い。


「ん? あなた強いの?」


 魔人その2が訝しがります。どうかこのまま去ってほしい、切実に。せめて装備を整えるまでは見逃してください。


『魔人の血は何色?』


 鉈が私に聞いてきました。やめて……。


「まあいいわ、あなたには用事ないし」


 魔人の女性が視線を外しました。どうやらターゲットにされることはないようです。


 魔人の女性は空中の二人の戦いに参戦しました。風の人が押されます。そこに他の衛兵の部隊が駆け付けました。どうやら形勢逆転のようです。


「キャッシュ、頭を冷やしなさい。逃げるわよ」

「くそっ! 覚えてろ!」


 魔人二人は衛兵が駆け付けたのをみて逃げることにしたようです。


「逃がすか!」


 風の人が魔人に魔法を放ちます。魔人の女性も魔法を放ち、それを撃ち落としました。爆発が起き、煙が視界をふさぎます。


 風の人が風で即座に煙を払いましたが、魔人の姿はありませんでした。

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