【 実地研修、見方を変えると不法投棄 】
とりあえず、本編です。
さらっと一年半ほど歳月が流れております。
今一度、神様に嫌われるようなことをしてしまったのか聞いてもいいでしょうか。
私が『正し屋本舗』という一風変わった会社に就職したのは一年と三ヶ月前のこと。
就職活動中だった私と従業員を募集していたという上司の須川さんが、ぶつかった事が縁でトントン拍子に契約書にサインし、無事、一端の社会人になった。
「一、二、三…とこれで全部だね。やぁっと片付いた…!」
思い切り伸びをして、凝り固まった体の筋肉を伸ばす。
ついでに首や肩を回しながら机の脇に置いてあるダンボールの中に視線を向けた。
「我ながら頑張ったんじゃない?一部屋分の葉書きから始まって年賀状にお礼状、招待状やらラブレター、挨拶状にええと、なんだっけ。ああ、依頼人名簿に今までの依頼内容と報告書を全部データ化したんだもん。一年三ヶ月もかかったけど、一人でやったんだって思えば結構頑張ったよね!」
流石にラブレターのデータ化は精神力が削られたなぁ、なんてもう過ぎたことを考えつつ、椅子から立ち上がる。
そのままダンボールに入った最後の年賀状の山をガムテープで止めて、事務所の玄関口に置いて仕事は完遂ですよ。
「予定より早く片付いたから、少し休憩して空いた部屋の掃除しておこうかな」
事務所の横にある給湯室の冷蔵庫から水出し緑茶をグラスに注いで、自分の席に戻る。
机の引き出しから買っておいた『三色饅頭(夏)』の箱を取り出してフィルムを剥がす。
「(縁町の美味しいものが直ぐに手に入るってだけでこの町に住む価値があるよね。季節限定とか期間限定が多い上に、ネットで取り寄せとかできないからなぁ)」
須川さんが営む『正し屋本舗』の事務所は、縁町の裏通りにある。
縁町は、古き良き日本と現代の技術を上手く組み合わせた風情あるのが特色の観光地だ。
多くの職人が集まっているので、伝統工芸から普段遣いの小物や家具、雑貨といった類のもので溢れ、日本人なら誰もが知っている街として有名なんだけど…私のお気に入りはご飯!
食に関する職人さんも多いから、美味しい食べ物屋さんが多いんだよね。
高級路線からB級グルメまで色々揃ってるから飽きないし、商店街も賑やかで毎日の買い物が楽しい。野菜や魚は新鮮だし、お肉もいろんな部位があって値段もリーズナブルな庶民向けの値段だ。
「もう少ししたら試作品が出始める時期か。早いなぁ…毎月お祭りがあるだけでもすごいけど、どの度に新作とか季節限定のメニューになるから楽しみ」
縁町で一番の目玉は、毎月開かれている“十二月祭り(じゅうにつきまつり)”だ。
山々に囲まれた縁町は十二の神社に囲まれているという不思議な作りの町だ。
十二の神社に祀られている神様に感謝を捧げる目的で始まってから、今に至るまでずうっと続いているらしい。
「(でも長い歴史の中で一度も中止にならなかったっていうのも凄いよね。今まで何度か危機があったみたいだけど…中止って言い始めた人には必ず不幸が起きてるらしいし。須川さんも中止にすることだけは絶対にしちゃダメだって初めに言われたし)」
縁町では祭りを実施する委員会が三つ存在していて、トラブルがあっても開催できるような体制が昔から整っているらしい。
そんな回想をして現実逃避を図っていた私の視線の先には事務所に入るはずのない人物が暇そうに大量の写真を視ていた。
「…で?なんで、ここにいるんですか。黒山さん」
じとーっと半目で大きな体の持ち主を睨めつけていると彼は心底面倒そうにため息をついて私を一瞥した。
「随分な口を聞くじゃねぇか、誰が好き好んでこんな場所に来るか!野暮用頼まれてんだよ。おい、仕事は全部終わったんだな?」
「須川さんに言われているものはやっと全部片付きましたけど」
「んじゃあ、行くか。おい、さっさと車に乗れ。あ、飯は適当に車の中で食え。客用の菓子でもなんでもいいし、あるもの適当に見繕って腹に入れろ。食物以外の持ち込みは却下だ」
矢継ぎ早に言われた言葉に現状が飲み込めないながらも素早く食料を確保して、施錠を済ませて屋外へ。
手入れの行き届いた庭と石畳の風情ある和モダンな事務所兼住宅の前には一代の乗用車が止まっていた。
運転席には黒山さんが既に乗車していて、私に助手席に座るよう合図されたので言われた通り車に乗りこんだ。
「にしても、お前もよく訓練されてんな。普通は状況の説明とか求めるだろ」
シートベルトをしてわらび餅の包装を解く私に呆れたような、可哀想なものを見るような視線が向けられる。
「いや…黒山さんもわかってると思いますけど、私の上司は須川さんですよ?それに須川さんの友達の黒山さんが行くって言うんだから多分上司様の指示なんだろうし…抵抗しても無駄かな、って」
黒山という大柄な男は、今の職場である『正し屋本舗』に入るきっかけにもなった店の店主だ。一見、料理とは無縁そうな雰囲気を持っているのだけれど腕は確かで、作る料理やお菓子はどれも美味しい。
「無駄…言い得て妙だな。にしても、一年と少しであの書類の山をまとめたっていうのは凄いことだよな。アレ、一部屋分以上あっただろうに…―――本題だが、須川からこれを預かってる。まずはこっちに目を通せ。読み終わってから質問に答えてやるが、まぁ…俺も詳しいことは知らん」
車でお前を拉致して来いと言われただけなんでな、と投げやりな言葉と共に白い封筒を渡された。安心安定の高級そうな封筒に間違いなく我が上司様からの指令書であると認識する。彼の愛用するものは全てゼロが一つか二つ多いんだよね。
わらび餅を食べながら、封筒を開けるとそこには“実地研修の実施について”と書かれている。
読み進めていくと車の行き先が判明した。
「―――…行き先って“裏雲仙岳”ですか」
「遅かれ早かれ連れて行かれてたと思うぞ、諦めろ」
「色々突っ込みたいことはありますけど須川さんから聞いてることはありませんか?」
手紙に書かれている内容は簡潔だった。
書類のデータ化お疲れ様です、という内容と実地研修の場所が書いてあって、そこでちょっとした研修を受けてもらいますという場所くらいしかわからない薄すぎるものだ。
嫌な予感がするのは、場所が場所だからだろう。
雲仙岳というのは日本の名峰で多くの登山客が来ることでも有名だ。
麓の街には温泉が湧いているので少なくない温泉旅館がある。温泉の蒸気で蒸し上げた温泉まんじゅうは絶品で温かい出来立ては格別なんだとか。
「研修をするから正し屋にいるお前の仕事が終わり次第連れてこいって指示だけだな」
「それだけ聞くと完全にパシリみたいな扱いですね。まぁ、須川さんは使えるものはなんでも使う派みたいですけど。私もよくお使い頼まれますもん…隣町まで徒歩で、とか条件付きで」
「隣町って結構な距離あるよな?従業員といえど、女にはある程度配慮する筈なんだが…まぁ、うん、それだけ認められてるんだと思っておけ。その方がいい」
「フォローが虚しいのでやめてください。まぁ、温泉まんじゅう食べさせてくれるって訳じゃなさそうなのは確かですよね」
ため息をついて自分がこれから向かう場所のことを考えて眉間にしわが寄っていく。
何せ“裏雲仙岳”は某有名な樹海と並ぶ心霊スポット兼自殺の名所なのだ。
『正し屋本舗』が俗に言う幽霊やら心霊現象、妖怪などの非科学的かつ目に見えないものを相手とした商売をしているので何度か関わったこともあるんだけど…怖かった。
何が怖いって徐々に“視える”ようになってきている事が一つ。
幽霊が何故か依頼者でもなんでもない、平社員の私に寄って来るのも怖い。
黙り込んだ私と車が走る音に耐え切れなくなったのか黒山さんが重い息を吐いて、やや投げやり気味に口を開く。
「須川のやつにゃ口止めされてねぇが、今から言うことは話半分で、聞いてないことにしておけ。まず、お前はそろそろ自覚しておかねぇとやばいぞ」
「自覚…?ええと、何の?」
頭、というか思考回路が残念なこと?それとも色気が全部食欲に変換されてるくらい女っぽさがないこと?
間抜けな顔をしている自覚はあったものの、ハンドルを握る黒山さんを眺めていると諦めたような視線を向けられる。失敬な。
「さっぱり自覚ナシか。面倒極まりないな。あー…お前、少しずつ“視える”ようになってるだろ」
「い!?な、なんで知ってるんですか?!誰にも相談してないのに!」
「んなの、ある程度の能力がある奴はすぐに分かる。須川の傍にいてあっちの世界に関わってるうちに元々持ってるのが発現しただけだろ。そういう気質はあったようだからな、須川がスカウトした時点で遅かれ早かれこうなってただろうよ」
驚愕に値する事実に言葉が見つからず、目と口を全開にしていると気の毒そうな視線を向けられる。
「気の毒過ぎるから一応フォローしておくけどよ、今まで『正し屋』の正社員やら弟子志望は研修だっていって裏雲仙岳に放り込まれてるからな。合格基準は頂上にある旅館への到達。それ以外は一切認めないっていう徹底ぶりだ。一応命の危険がないように見張りはあるし、出発時に必要最低限の物は渡される」
「命の危険―――…そ、そうだよね。訴えられても困るもんね」
「ちなみに山に入る前には契約書と同意書に記入させられる。裁判対策だな。うん」
「…ソウデスカ。でも自殺の名所にわざわざ研修しに行くんですか?どう考えても危ないだけなのに」
裏雲仙岳は地場が狂っているらしく方位磁石が意味をなさないだけでなく、方向感覚もなくなるらしい。
だから一度入ったら出られない、とも言われているし実際に大人数で位置を確認しながらでなければ帰還することは難しいんだとか。そんな裏雲仙岳にも登山道はあって、そこを通れば極上の温泉宿へ辿り着ける。
唯一安全な登山道を渡れば…とも考えたけど、須川さんがそれを許すとは思えなかった。
「登山道を使わないで山のてっぺんまで行くって…普通の登山でも大変なのに」
「裏雲仙岳は霊山の一つだからな。自殺の名所や心霊スポットとして有名ではあるが、かなり力のある場所だ。下層や中層は雑多なもんが多いんだが、上に行けば行くほど神域に近い。だから旅館に湧く温泉も『奇跡の湯』として昔から知られている」
車は既に郊外を走っていて目の前に高速道路の入口が見えた。
これは本格的に逃げられないなぁと現実逃避しつつ、ジワジワと迫り来る眠気に負けて目を閉じる。
「黒山さん、山についたら起こして下さい。寝られなかったら困るんで、今から寝ておきます」
「須川んトコにいると神経が図太くなるってのは本当だったか。本家の使用人も歴が長いほど色々図太いし」
なんか聞き捨てならない言葉が聞こえてきたけれど、私は無視を決め込んで目を閉じた。
目を閉じた私に、少しだけ優しげな黒山さんの低く艶のある声が聞こえて、ふわりとタオル生地のようなものがかけられるのがわかった。
まぁ、お礼を言ったような気はするんだけど…この時のは私は既に睡魔に身を委ねていたので記憶自体が曖昧だ。むねん。
◇◇◇
心地よい揺れとエンジン音がなくなって意識が浮上した。
目をこすりながら車の外を見ると見事に日が差し込まない森が広がっている。
眠気は殆どないけれど凝り固まった体を隠す為にぐぐぐーっと体を伸ばす。
「ついに、着いちゃいましたか。こうなったら何が何でも頂上にいって散々飲み食いしてやる!旅館のご飯だけじゃなくて、ご褒美名目で須川さんにたくさんお土産買わせるんだ」
少しでも上司の財布に打撃を!と考えて彼の金持ちっぷりを思い出し、凹んだ。
「いくら頑張っても須川の懐は痛まないと思うぞ…?所詮俺ら庶民の金銭感覚で贅沢したところで『もういいんですか?まだ他にも色々ありますし、どうぞ』なんて言われるのがオチだ」
「デスヨネー。わかってはいるんですよ、わかっては。だって、須川さんのお金の使い方想像の斜め上を行くんですもん。金持ち怖い」
ぶつくさと軽口を叩きながら重い体を動かして車のドアを開ける。
ゴツゴツした石と湿っぽい土の感覚を履きなれたスニーカー越しに感じながら、周りを見渡した。
鬱蒼とした森が前方に広がっているけれど、今のところ嫌な感じは全くない。
濃い森の香りと何処か清々しい独特の空気に何度か深呼吸をする。
天気は快晴、頬を撫でる風は程よい温度と強さ。
「(絶好のお出かけ日和に行き先が自殺の名所にいるのが本当に勿体無い。せめて表雲仙岳ならいいのに。あそこ、観光名所だし。美味しいものあるし、温泉街だって結構充実してるって聞いてるし…ああ、名物の温泉まんじゅう食べたかったなぁ)」
そんなことを考えながら周囲を見渡すと一際目を引く異質な存在がいた。
自殺の名所と言われている森を背景にしても絵になる立ち姿の男は、抹茶色の髪と澄んだ深い緑色の瞳を私へ向けた。
四角い銀縁フレームの奥にある目は私の足元や服装を確認して満足そうに微笑む。
どうやら動きやすい服装かつ履きなれたスニーカーという出で立ちがこれから私を待ち受ける研修に相応しいと納得したようだ。
「優君、書類の整備とデータ化ありがとうございました。私の想像より早く片付いたのでとても助かりましたよ」
「い、いやぁ。えへへ。それが私の仕事ですし!結構大変でしたけどこれからのことを考えると肩の荷が降りたというか」
年賀状に限らず個人情報も全部データ化してあるので、今後はかなり楽になる。
須川さんは褒めるのも叱るのも上手なのでついつい乗せられがちだけど、今回ばかりは胸を張って頑張ったと言えるので誇らしさすら感じていたりする。
「それで、研修って一体何するんですか?あんまりいい予感はしないですけど」
場所が場所だけに、と小さく付け加えると須川さんの笑顔が輝いた。
擬音にするなら“にっこり”か“キラキラ”かな。
従業員になった私からするとこのキラキラスマイルは非常に嫌な予感しかしない代物なんだけど、他の人から見ると思わず見惚れる笑顔らしい。
私は背筋がゾワゾワするだけだ。
ときめき?そんな食べられないものは生まれた時に忘れてきた。
「実地研修ですよ、書いてある通りの。研修内容は至極簡単で単純ですから安心してください」
胡散臭さ満点の美形スマイルほど薄ら寒さを覚えるモノはないと思う。
安心…安心かぁ。
不安しかないんですけども、とりあえず口を挟むことはせずに頷いてみる。
私はできる大人の女だから空気くらいは読めますよ、ええ。
「まず、こちらをどうぞ。結構な重さがありますが背負えば手で持つよりずっと運びやすいでしょう」
渡されたのは少し前にテレビのキャンプ特集で見た高級メーカーのアウトドアリュック。
この人はまた無駄に高いものを!と引き攣りそうになった口元を気合で戻して、手渡された物を受け取ると「確認してください」との指令。
言われた通り、リュックを開けると登山に必要なものが必要最低限入っていた。
「…あれですか、登山ですか」
「察しがいいですね。さて…――――突然ですが、この山の頂点まで自力で登って頂きます。リュックの中には500mlのペットボトルが3つとミネラルウォーター入りの水筒、簡易の地図、食料、携帯用の図鑑が2冊、携帯鍋、ナイフ、お守りと懐中時計がありますし、リュックに括りつけられているのは寝袋です。テントは用意していませんが、ブルーシートが入ってますのでそれをうまく使えば雨は凌げるはずですよ。一応、着替えや毛布、救急道具は緑色の袋に入っていますので必要に応じて使ってくださいね」
「え、ちょ、説明早いですって!もっとゆっくり…」
「マッチとライターも入っていますから、使用する際は十分注意してください。貴女なら多分、恐らく、大体八十%程度は大丈夫だと信用していますが、十分に気をつけるようにして下さいね。健闘を祈ります。 ああ、それから、山頂にある旅館が到着地点です。食事や温泉が有名で予約をとるのは難しいとか。甘味も用意しておくので頑張って登ってきてください。登山道の使用は禁止します」
しれっと一気に説明をした彼はやっぱり、いい笑顔で上品に佇んでいた。
受け取ったリュックの重みが現実逃避を防いでいるけれど、今の私にはかなりありがた迷惑だ。
呆然とする私を置いて、須川さんは黒山さんを引き連れて颯爽と立ち去った。
車のエンジン音が完全に聞こえなくなった所でハッと我に返ったけれど時すでに遅し。
「お、置いてかれた…?え、ちょっと待って、これ、まさかこのままホントに放置?!振りだよね?これ、性質の悪い冗談だよね?」
ひょえええ、なんて大層間の抜けた声にならない声が口から溢れる。
10分程そのまま待ってみたけれど、やっぱり須川さんは戻ってこなかった。
須川さんが有言実行なのは分かってはいたんだけどダメージは計り知れない。
「私、まだ研修に参加するなんて一言も言ってないんだけど。いや、須川さんにお断りの文句を言わせてもらえたこと自体今までないけどさ」
深いため息をついた私は半ば強引に気持ちを切り替えた。
改めて周囲を見渡してみると、森は森だけれど意外と歩きやすそうだ。
雑草が沢山生えていると薮蚊とか蛭的なものや小さい羽虫なんかが沢山いてかなり面倒なんだけど…芝生のような草がまばらに生えている以外の緑は苔だ。
後は朽ちた大木に腐葉土っぽい黒い土と落ち葉。
「(湿気は多そうだから今日中にある程度まで登っておかないと…まずは地図確認してみよう。現在地が分からなきゃ進むに進めないし)」
ふぅ、と息を吐いて地図と方位磁石を取り出す。
文句を言うなら直接上司様に言わないと気がすまないので、さっさと登ってしまおうと気持ちを立て直し地図を広げると丁寧に今現在いる場所に赤い印がつけられていた。
「あーよかった。東西南北って地図見てもわからないんだよね、正直。ええと、川…はここか。結構近いかな?この川、山の頂上くらいから来てるみたいだし川沿いに進めば到着できそう」
雨が降ったら鉄砲水とか怖いし川から離れなきゃいけないけれど、そうじゃなければ料理用の水とか体を拭いたり飲むための水を確保できるから安心だし。
この時の私は、まだこの実地研修をただの山登りだと考えていた。
ちょっと考えたら須川さんがわざわざ心霊スポットであり自殺の名所という山で登山をしろなんて言うはずないのにね。
基本的に、こんな感じの残念主人公。
食欲>>>>>超えられない壁>>>>色気 です。