5、想像させる
シーンに抜け落ちた点を出さないため そして読者にどんなシーンか、想像させるための とっておきの方法をお伝えいたします!
それは、絵に現すことです!
何も漫画のように 上手い絵を描けということではありません
実際漫画家も ネームと呼ばれる原稿に入る前の
設計図の段階では 最初から上手い絵を書く人もいれば
本人以外解読不可能だったり 丸書いて文字であらわす人だっています
絵に表すというよりかは 図であらわすと言った方がわかりやすいですね
なぜ図に表すといいのか?
文章で表すと書き手は頭で想像しながら 文章を書いているので
例え書きたいこと 書くべきことが欠如していても 気づけないからです
しかし絵に、図で表すことで 目に見えて足りないもの 付け足すべきもの、いらないものが把握できます
図に書いておくと 実際小説を書き始める時 風景描写をするときに活用できます
図を見ながら書けるので 表現が不足してしまうことを防げます
絵でも丸書いて文字を書くだけでもいいです
考えた内容を 図に表してみましょう
頭で想像したことを 目で認識することで 自分もより場面の風景を把握できるようになり 世界観を認識することができます
小説は漫画やアニメ、ドラマと違い
唯一読み手に想像してもらわなければいけないもの
です
会話だけが繰り広げられていて 登場人物がどこにいるのかわからない
描写を細かく描きすぎて想像が追いつかない
図に表すことで 今どんな場所で話しているのか
まるで映像を見ているように 読者に想像させられる文章を書けるようになります
大切な部分だけを表現できれば 読者が混乱することもありません
まずは簡単な図に表してみましょう
ここまでで作り込めたなら 次はいざ!
読者をあっと驚かせる小説作りに入ります
小説作りといっても 今までの流れをもう一度やるわけではありません
今作ったシーンを使って 読者を驚かせる、読者を退屈させない 小説にしていくのです
それがプロットと呼ばれる作業です
プロットは小説を書き始める前の最終段階です
プロットでは何をするかというと 今まで考えた場面や書きたいこと全てを
小説にしても問題ないように綺麗にまとめることで
す
例えば 私が考えたカフェ店員と恋する話の小説で
主人公の女の子と店員が会う場面
場面を考える際は 疑問形式で考えていって
どこで、カフェで会うことにしよう いつ、閉店後 なぜ、主人公が忘れ物をしたことにしよう
どのように、忘れ物を取りにきたら送るからといって、
珈琲をサービスして閉店まで待ち、二人で帰宅する
場面を作る時の疑問形式は5W1H にそってやると わかりやすいです
私が疑問形式で考えたこの場面をプロットにしてみ
ます
カフェから帰宅後美花は忘れ物に気づく。20 時を過 ぎていて閉店後だが(閉店時間は 20 時) 大切な本を忘れたので勇気をだしてカフェへ向かう。
美花はとても控えめな女の子。恐る恐るカフェに行く
と、閉店作業をしていた。店員が美花に気づく。常連
の美花を覚えていることが発覚。珈琲サービスする。
(店員はなんとなく美花が気になっていた。恋愛感情
ではない)
美花は男慣れしていないので、緊張しながら珈琲を飲
む。閉店作業が終わり、店員と美花は共に帰る。美花
の家までの道は、住宅街でとても静か。
(ここで店員が何気ない会話をし、美花の緊張度合い
を見せる)
恋愛経験のない美花は、男の人はこんなにやさしいも
のかとドキドキする。夜道で男と歩く状況にのぼせ上
がる。恥ずかしくて逃げてしまう。
という風に 場面を具体的に書いていくのが、 プロットで行う作業です
場面だけを軽く考えて書いていませんでしたか?
ここまで具体的に考えておくことで、 1 場面の展開が違う方向に進むことも防げますし
描写もこの時に考えておくことで絵にも表しやすく
なりますね
何より何を書くのかを明確にしておくことで 表現もしやすくなります
そして プロットで行うのが
考えた場面を 小説に実際書く順番に整える という作業があります
冒頭にインパクトを持たせるために ラストの衝撃的なシーンを持ってきたり
途中あえて時間軸を変えてみたりと 小説をどういう風に表すか
どの場面を際立たせるかによって 場面の順番を変えることができます
伏線を張る際にもこれは最適です
あらすじや、場面を考えることが どれだけ大切かわかりましたか?
最後のプロットで場面を整える ここまでやっていましたか?
描写できない 表現できない 展開がわからなくなる 途中で何を書いているのかわからない
その原因は 小説を書く前にここまでの
作業を怠っていたからです