第3話 地獄への道(前)
第3話 地獄への道(前)
「おい。あの光は流石にやばくないか。引き込まれるっていうか、飲み込まれっていうか。とにかくやばそうだぞ」僕も彼女も包帯を巻いたやつも、たぶん死を覚悟した。
「心配せんでいい。あの光はあまり見ていいものではないが、死にはしない。確かに飲み込まれるのと、引き込まれるっていうのは大方間違っちゃいない。それに見てみろ。さっきまであった光景とは違うとは思わんかね」えっ、そう思いながらも周りの様子を伺うと。そこには「あれっ」と言ってしまう光景があった。
「どこの王国だよ。ここ。さっきの光景とは真逆だぞ。まじでどうなってやがる」
そこに広がっていたのは、緑あふれる木々にどうやら飛ばされた場所は王国の城が少し遠くに見えるくらいの街はずれにいた。川がとてつもなく綺麗で、小鳥のさえずりが聞こえていた。まるで本の中にでも迷い込んだようなそんな感じがしていた。
「なんで私に猫耳が生えてるの。しかも尻尾まで生えてるじゃん。本当どうなってるの」
確かに彼女は猫のような特徴が見受けられる。ざっと見た感じ変わったのは耳と尻尾とあと若干目の色が変わった感じがする。包帯君を見ると、右腕に巻いていた包帯に生き物が宿ったみたいに動いている。その動きは蛇に近いがたぶん近いだけであろう。
僕はどうなっているのやら。想像すらつかない。
今回も読んでいただきありがとうございます。作者の神矢です。今回は5月病が始まりそうな季節ということで、中だるみについて話したいと思います。中だるみとは、簡単に言うとだるいという意味ですが僕は人間特有の感情だと思います。なぜかというと、生物って基本的にそこまで生きることに対しての不満はないと思うからです。人間は違いますよね?だって、生きててそりゃあ満足しない状態になりますよね。それが1番多いのが5月にあるから5月病という病ができてしまったのだと考えています。読者の方も満足する生き方をしてください。