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第1話 侵食される心(前)

第1話 侵食される心(前)


肌が凍えるほどの冬とプレッシャーから解放されて新しい高校生活に心が跳ね上がる季節になってきた時には・・・すでに時は遅かった。


僕は私立巌窟星学園に入学した、池野(いけの)武人(たけひと)。全校生徒は300人ほどのわりと一般的な私立高校だ。だけど、この学園には奇妙な噂?なようなものがあった。それは・・・。

僕は自らこの学園を志願した変わり者だ、と言っても代々池野家には

「男子たるもの、私立巌窟星学園に入学するのが使命」ということを言われてきたらしい。しかし、父としては

「あの学園にだけは関わってはいけない。親父の時代にはなかった、あの忌々しい創立者の像がこの学園に呪いをかけたんだ。新聞で創立者が行方不明になってから、3年の時をかけて作ったあの像だけが、まるで巌窟に我々生徒を閉じ込めるかのようにして、ただ星になりつつ生徒(ともだち)を指をくわえて見ているなんて、もうこりごりなんだ。武人。お前にだけは絶対に入学させたくないんだ。わかってくれ」なんて言うぐらいだった。少し変わり者の父がそこまで言うなんて、あの時は考えられなかった。もしかしたら、この時からすでに術中にはめられていた気がしていると思うと、寒気がしてくる。


入学式当日。

クラス分けや部活動を見たくて、早めに登校しようと思ったが若干寝坊してしまい、結局普通の時間に着くような時間になってしまった。

この学園の入学式は少し特異的な伝統があり、保護者の同伴がないというところだ。父の話を聞く限り確かに妙に、生徒を孤立させたいのか保護者から引き離すような特徴があると思いながら地下鉄に乗った。学園まではおよそ20分、異様な雰囲気が漂う老人の隣に腰掛けた。すると、老人は

「巌窟星学園の新入生かね。わしもその学園の生き残りだが、君は生き抜くためのアドバンテージを1つしか持ってないね。こりゃきつい戦いになるぞ、新入生」と言ってきた。

「生き抜く?そんな学園ではないはずではないのですか」と問いかけてみた。

「お前さんは何にも分かちゃいないな。あの学園がもたらした絶望を。秘密を。像を。血に濡れた日々を。あの学園の表の姿と裏の姿を何にも分かちゃいない。お前さんが学園の門を通った瞬間、希望が絶望へと反転する。引き返すなら今しかないが、お前さんはどうしたい?死にたいか?生きたいか?それとも、学園に絶望を与えるか。まぁ、お前さんにはまだ、わからない話か。すまないな、生き残りでありながら、希望を与えられず。では、わしはここでさらばさせてもらう。頑張れよ。新入生」絶望だけを車内に忘れて、老人は去っていった。


この度、この小説を読んでくださりありがとうございます。小説初心者の神矢と申します。小説は基本的に読むものですが、実際に書いてみたらどんな感じなのかな、という疑問にいたりまして、書いてみたという感じです。思ったことは、意外と大変だけどとても楽しいということです。もし、読書専門の人も少しでも、書いてみたいなと思ったら書いてみるのもいいかもしれません。人生経験が豊富じゃない人が言うのもあれですけど。

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