剣道師範は異世界騎士を目指す
初めて書いたので結構荒目ですが、お付き合いください。(笑)
<我が妹へ。素晴らしい朝よ。(すごいどしゃぶりだけど)暑すぎなくてよいし、(風は強くて吹っ飛ばされそうだけど)さわやかだわ。小鳥はさえずりー・・・
っていつまで現実逃避つづける気だわたし!しかも若干ポエムまがいの文もネタ切れおこしちゃったし!
ああ自分の女子力のなさに涙が出てくるわぁ・・いやいや女は女子力だけじゃないぞ、多分
あ、どうもはじめましてわたくし神崎美奈穂と申します。
職業は剣道の師範、25歳で彼氏募集中です。
今の状況を端的に申しますと、どうやら異世界トリップをやらかしてしまったようです。
なぜわかったかって?だってさっきおじいさんがでてきて「わしの手違いじゃった、ゴメンゴ☆」とかいいながら消えてったんだもん!ふざけんなあのジジイやたらと若い言葉つかいやがって!今度あったら、ここであったが百年目を実行してやる!
はっあぶない女子力女子力。まあとりあえず今度あったらなg・・いやいや眠らしてさしあげましょう。
トリップしてしまったものはしょうがないし、このかろうじて握りしめてきた藁人形を
支えとして頑張ってやりましょうかね!>
相手のいない挨拶を終えたわたしは今夜の寝床を探すことにした。
すこしショックを受けながらどっこらしょと起き上がろうと藁人形ちゃんを手放したのがまずかった。
・・・そういえば今台風並みの風だった。
「きゃああああああああああああああああ!!!!!!藁人形ちゃああああああああん!!!!!」
当然、雨がふれば地面はぬかるむし、滑りやすくなるわけで。
ずっこけた。そんであたまうった。意識不明になりました。
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はい、異世界2日目の朝です。昨日とは打って変わってとても良い天気ですねー
なんだ記憶喪失になってないのかって?頑丈なので残念ながらなってまっせーん。
で、何故わたしの前に騎士っぽいのがいるんでしょうか。顔は50点くらい。要するに平凡。
なんか話しかけてますねーだれにだろ。
「おい、そこの気味の悪い人形を持っている娘」
藁人形ちゃんは持ってるけど別に気味悪くはないから違うなー、と思ってたら肩を掴まれた。
「貴様のことだ!何故反応しないのだ!」
えらそーなやつだな。てかこいつ藁人形ちゃんを気味が悪いだと?失礼なやつ。
「・・・なんでしょーか」
「名はなんという、娘」
聞き慣れないような名前だったらどうしようかなぁ。
怪しまれてもいやだし。
「おい!答えろ娘!答えぬとは無礼な奴だな!」
人が考えてんのにうるさいなー。撃退しちゃる。
「娘娘ってうるさいなお坊ちゃんが。人の名前聞く前にまず自分が名乗れって親に教えられなかったの?顔が平凡なんだから性格どうにかしないと女の子にモテないよ?」
「なっ!?貴様わたしは貴族だぞ!!貴族に向かって庶民がなんと」
顔を真っ赤にした平凡騎士のセリフはぶった切られた。お、真打登場かな?
「黙れバルドロイ。あきらかにそのお嬢さんの言い分が正しい。自分が名乗らずに相手の名前だけ求めるとは無作法にもほどがある。」
一瞬で平凡騎士の顔が青くなった。・・・わかりやすいなオマエ
「ひっ・・も、申し訳ありません隊長。しかし庶民が貴族にたてつくなどっ!」
「黙れといっている。聞こえなかったか? すまなかったお嬢さん。わたしは王国騎士団第五隊隊長
トーゴだ。君の名前は?」
うわ背ぇでか!わたし身長175cmぐらいあるのにもっと高いよ。190cmはありそう。
てか強面なおにーさんだな。額から頬にかけてでかい傷がある。
でもイケメンだわ、んー90点は確実だな。おっと名前名前。異国風がいいよな
「えーっと・・・ミーナです。」
「そうか。ではミーナ、君はどこから来た?どうしてこの闇の森にいる?ここは魔物がうじゃうじゃいるようなところだぞ。」
あー異世界出身です、なんていえないよなー。よーしここはしらばっくれよう。
「気づいたらここで倒れてて・・・自分の名前しか覚えてなくて。わたし、一体どうしちゃったんだろう?わかんないんです・・・なにも」
あ、演技しようと思ったらホントに不安になってきちゃった。うあ、涙でてきた
「わ、かんなくて・・・う・・あ・・・・あぁあああああああああああああああああ!!!!」
なんでいきなり?どうしてわたしなの?なんでなんでなんでなんで・・・・・・っ!!
そんな疑問や憤りが胸の中をぐるぐると渦巻く。
隣に隊長さんがきた気配がした。
いきなり泣き出してしまったわたしに隊長さんは几帳面に折りたたまれたハンカチを貸してくれて、そのままわたしが泣き止むのを隣でまっててくれた。
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「そろそろ大丈夫そうか?」
顔に似合わず優しいひとだね隊長さん。・・・顔に似合わずは余計かな?
ふと思った。わたしはこの世界のことがなにもわからない。とりあえずは誰かの世話にならないと生きていくこともままならないだろう。ならばこの優しいひとのところにいたい。なんでかはわからないけど、このひとのそばは安心するような気がするし。・・・よし。
「隊長さん!」
「な、なんだ?」
「隊長さんのところで働かせてもらえませんか?行くところがないんです!お願いします!」
「む・・雇ってやりたいところだが、今空きがどこにもないんだ。騎士の枠ならあいているのだが・・。無理か。君にはすこし厳しいかもしれ」
「やります!騎士をやらせてください!!」
一応これでも師範だったし鍛錬も毎日してきたし大丈夫なはず!
「そこまでか。ならば試験を受けてもらおう。おいお前ら!とりあえず鍛錬所にもどるぞ!」
「「はい隊長!!」」
「ではいこうかミーナ。試験はそこで行う。」
「はい!」
妹よ。いきなりいなくなって悪いが道場をよろしく頼む。
姉ちゃんは異世界で騎士になるよ。
そのつぶやきは誰にも聞かれることなく消えていった。
読んでいただきありがとうございました!




