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5話

 数多の聖職者たちが、黒い波のようにクロエへと殺到しました。

 囲まれた! そう思った、その刹那――。


 ブワァンッ!!


 聖堂のステンドグラスすべてが揺れるほどの、強烈な光が放たれました。神々しいと同時に、人の目を焼くような暴力的な輝きです。


「ぐぁっ!」

「目が、目がぁっ!」


 呻き声を上げながら、聖職者たちが次々とその場に倒れていきました。


「にゃあ!」


 クロエの足元に、ぬっと現れたのは一匹の黒猫でした。尻尾の先だけが、まるで月光を固めたかのような銀色に輝いている黒猫です。


「あずさ!」


 クロエの表情は、とても嬉しそうでした。


「助けに来てくれたんだね」


「にゃうにゃう!」


 あずさが何を言いたいのか、クロエはすぐに気が付きました。

 ――「こんな所、さっさと脱出しよう」です。


 目の前には、聖堂の長大な通路が続いており、その先には、唯一の出口である巨大な扉が閉ざされています。


「モニカ、ハンナ、また後でね!」


 倒れ伏す聖職者たちを飛び越え、クロエは一目散に走り出しました。長い通路を、まるで短距離走の選手のような速度で駆け抜け、閉ざされた扉へと一直線に向かいます。


 ――ドンッ!!


 それは、まるで巨人が振り下ろした槌のような衝撃音でした。


 跳び蹴り。


 その一撃で、分厚い木の扉は砕け散り、木片が派手に飛び散りました。


「なーう!」


「行くよ!」


 あずさは「いくらなんでもやり過ぎよ」と注意しましたが、クロエは聞こえなかった振りをして、初雪の空へと駆け出しました。


 これが、ジャーニー国を揺るがす大騒動の始まりでした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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