能力覚醒
「こっちだよ!ルイちゃん」
「はぁ…待って…はぁ…早いよネイヤ!!」
「あ、ごめんねぇ。獣人と人じゃ違うよね」
「合わせるね」
「あ、ありがとう」
気を使わせちゃったかも
いらっしゃい!!ラビラビラビットの肉串安くて上手いよ!
「おばさん2つちょうだい!!」
あいよ!
「ここの串は美味しいよ!」
「はい!」
「あ、ありがと…いただきます!」
「はふはふっ!あふっ!熱いけどとっても美味しい!」
ありがとうねぇいい笑顔でたべてくれて!!
食べ歩きしたり様々な場所を訪れ吟遊詩人の歌をまた聞いたりしながら気ままに歩いていた。
そしてたくさんの屋台や工房などを見て回った。
「ん?ここの工房って?」
「あここはね!気難しいっていうドワーフのリンドさんがいる鍛冶屋だね」
「入ってみてもいい?」
「うん!」
「いらっしゃいってなんだ冷やかしか?ネイヤ」
「違うよう!リンドおじさん…この子がここを見たいって」
「こんなくらい工房をか?物好きなもんもいたもんだ。お前さん名前は?」
「はい!氷娥 ルイでしゅっ!?」
か、噛んだ最悪…恥ずかしっ。
「!?」
「アハハハハハハは!!ルイちゃん!!か、噛んだ!!アハハハハハハ」
「わ、笑いすぎだ!ネイヤ!」
ゴチンッ!
「いったあああああい!何すんの!リンドおじさん!」
「人の失敗はあまり笑うもんじゃねぇぞ!人が離れてっちまう。」
「うぅ…ごめんねルイちゃん」
「う、うん大丈夫。」
「それでお前さんルイとか言ったな?なんでこんなくれぇ工房に興味持った?」
「えっとなんとなく引かれて…それに…お金今はないから働ける場所探してて」
「なるほどなぁ…だがお前さんにやれる仕事はここにはねぇな…」
「その代わりと言っちゃなんだがこれやるからこの使い心地を確かめてくれねぇか?そしたら金をやろう!」
そう言って渡されたのは爪武器と小さな結晶。
「この爪武器だがよぉなかなか買い手がつかねぇから処分しようと思っててな…お前さんは人殺しとかに使うやつじゃねえまだろうし戦えねぇだろうが護身用に持っとけ。それとだ。この結晶は結界結晶つってな持ってる時1度だけ本当のピンチの時に結界を張って守ってくれるもんだ。こいつらの使用心地教えてくれな」
「え、いいんですかこんなに!?」
「あぁいいぞ。こんな誰も来ねぇ工房に来てくれたお礼見てぇなもんだ!」
「あ、ありがとうございます!!」
「良かったねルイちゃん!」
「そうだ坊主ちょっとこい!」
「呼ばれちゃったから行ってくるね。外で待っててよ」
「はーい!」
数十分後
「少し遅かったね〜どうしたの?」
「いやぁ…リンドさんから色々この街や国のこと聞いてたんだよ…それにちょっと必要なものがあって譲って貰ったんだ。」
「そうなの〜?」
「そうだよ。」
「あ、忘れてた!!はいこれ。」
「これは?」
「リンドおじさんから貰った結界結晶だよ僕は多分使わないから持ってて欲しいなそれにネイヤに傷ついて欲しくないもん。」
「あ、ありがと…大事にするね!」ポッ
「顔赤いよ?大丈夫?」
「だ、大丈夫だからっ!こっち見ないで!」プイッ
えぇ?なんか分かんないけどそっぽ向かれちゃった…
再び歩き出したルイとネイヤ
「あ!あそこにあるのって!」
「ま、待って!ルイちゃん!!」
ルイは様々な飾りが置いてある出店へ。
「なんか獣人の私よりも早くない?」
すると突如…バッ。
後ろからネイヤは襲われ袋にある睡眠薬を嗅がされてしまう。
「ン!?ルイちゃ…たすけ…」
少しだけ盗賊たちの声が聞こえる…
こいつ………奴隷商……ヤイ………
……俺達……も……貴族で………あの方……べ……ル…伯爵……のも……
だ、ダメもう意識がヒントだけでも…
地面にはごちゃごちゃした上によく見るとどれ……ヤイ…と書かれた。
ガクッ
ひゃハハハハハハハハッ!ついに狐獣人つかまえたぜぇ!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ねぇねぇ!ネイヤ!!これ君に似合うよ!」
「ってあれネイヤ?」
おかしいな…彼女何も言わずにいなくなるなんてしないと思うし…
「ネイヤ〜!どこぉ!」
色々歩き周り探しているとふとイリナさんに言われたことを思い出す
━━━━━
「あぁ!だが最近奴隷商が動き出してるらしくてな…1部では魔族や他種族、人間さえ奴隷として売るやつがいるらしいからお前たち気をつけろよ。」
「特にネイヤ!!お前は貴重な狐獣人なのだから。」
「わかってるもん!」
━━━━━
ま、まさか!?
ピカァン、、
リンドからあの時貰ったもうひとつの結晶が光り輝き飛んでいく。
「よし!追いかけよう!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「うぅ……ここどこ?」
「おやぁ?お目覚めかい?嬢ちゃん」
「奴隷商のヤイエナってやつのところに売ってなぁ。」
「お前はこれからレジド様の奴隷になるんだよ!」
「はぁっ!?絶対嫌だからっ!」
ゲシッ
「きゃふぅっ!」
「楯突くとこうなるのさ」
「ギャハハハハ」
「ケヒヒヒ…」
ひゃハハハハハハハハッ!
ゲシッ ボコッ ドガッ
「きゃぁっ!」
何度も殴られ楯突き殴られを繰り返されネイヤはボロボロに
そしてまた
「オラッ!」と
殴ろうとした時、
「やめろぉぉおおお!!」
「え?…ルイ?はぁはぁ…」ボソッ
「ア゛?誰だおまえ!」
「僕はルイ!お前たちを倒しネイヤを助けるものだ!」
ルイは爪武器と結界結晶に似たものを身につけ現れた。
「お前見てぇに戦えなさそうなやつがぁ?助けるだァ?」
「一緒にいて守れねぇやつが?」
「だからこそ!助けに来たんだ!」
「守りたきゃァ俺たちを倒してみるんだな!」
「やってやらぁっ!」
ダッ
お互い走り出す
キィンッ
キィンッ
「なんだぁ?守ってばかりかぁ?」
「僕は……なるべく傷つけたくないんだ。同じ人間なら尚更ね!」
「それじゃぁ…死ねっ!」
「ぶぐふぅ!」
ドガァンッ!
「口ほどにもねぇな」
「よく守るなんて言えたもんだ。」
「くぅッ……」
「ルイちゃん!!」
あいつの言う通り守ってばかりじゃだめだ。
それに…相手を殺すのも嫌だと言う気持ちでネイヤを守れるわけない…
こんな簡単に吹っ飛ばされてボロボロにすぐなって
ネイヤに心配されるなんて…
だけど立ち上がらなきゃ。
「まだまだだっ!」
「うおおおおおお!」
キィンッ
カンッ!
「少しは当てる気なったかなっ!」
「お前らを殺しはしないしはぁ…傷つけずに捕まえてはぁ…やるっ!はぁ」
「おりゃぁっ〜!」
「フンッ!」
キィンッ
ドシュッ!
「ぐぶっ!」
口から血がでる…
「うっ…」
俺弱すぎる…それに…
「はぁ…」ガクガク
立ち上がったはいいが……足が震えてまともに動けねぇ…
「ハッ!威勢ばかりだったなボウズ。」
「お前に用はねぇがその意気込みだけは見込んでやるよ」
「おめぇも奴隷にしてやるよぉ」
「ふんっ!そんなのごめんだね!」ゼェゼェ
「生意気なヤツめ!」
ドフュッ!!
「ぐあがあっ!?」
骨が軋む音がした。
「ルイちゃん!!もういいよ!」
「私なら大丈夫だから!」
「大丈夫なわけないだろ!そんなボロボロにされて!」
「君が傷ついて!そんなに悲しそうに!涙目になってんのに!」
「あッ!」
「そんな顔をさせたアイツらを許せるわけないだろ!それに!僕を守ろうとして!!自分に不利な嘘をつくなよ!」
「僕は!君を守れないで!!大切なものをまたどこかで!失うのは嫌なんだ!」
これ以上!!戦うのが!傷ついて傷つけるのが嫌だなんて言ってられないじゃんか!
覚悟を決めろ!ルイ!
「もうっ!戦いが嫌なんて!!傷つけたくないなんて!迷うもんか!」
そんな想いに呼応するかのよう……鈴が今までよりも眩しく輝きルイを包み込む。
「ほへぇ?」
ルイは気の抜けたな声を出し
「な、なんだァ?」
「ぐあッ目がぁっ!」
「ま、眩しいっ!」
「きゃぁっ!!何!?ルイちゃぁぁぁん!」
周りは様々な声をあげる。
そして光が収まると
━━━━━そこには……
褐色肌に長い黒髪、可愛らしい目、オッドアイ、猫口、八重歯を持つ虎耳、尻尾を生やしてサイズのあっていない服を着た小学生に満たないように見える少女がいた
彼女は
「え!?どうなってんのこれっ!?」アワアワ
と慌てていたが。
「はぁ!?」
「な、なんだあいつ!」
「急に現れやがったぞ!」
「え?だれぇ!?」
と周りは大騒ぎ。
「え!?なんで!?なんか女になってる!?」
「おい野郎ども!ボーっとすんな!」
「は、はいっ〜!!」
「わっかりました!」
「よく分かんないけど力が沸き立ってくる!」
「隙ありだぁ!」
「うおりゃああああっ!」
「おらああああああ!!」
「あ、危ないっ!」
ガキィンッ!!
キキィンッ!!
キィンッ!
「ぐぅっ!」
「うおっ!?」
「なんだと!?」
「えぇっ!?すごっ!?」
なんと一気に3方向のものを防ぎきったのだ。
この時ある爪武器が見えた。
「え?あれって……」
確かルイちゃんが貰っていたはずのあの店主さん唯一の魔石と紋章つきの爪武器!!なんであの子が!?
あッ!あの鈴…ルイちゃんが付けてたやつ!
「もしかして!」
あの子は……。
「ふふっ!」
何故かネイヤはわらっていた。
危ない状況のも関わらず。
そんな当の本人は…
「え?なんでできたの?」
「しかもなんか爪武器付けたままなんか腕だけ獣化してるし…」
とあわあわしていた。
ズキッ!!
「ウッ!?」
戦いを最中少女は頭を抑えさっきとはうってかわり様子がおかしい。
「………」
「な、なんだ?動きが」
「止まった!?」
「今がチャンスだ!」
うおおおおおおおおおっ!
ギギギインッ!!
「なっ!」
「動きが速いっ!」
「こいつ戦えねぇんじゃなかったのか!?」
「………」シュンッ!
「やべぇっ!!」
「速すぎる!」
「見えねぇし捉えらんねぇ!」
ガガガガガッ!
「ぐおっ!」
「ぶぐっ!」
「げぶぅ!」
「なんじゃなんじゃっ!」
騒ぎを聞きつけた元凶いや…奴隷商が来た。
「なんじゃこれはァ!?」
そこには捕らえられたネイヤ、倒されている盗賊たち…そして虎の少女。
「…………」
相変わらず何も話さず、奴隷商を見たその目は赤く染っていた。
「な、なんだかあのままじゃッ!」
「お、お主がやったんじゃなっ!化物がぁっ!」
ヒュウッ!
「おだぶつっ!?」
奴隷商ヤイエナは腹部に爪の傷を負い気絶。
彼女はネイヤを縛る縄をいつの間にか切っていたようでネイヤは動けるように。
「何するんじゃっ!」
「ガヴェルデ!」
奴隷商がそういうと隕石のようなものが落ちてきた。
「……………」
バギィッ!
「なんじゃとおっ!?わしの技を素手で壊しおったァ!?」
何度も技が放たれ彼女に壊される。
「こうなればやけじゃぁ!」
ヤイエナはありったけのパワーを注ぎ自身に付与をした。
「わし自身の全力で相手じゃっ!」
それに応えるかのように彼女は
ごぉぉおおおおっと青い闘気のようなオーラが見えている。
ダッ!
お互いに走り出し
「ハアアアアアアアアアアアッ!これが全力じゃあっ!」
【クルシッド・レイナス】
「………………………」
【アルカナ・ビースト】
ドォッンッ!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
パァァアア!!
「ルイちゃんに貰った結界結晶が!?」
ブゥンッ
ネイヤの周りに大きな結界を張る。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大きな音とともにお互いの技がぶつかり
煙が晴れるとそこにはヤイエナが倒れていた。
━━━━━━━━━━
パキイッン!
ネイヤのいる場所でそんな音がした。
━━━━━━━━━━
だが明確な殺意を持った彼女は
彼女は奴隷商に向かいとどめを……
「待って!ダメえっ!」
前に飛び出してきたネイヤを明確な殺意をもって攻撃。
バシュッ!
ネイヤの頬に三本の爪武器の傷が広がる。
そしてネイヤはぎゅっと彼女を抱きしめる。
……「はぁ…ふぅ…」
「ルイちゃん、ルイちゃんだよね!!もういいよ!私は無事だから!もう敵はいないからっ!ルイちゃんがルイちゃんじゃなくなるのは嫌だよっ!もどってきて!」
「……」
何も答えず腕を振りほどこうとしていたが
「お願いだよっ!もう!私の前からっ!誰も消えて欲しくないっ!」
この言葉で彼女は動きを止める。
「…ネ…イヤ……?」ガクリ
彼女━━━━━いや、ルイは気を失う。




