ミレニアムベル〜TS獣化能力を引き継いでしまった俺〜プロローグ
プロローグ
3000年前とある異世界に召喚された少女がいた。
その少女は勇者としての使命を背負い人間を守るために魔族や魔物そして魔王を倒すために戦っていた。
彼女は獣化能力を駆使して日々戦っていたのだ。
だが彼女にはもうひとつ力があった……今はもう勇者の力としては忘れ去られており彼女はビーストクレイという別名で知られてゆく。
やがて彼女は魔王との決戦に臨み重い使命を背負いながら戦い相打ちとなり死してしまう……。
彼女の力は鈴の形となりこの異世界から勇者の力は失われ3000年後の月日が経ち魔族や人間、他種族が平和に暮らせる平和な世界となった。
彼女が最後に残した言葉はこうである。
「この世界を守り抜けてよかった……でも叶うならあなたたちと仲良くなれたら良かったのに……それに私は元の世界へ戻りたかったわ……」
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2010年とある小学校
掃除中のこと
掃き掃除をしていたらチリンと少年の足元に転がる。
なんだこれ?鈴?
なんか使えそうだしなぁ〜、持って帰ろ!
帰宅後
「よし!これで鈴をネックレスにしたからいつでも身につけられる!」
現在
「うわああああああああああああァァ"ァ"ァ"ァ"ァ"」
ヒュウウウウウウウウウッ
俺は氷娥 ルイ。
━━━━━落下中だ。
こうなったのにはわけがある。
しかも説明しても誰にも分からないだろう。
ほんとどうしてこうなった!!
数時間前
ピンポーン、ピンポーン
いらっしゃいませ〜!
「ウーン、休学してバイト三昧で今日が休みで本を買いに来たけど……あんまりいいのないかもな……」
【新刊オススメ小説:三千年のプレリュード】
「へぇ〜新刊で新しく出た小説かぁ」
読んでみよう。
━━━━━三千年前、異世界から1人の少女が顕現した。
少女は獣の力を授かった。
かの少女は勇者と呼ばれ人とともに魔に立ち向かい世界を平穏に導いたとされている。
たくさんの命を守る代償として自身の命を犠牲に。
彼女には獣の力とは別に、
もうひとつ力を授かっていたとされている。
━━━━━その力は……
「なんだよこれ!?新刊って言ってんのに先が汚れてて大事なとこが読めねぇじゃん!」
チリン。
ふとかすかに鈴が勝手に鳴った気がした。
周りの目線が気になる……
「あ、すみません!ごめんなさい!」
とりあえず続きを読もうか…
パアッ
鈴が光を放ち大きくチリンッと鳴り響いたと思ったが。
なんだ気の所為か。って!
気の所為じゃないっぺ!
「違うじゃん!夢じゃないじゃん!おちるぅ!」
「なんでだっぺぇぇええええ〜!!」
気づいたら空中に俺は投げ出されていた。
書店ではえっ!?消えた!?と騒ぎになってもいいはずだが気にする人は誰一人いなかった。
「うわああああああああああああァァ"ァ"ァ"ァ"ァ"」
「助けてぇえええ」
風をきる音だけが耳元でずっと響いていた。




