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異世界転生したけどまた幼馴染とのんびり暮らしたい  作者: 黒井あたる
第2章 戦の兆し
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第19話

 好きなことしていいと言われたので姫様に少しお話を聞かせてもらった。太陽達はここを見て回りたいと言ったので、ララノアさんがまた呼び出されて案内付きで出掛けて行ったし、神竜様はエルフの訓練場があると聞いて腕を回しながら出掛けて行った。今のうちに色々聞いておこう。


 まずは結界使いについて。稀に起きる魔物の氾濫から人々を守ることができる強力な力で、神の力の代行なので神聖な力も宿していると。そして1番大事なのは邪神の封印に使用している力で、もしも封印が解かれて邪神が復活したら結界使いしか封印できないとか…。うちの幼馴染そんな大変な使命持ってたの…。


 次にここの世界樹について。世界樹は魔物等が生み出す瘴気を中和してくれて、魔の森のような魔物の領域があるこの大陸にはなくてはならないものだとか。もしも世界樹がなければ、この大陸に人類の領域は作れないだろうということだった。


 あとは精霊について。下級・中級・上級という格があって、その上に精霊界から出てくることはないが、大精霊というのがいるらしい。それが各属性ごとにあって火地水風光闇の6種族らしい。姫様が連れてたリリィは中級で、中級以上になると好みの型を模したりするということで、人型だったり猫型だったりするそうな。上級になると完全な会話が可能で、その力も天変地異を起こすほどらしい。


「姫様色々とありがとうございました。」

「よいのですよ。弟の子孫ですから私の孫のようなものですから。」

「じゃあ、おばあちゃんと呼んでも?」


 あ、ダメみたい。なんか目が光った…。


()()です。いいですね?」

「は、はい!」

「私は永遠に姫様です。間違えてはいけませんよ。」


 確かに、寿命もないしそうなのかもしれない。何百年も生きてるみたいだけど結婚とかしてないのかな?


……………………


 姫様の所を辞してからまだ外は明るかったので、精霊を意識しながら外を歩いてみた。確かに、あっちへ行こうとかあれなんだろ?なんて思うと先に精霊が動き出すようだ。これはなんとかしないといけないな…。うかつに激怒したらどうなるかわからないよ。


 「なんか鍛冶屋っぽい音が聞こえる。あそこかな?」


 ドアも開け放たれていたので中を覘いてみると、一本の武器が目に留まる。形状からして刀だ。鍔も鞘もしっかりしており、まさに美しい日本刀を再現している。


「じっと見てるけどそれ気に入ったのかい?」

「あ、すみません。これはここで作られたのですか?」

「それはドワーフ製だよ。勇者様がこの里のあとドワーフのとこに寄ったんだ。それでこんな武器があるなんて話を聞いて作ったんだけど、ドワーフじゃ誰も使わないからっていうことでうちのとこにきたわけさ。」

「なるほど、勇者が。ちょっと触ってみてもいいですか?」

「どうぞ。エルフの剣術は突きがメインだし、こういう反り返った武器は誰も使わないんだ。」


 持ってみると見た目以上に重さがある。身体強化すれば普通に振れるかな。鞘から抜いてみると刀身に薄く魔力が宿っていた。


「これは何の材質でできてるんですか?」

「それはミスリルにドラゴンの爪の欠片を混ぜ込んだモノらしいよ。」

「それはもの凄い価値がありそうですね。いくらで売ってもらえるんです?」

「売りはしないよ。」

「そうですか…。」

「姫様の依頼を受けてくれるならあげるから持っていきな。」

「え?いいんですか?」

「エルフ総出でかかってもお手上げなんだ、飾りになってるだけの武器ならくれてやるからこの里を救ってくれ。」

「わかりました。全力を尽くします。」


 あとで聞いた話によると、どうやらこの里では人間のように商売はしていないらしく、武器や食料もほとんどが自給自足らしい。それで彼女は何してるのかというと、いちおう姫様直属の部下で武具の整備を担当しているらしい。趣味の武器作りをしてそれを気に入ったやつに使わせてたらいつの間にかこんな立場になってたらしい。そして弓の腕前はララノアさんに次いですごいらしい。あれ、ララノアさんて凄かったの?


……………………


 元々使ってた剣はアイテムボックスにしまって、日本刀を腰に差してホクホク顔で帰ろうとしたら、ちょっとした広場からカレーの匂いがしてきたのでいってみると太陽・瑠奈コンビが調理しててララノアがそれを応援してた。


「カレーライス作ってたんだね。散策してると思ってたよ。」

「そのつもりだったんですけどね。ははは。」


 どうやらララノアが案内してくれた場所は全て料理の材料を入手する場所で、材料があらかた揃ったとたん「作りましょう!すぐに作りましょう!」とここに連れてこられたらしい。ララノアさんらしいね。


「カイトさんも一緒にどうですか?」

「じゃあ頂こうかな。」

「あれ…久しぶりだからめちゃくちゃ喜ぶと思ってたのに…。」

「フフフ、我が町にはとてもよくできた素晴らしい幼馴染が居てね、食べれるのだよ。」

「それって…その幼馴染さんも?」

「そういうことだね。こっちでは婚約もできたんだ。」

「うそ…。カイトさん!その幼馴染さん紹介してください!」

「急にどうしたの瑠奈さん。」

「えっと(太陽も幼馴染なんだけどあんなだから攻略方法がないか相談を…)」

「ふむ(わかった、いつか場をセッティングしよう。今はちょっと誤解があって避けられてるんだけど…)」

「あれ?二人で何こそこそしてるの?」

「太陽と瑠奈も()()()幼馴染なんだよって聞いてただけさ。」

「そうなんです。まさかカイトさんもだったなんて、しかも前世からとかすごいです。」

「そういうことなんだけど、一応よそでは秘密にしておいてね。上位の権力に目を付けられると面倒だから。この国の初代国王も転生者っぽいから特に気を付けてね。」

「わかりました。」


 そんな感じで俺たちが会話できたのも、賑やかし担当のララノアさんが何かするたびにカレーの味見をしておとなしかったからなんだよね。

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