表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したけどまた幼馴染とのんびり暮らしたい  作者: 黒井あたる
第2章 戦の兆し
17/23

第15話

――Sideアリシア


「ふぅ、これでできたはず。」


 最近はお父さんが現地に残り、香辛料だけを冒険者に任せて急ぎ配達してもらい無事に帰還。やはり盗賊は現れたそうだけど、今回は戦力が違うので返り討ち。そしてカレーライスの提供を開始したら売り上げは絶好調。これから辺境伯領都に向かうといってた行商人が作り方と香辛料を売って欲しいという話になり、そちらは商会のほうで対応した。


 石鹸の売り上げも好調で、逆に作りすぎて素材不足により素材が高騰。今は生産量を抑えているところだけど、近隣各地のご婦人方が素材を少量づつであるが格安で送ってくれることになりいずれ素材価格も落ち着くかな?


 そんなわけで時間に余裕ができたので、リップクリームの開発を行いました!これもまた私の魔力を込めることでプルプルツヤツヤになるだけでなく、荒れた唇も癒してくれるという優れもの!容器も鍛冶屋さんに頼んで現代日本で見るような円形の筒で下の方を捻るとニョキニョキと浮上してくるタイプです!プラスチックが無いのが残念。ちょっと重いのよね…。


 さて、これをどうしようか悩みました。普通にうちの商会で売って地道に広めててもいいんだけど、それだと安めの料金設定じゃないと売れないのよね。だから、ここはまたヘレナ様にお願いしてお貴族様に高めの料金設定でバンバン売ろう!そしてお金返すのだ!


……………………


 お城にお伺いをたてにいってもらったら昨日カイト様が帰ってきたけど、今朝出掛けて行ったから暫く帰らないけどいいなら来なさいということで早速やってきました。応接室に通されたけど、緊張する。


 ガチャリ!


「入ります。お義姉さま(おねえさま)が結界から出てくるなんて珍しいですね。」

「メイちゃん、久しぶり!よかった、メイちゃんは私の味方だよね?」

「そうと言えばそうですね。」

「うん。じゃあヘレナ様怖いから隣に居て!」

「何をする気なんですか……」


 コンコンコン


「入るわよ。よくあそこから出てきたわね。」

「ご無沙汰してしまい申し訳ありません。」

「いいわ。遊び歩いてるわけじゃないしね。」

「ありがとうございます。」

「それで、今日はどうしたの?」


 用意してきたものを二つ、テーブルにことりと置く。


「新商品のリップを開発しました。こちらは唇に塗るモノで、ツヤツヤプルルンになるだけでなく、荒れた唇も癒して最高の状態にしてくれます。」

「なんですって!試していいかしら?」

「もちろんです。今回は薄い桜色と真っ赤な赤色を持ってきました。」

「じゃあ赤色がいいわ。」

「こちらです。ここの下の方を捻ると出てきます。」

「これはすごいわね。……どうかしら?」


「……お母様……綺麗です。私もやりたい!」

「じゃあこちらの桜色をどうぞ。」

「ありがとう。……ど、どう?」

「メイちゃんかわいい!」

「本当にかわいいわね…。」


 二人とも唇がツヤツヤプルルンになって魅力が3割増しになってる!ずーっと鏡を見て、ヘレナ様でさえちょっとニマニマしてるよ!喜んでもらえたかな?


「これはまたすごいものを作ったわね。」

「喜んでもらえたらなによりです。」

「また忙しくなるわよ?まずは貴族に高めで売りましょう。素材は確保できるものはしておくのよ?」

「はい。近隣の領からも手配してるところです。」

「まずは各色で30個くらいづつ欲しいわね。ソフィアに送ってそれから王家にもまわしてもらうわ。」

「わかりました。容器が少し足りないので3日後にはこちらに届けさせます。」

「いいわね。本当に有能ねあなた。ますます我が家に欲しいわ。」

「あ、えーと、それじゃ作成にかかりますので帰らせて頂きます。」

「ゆっくりしていけばいいのに。」

「石鹸作りもあるので中々忙しくて…。」

「そう。しょうがないわね。また何かあったらいらっしゃい。」

「はい。その時はよろしくお願いします。」

お義姉さま(おねえさま)城門まで送ります。」

「ありがとう。ではヘレナ様失礼します。」


 よかった!好評だった!これで石鹸の売り上げが下がった分取り戻せるわ!


「昨日お兄様が帰ってきたんですのよ。」

「そうみたいね。でもまだ今は会わないようにしたい…かな。」

「そうですか。わかりました。お兄様のほうは無茶しないように止めておきます。」

「ありがとう。メイちゃんが妹でよかった。」

「ふふっ、私こそこんな楽しい姉ができて嬉しいですよ。」

「楽しい姉ってどういうことよー!」

「言葉の通りです。ところで、カールの枕がまた入手できたとしたらどうします?」

「欲しい!というかそれはわたしのものよ!」

「ふふっ、変わりませんね。はい、どうぞ。」

「うう~、かーくぅ~ん……」

「大丈夫かしら…馬車で送ろうかしら?」

「ううん、大丈夫。メイちゃんありがとね。」

「ちゃんと前を見て歩くんですのよ!」


 初代カールの枕クン、最近かーくん成分が薄くなってきてたんだよね。これは嬉しい、ホントに嬉しい。メイちゃんは神なのかな?


「ただいま。」

「おかえりなさいませ。お嬢様、商会の方から魔道具が5個も届いておりますよ。」

「魔道具?……もしかして!」


 カセットコンロの上に鍋が乗ってる…。


「カールさんが商会に預けていったそうです。使い方は、お嬢様ならすぐわかると。」


 あぁ…これで全ての生産が楽になるよ、ありがとうかーくん…。かーくんも帰って来てたんだね。戦争になりそうだから?強いもんね。けど、無茶しないでね。


 会いたいよ…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ