5話、宝剣
今回はハク視点です
転生してから五年した頃、父であるクレイからあるものを見せてもらうことになった。
「ハク、今から見せるものは代々この家の血を次ぐものが受け継いできたものだ決して在り処について話してはならないわかったな」
「有ることは話してもいいんですか?」
「あぁ、今から見せるのはこの家の象徴と言っていいものだ。世間には普通に知られている」
クレイは、周りを確認して言った。
「ここだ」
「なにもないですが」
「見ていればわかる」
手をかざしなにか唱えたかと思うと新たに階段が現れていた。
「降りるぞ」
降りたその先には一本の剣があった。
「お父様、これは?」
「これはこの家に代々継がれている宝剣、カーテナだ。この家の由来もこの剣から来ているらしい」
やっぱりカーテナがあったか。
「どうして今僕に見せたのでしょうか」
「お前にはリンと共に教会で洗礼を受けてもらう。そこでハクの力がわかるだろう」
「わかりました。いつになりますか?」
「それはリンがいるときに話そう。戻ったら執務室にリンを連れてきてくれそこで話そう」
「私に話とは何でしょうか御当主様」
「ハクには話したがリンにはハクと共に教会で洗礼を受けてもらう、そこで二人の力を見れる。試しに見せてやろう」
『ステータス』
その言葉とともに青白い板状のものが現れた
そこには剣術lv.8や回復魔lv.MAXとあった。
「これがステータスだ。二人にも同じようなものが手に入る。ステータスは自身の能力を数値化したり技術の練度が現れる。練度は最初に見た時に高いほど良いとされる。何か質問はあるか?」
「練度はどれくらいまで上がるのでしょうか」
「一般的にはlv.10でMAXに変わる。だが稀にそれすらも超える練度を持つものもいるらしい。それぐらいの練度を持つものはだいたいが王に直接つかえている」
「ありがとうございます」
「さて詳しい日にちだが明後日教会行こうと思ういいな」
「わかりました」