4話,魔法って便利
目立たないよう魔法を使って数日立った頃、あることに気づいた。
世話をしてくれている人から魔力を感じた。
最初は気のせいか、と思ったがその感覚は日が進むにつれて強くなっていた。どうやら魔力の操作ができるようになると魔力を感知できる用になるみたいだ。そして私はこう思った。ハクの魔力を知ることができたら魔法で会話できるんじゃないの?と。だが私はまだこっちの世界ではハクに会ってない…
「ハク様に合わせたいからリンを連れてくわね」
突然入ってきた母親が世話をしている人にこう言って私を連れて行った。こんなに都合の良いことが起こるのかと思ったが気にしないことにした。
しばらくしてハクが待っていると思われる部屋についた。
「奥様、紹介いたします。この娘が私の娘として産まれたリンです。リン、この方があなたの主になるであろうハク様とこの家の主の奥様よ」
「そう、その娘が。ハク、リンと仲良くね」
とりあえずハクの魔力は読み取れたあとは私が会話ができる用になる魔法を使えるようになるだけね。
えーと自分の魔力と相手の魔力をつなげるようにしたら行けるかしら?
(聞こえる?)
(な、なんだ言葉が頭の中のに響いて)
(私よ眼の前にいるでしょ)
(もしかしてリンなのか?)
(そうよ。とりあえず魔法で会話できるようにしたから今後のこととか話しましょう。多分ある程度離れていても途切れることはないから安心してね)
(あ、あぁ、わかった。とりあえず情報の整理をするか?)
(そうしましょ。こっちでわかってる事を大まかに説明するとそっちが辺境伯家の子でこっちがその使用人の娘といることかな)
(そっちは使用人の娘か。追加の情報は?)
(えっと、多分将来貴女に使えるようになるということぐらいかな)
(次男にも使用人をつけてくれるんだな。追加の情報を出すとこの家の名前がカーテナ家っていって何故かイギリス王家の剣の名前がつけられているってことだな)
(偶然じゃないの?)
(わからない。とりあえずこのへんかな)