0:プロローグ
始めましてよろしくお願いします。
ネタがあったら書いていきます。文が下手だったり誤字が多いのですいません。
MC0年人類は宇宙に進出した。
なんだかんだありながらそんな宇宙の片隅で、文明はガラパゴス的に発展した。(主に距離的な要因で)
効率が悪いんじゃないのといってもしょうがない。必要な資源がない、情報もない、人手も足りないときたもんだ。できることで何とかするしかないじゃないか。
時には退化しながらも、文明は確実に枝分かれをしていった。
そんな銀河の空間を白い羊が飛んでいた。
もうちょっと正しく言うと、羊にそっくりな宇宙トラックが飛んでいた。
対デブリ用の羊毛のようなクッション外装で、壊れにくい閉鎖型のEM型推進器を機体下部に4基搭載し、後部には接岸用のアンカー。最前部には大型ハッチ、渦巻き型のドップラーレイドーム1対にシャッター付きの窓が2箇所。
デブリの多い空間をふわふわふわりと漂っていたのであった。
船の名前は羊号。乗組員は1名、マネージャーAIが1セット。
この時代、DNA鑑定も電子錠も技術によって書き換えることが出来る状態で、一番有効なのが結局生きている人ということに落ち着いた。日々変化し続けるが連続性があり自己修復と自己防衛ができ、粗末に扱うことこわれてしまうからだ。
よって荷物の引き渡しにはちょうど良いとされていた。中でもネイティブ(遺伝子組み換えや機械化を行っていない)地球型人類は、その存在データーの希少性で生きているだけで価値があった。
ただしあまりにも希少すぎると狙われるので星団間の交渉ぐらいしか見ることはないだろう。
しかししょせん人である。配送中の荷物を横流ししたり、高跳びしたり、駆け落ちしたり、暴走したり、転生したりととにかく不安な要素を多かったのである。
そこで近年はAI管理を組み合わせる風潮が主流となりつつあったのだ。
そのような状況で、運送会社とAI開発会社が手を組んだ。
AIを搭載したいが資金が少ない運送会社αと、AIは開発したがインターフェイスと運用データの試験を行いたいω社は共同テストを行うことにしたのである。
その第一号が羊号だったのである。
こうして羊号のAIは、データ収集を目的とした少し質問の多い性格になるのであった。