未言という言霊
KP;さて、少年もだんだん、なにかおかしいと気付いたんじゃないだろうか。キミは、自分の経験から調査方法を実践してもいいし、誰かに連絡を取って相談してもいい。
少年(井上賢治);そうですねえ(思考中)ちなみに今までに少年がこういうことに遭ったことはありますか?
KP;あー。それは好きに決めていいよ
少年(井上賢治);なるほど……んー、こいつ姿形は知っているから未言巫女自体は見えるんでしょうね、きっと
KP;(経歴的には、《スタンダードな方》には首突っ込んでそうな気もするが)
KP;見えんのかよ!?
少年(井上賢治);ん、じゃないとさっきのクリティカルで思い出した姿って出てこないのでは? それとも巫女図鑑的なものが……?
KP;ああ、あれは某店主の作品とか図鑑とか
少年(井上賢治);あー、なるほど、じゃあ見えない方向で行きましょう(そっちの方が楽しい)
KP;……少年。〈他の言語:未言〉の半分(切り上げ)で判定を
少年(井上賢治);44ですね!
KP;そうだよ!
少年(井上賢治);1D100=53≦44 失敗! んんんんんん。駄目そうです。
KP;失敗したかぁ。じゃあ、やっぱり見えない人だ
少年(井上賢治);クリティカルに対する代償がでかすぎる。了解です。んー、でもまあ自ら「未言屋」名乗ってるくらいですし、スタンダードな「?? なんか今妖された??」くらいはあるかもしれないですね。
KP;ところで、もう元凶になってる子の正体はわかってるだろうから言うけど
少年(井上賢治);はいー。
KP;このセッションに、二条が少年を使うと聞いた時、こいつシナリオ知ってんじゃねぇかと思った。
少年(井上賢治);wwww 偶然が過ぎるw
KP;ほんとだよ、運命かよ、宿命かよ、使命かよ。で、どうする、少年?
少年(井上賢治);そうですねー、知り合いには紫月殿がいらっしゃるんでしたっけ
KP;いるいる。ニトさんもいるよ。(ニトさん……まだ26か)
少年(井上賢治);「あの人には僕が一人前になるまで会わないって誓いを立ててるんです」的な声が聞こえてきたのでやめときます。
KP;(笑)
少年(井上賢治);出してもいいんですが、もう少し先でしょうねー。代わりに他の人には積極的に頼っていくスタイル。
KP;ニトさん、プレイヤーでやりたーい← じゃあ、紫月に連絡? 電話? メール? SNS?
少年(井上賢治);電話ですかね。
KP;午前ねー、眠そうな声で出るよ。
少年(井上賢治)困ったときは専門家……まあ、まだ半人前だしなあ……。紫月さん紫月さん、僕です井上です
KP;紫月「ぁ……い……ゆ、づき、で……すぅ」
少年(井上賢治);寝ないでください!! もう10時ですよ
KP;なお、明らかに寝起きどころか、布団で寝たまま出た感じである
少年(井上賢治);ええ……。
KP;紫月「………」
KP;紫月「ぁ、しょう、ねん、さん?」+欠伸の音
少年(井上賢治);とりあえず顔を洗いましょう、一杯水を飲んでうんたらかんたら。健康的な生活は早寝早起き朝ごはんです云々
KP;紫月「そのお説教だけで目が覚めたわ。なに? こんな朝早くから? 朝ごはん食べるとお腹いたくなるから、食べない主義です」
少年(井上賢治);……あっそうでした忘れてました、あの、昨日の夜……はあれ夢か? まあいいです、はい、何だか変なことばかり起きるんです
KP;紫月「ちゃんと早寝はできなかったから、遅く起きるんです。昨日寝たの九時で夜更かししちゃったので。へん、な、こと?」しばし、沈黙
少年(井上賢治);夜更かしとは……?
KP;紫月「八時に寝ないと夜更かしですよ。わたし、中学生ですよ? それで、変なことって……未言?」
少年(井上賢治);はい、昨日の夜なんですけど、急に目が覚めて。喉が渇いたので硝子水を飲んだのですが、何というか、こう、サクッと切られるような痛みが走ったんです。で、思わず咳をしたら血が。……まあ、多分、夢、だと思いたいんですが。それで……今日、さっき自販機で硝子水を買ったんです。……同じ、ことが起きました。(若干声が震えている)
KP;再びの沈黙。おそらくは、思案の間。
KP;紫月「少年。あなたには二つの選択肢があります」その声は、神託を告げる巫女の成否を断ずる審神者のように。
少年(井上賢治);はい。(声が緊張している)
KP;紫月「一つ。未言を、まだ貴方は生まれていないと拒絶して、否定して、安穏の日々を取り戻す」
少年(井上賢治)…………。
KP;紫月「また一つ。未言を認め、受け入れ、賛嘆し、共に生きていく」
少年(井上賢治);うけ、いれ。
KP;紫月「いづれか、少年、貴方自身が選べることです」と、言ったところで、紫月は大あくびをして「じゃ、おやすみなさい……」ツーツーツー。
少年(井上賢治);僕は、【未言屋】のつもりです。半人前ですが。……まだ、僕に何か足りないというのなら……っておい。おおおおおいいいいい
KP;朝の十時すぎだぞ、寝るわ!
少年(井上賢治);……人の話を聞いて……あと僕もう少年じゃないから……年齢的に青年だから……。中学生の時僕22時くらいまで起きて勉強してたんだけどな……ゆとり……?
KP;その声を電話が相手に伝えることはない。(笑)
少年(井上賢治);www
KP;いや、血だな←主にわたしの
少年(井上賢治);wwww
KP;リアルに八時か九時には寝てたからな、中学時代。そして休みの日は十二時まで寝る
少年(井上賢治);はっや……。(23時就寝基本でした)
KP;うわー、よふかしー、ふりょー。
少年(井上賢治);ふりょーじゃないです! 勉強してたんです! 当時はまだ真面目だったので!!
KP;(まだまじめ……)
少年(井上賢治);(突っ込んではいけない)
KP;わたしはいい子だから早く寝たよ。
少年(井上賢治);善きなのです。
KP;で、少し話を整理する?
少年(井上賢治);そうですねー、お願いします。
KP;ふむ、では、紫月の言った選択を思い返してみようか。
少年(井上賢治)拒絶か認識か、ですか。
KP;うむ。問題は、それぞれ、実践としてどんな行動になるかだな。プレイヤースキルを駆使するか、アイデアロールをするといい。
少年(井上賢治);井上元少年(というと何だか犯罪者っぽい)からしてみれば、半人前と言えど【未言屋】を名乗っているわけで、「何言ってるんだろうこのお嬢さん……」って感じではあるでしょうねえ。アイデア振ってみますしまったアイデア低い!
KP;なに言ってるんだろうって言ってたら、未言屋についていけないぞ、少年。
少年(井上賢治);少年からすれば「認める……割と未言は知ってるつもりなんだけど……」って感じではあるかもしれませんね……図鑑を見て「ファンタジーだなあ」って思っているかも。そうですねえ、一旦アイデア振ってみます
KP;じゃあ、ダイスロール。
少年(井上賢治);今からふりますー、うなれ50パーセント!1D100=31≦50 成功! きたっっっ。
KP;成功しただと!? 少年は思い出す。未言屋店主の記述を。
少年(井上賢治);はい
KP;未言。未だ言にあらざる。それは、人に見つけられずに孤独に泣いていた存在。彼女たちは、見つけてもらい、表現してもらえることに喜びを感じ――忘れられて、また誰からも見向きもされないことを強く恐怖して、その絶望に抗おうとしている。
少年(井上賢治);そのままの文言を呟いてますね。……表現。
KP;未言は、誰にも使われることがなければ、消えていく。過去に消えた言った言葉と同様に、『死語』となる。
KP;そして、また別の記述。未言巫女とは、言霊である。未言の魂であり、命であり、源である。それは、時に奇跡のように、現象を起こす。もしくは現象を元に象る。
例えば、妖すが、特定の人の周りで頻発するように。
風虫が、自分を見付けた人に手を振るように。
それを……未言憑きという。
未言憑きになるには、未言に好かれることだと述べる。そして未言は、自分を表現してくれる人を好む、とも。以上。
少年(井上賢治);……言霊、いや、そんなわけ、ないんだけど、……ふは、本当に僕は半人前だったのだな……受け入れる、か。
*注釈は後日更新いたします*