黒田奈緒巳と小型端末兵器サヤカちゃん ③
(あれ………………)
奈緒巳は気がつくと、小さな体育館の様な所に横たわっていた
(…………臭い………)
少し暗い照明に照らされており、沢山の人達がいる……なぜか、とても生臭い臭いが立ちこめていた………
………ざっと30人以上はいるだろうか……膝を抱えている人……混乱しているのか、近くの人に絡んでいる人……まだ横たわっている人も沢山いる……
(パパ……は?ママ……は?)
奈緒巳は辺りを見渡した
「君………大丈夫………?」
優しそうなオジさんが、奈緒巳に話しかけてきた
「…………………………」
すると
「いた……………」
奥の方をよく見ると、奈緒巳の父親が横たわっている、すぐに奈緒巳は駆け寄った
「パパ!パパ!」
奈緒巳の父親はすぐに目を覚ました
「…………ん…………奈緒巳………か?」
「そうだよ!パパ!」
「!?………なんだ…………ここ!?…………奈緒巳………ママは!?」
「わかんない………探そ!」
二人で辺りを見渡すと、少し離れた所に奈緒巳の母親らしき人が横たわっていた……
「ママ!ママ!」
「ママ、ママ………」
「………………………奈緒巳?…………パパ……?」
「良かった……大丈夫?どっか怪我してない?」
「たぶん……ここ……どこ…………?」
「…………わからない…………みんな閉じ込められてるみたい…………」
「………そんな…………」
「………………」
奈緒巳は不安と恐怖で泣き出したかったが、我慢をしていた
それを察してか、父親は奈緒巳を抱きしめ
「大丈夫……心配しなくていいよ……奈緒巳」
「………うん………」
ここには扉が1つと大きいシャッターがあるが、どちらも外側からロックされているらしく……開けようとしている人がいるが、開かない様だった
(!?)
スピーカーから放送が流れ出した!
「みなサん・われワれは・ネオサイバーサイドでス・みなサん・われワれは・ネオサイバーサイドでス・」
その放送は日本語なのだが……イントネーションにかなりの違和感があり、滑稽……というよりは不気味だった………




