対中央管理局用 武装組織フルメタルカンパニー
思いきってドアを開くと
「やあ」
(!!!?)
そこには仮面の男が立っていた!
俺はびっくりしてドアを閉めた!
(何だ……誰だ……)
……………………
「大丈夫ですよー……怪しくないですからー……開けて下さいー」
(…………)
「誰………ですか?アナタは…………」
「あー…ドミニクです、ドミニク・シュナイダーです」
………………………
「困ったなぁ…とりあえず質問には答えますので………気が向いたら開けて下さい」
(…………)
「…ここは何処ですか?」
「フルメタルカンパニーです」
(……フルメタルカンパニー?……)
「あの……ここ……怖いんですけど…?」
「それは大丈夫です♪」
(………………)
「……なんで俺を拉致したんですか?」
「んー………
それをこれからゆっくり…まぁ……実はあんまり時間ないんですけど…説明したいのでドアを開けて下さい」
(…悪い人ではなさそうだ……)
あくまで"話した感じ"での判断だが…………直感的にそう思った
なので……
俺はドアを開ける事にした……
「………あ、どうも……」
「開けてくれましたね、奥の部屋で話をしましょう」
「…………?…………はい?」
俺は怪しい仮面の男について行く事にした……
ここは凄く広い
廊下は長く、さっきの部屋もそうなんだが、窓が1つも見当たらない、途中にもドアがいくつかあり、大きい施設の様だった……
そして……何処か懐かしい感じもした
……………………
しばらく歩くと、仮面の男が立ち止まり
「ここです……どうぞ、佐藤……いや斎藤正義君」
部屋の中は巨大なモニターが沢山あり、パソコンや、見た事もないような機械が並んでいる
「で…なんで俺を拉致したんですか?目的は?」
仮面を被っているので表情はわからないが
「あなたが必要なんです、人類を救う為に」
と仮面の男は言った………
急に張り詰めた空気になる……
そして俺からは…勿論、疑問しか生まれない………
「どういう事ですか?」
「仮面ライダーを見た事がありますか?」
「……?……あります」
「それです、今我々がやろうとしている事は」
「仮面ライダー……ですか?」
「今……この瞬間も…悪い奴等が迫ってきています、モニターを見て下さい」
1つの大型モニターの電源が入った
そこにはどこかの山奥の様な場所が映っていて、空中に鏡の玉の様な物が浮いていた…
「これはワープホールといって、これが完成すると中から中央管理局という悪い奴等が出てきます」
「中央管理局?」
「中央管理局は人類にとって圧倒的脅威であり……人間を殺したり、生きたまま回収したりします、そして…ここは中央管理局を駆逐する為に作られた"対中央管理局用武装組織フルメタルカンパニー"なんです」
何故だろう………
彼の言葉には俺を納得させるだけの熱量…説得力を感じた
「冗談で言ってる訳じゃないのは伝わりました、で…俺は何なんですか?」
「あなただけが…ただ1人、現在この地球上で中央管理局を駆逐する事ができるんです」
(……何で????)
「何故ですか…?何故俺なんですか?」
………!!!
その時
モニターに映っていた球体が黒く染まる、と同時に金属を切り裂くような音が鳴り響く
室内にサイレンの音が鳴り響き、アナウンスが流れた
「ワープホール完成まで残り10%」
明らかに……何かヤバい感じだった…
「もう時間がない、私の指示に従って下さい」
………………………
その時だった
(地球がヤバい)
俺の闘志に…………静かに火がつく
「わかりました……ドミニクさん……行くんですよね?あのモニターの所?」
「オーーライ!!」