【60秒で一気読み! キャラクター小噺】 〜もしも、こんな○○がいたら
【60秒で一気読み‼︎ キャラクター小噺】〜もしも、こんな高貴で恐れ多いラウンドガールがいたら
「女王陛下登場!」
激しい戦いが続き、ヘトヘトの2人のボクサー。
もう立つ気力さえ残っていない。
10R終了のゴングが鳴り、インターバル。
そこに登場したラウンドガールは、なんと女王陛下!
会場のライトが消え、国歌が鳴り響くと全員起立。
赤絨毯の上をシズシズと歩んできた女王がリングに
上がるとヘトヘト、フラフラのボクサーたちはひざまずき、
ひとりずつ頭をナデナデしてもらう。
古参のセコンドがポツリ漏らした。
「なんとうらやましい。大いなる栄誉だ」
だが、うがい水の代わりにぶどう酒を振舞われた2人は
苦しい顔もできず、大いなる栄誉を味わうのだった。




