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36話

バサッ!ベキバキ!


「くっ!?」


私は何かにぶつかり地面を転がった。隙間の中は暗く、はっきりと何にぶつかったのかわからないが感触的に木に似てたような気がする。この無茶な突撃によりペガサスはその命を散らしたようだった。謝罪の気持ちを抱きながら、ひと撫でだけペガサスを撫でた。これも秩序と平和のために必要な犠牲。

私と同じように起動要塞の隙間に滑り込めた全員が地面から立ち上がり、寄り添った。


「何人いる?」


「全員で5名かと…」


50騎もいたペガサス騎士団が僅かに5名か。

隙間から射し込む光で辺りを見渡すと、地面は芝生になっており、等間隔に木々が立っている。そして光の先に黒い石碑のような物があることが伺えた。何かの手掛かりになるかもしれないと思い、互いに背中を庇いながならゆっくりと石碑に近付く。


『ソレ以上、慰霊碑ニ近付クナ。』


石碑の方から声が聞こえた。しかし足跡も気配も感じなかった。私達は一斉に声の方へとランスの穂先を向ける。

音もなく歩む声の主の足が光が届く範囲に入ってくるが、その足は昆虫のような足だった。私はウロからの報告にあった存在を思い出す。


「…蜘蛛女」


ピクッとその足が動き、歩みが止まった。


『…関係者ナノデスネ。』


何処か嬉しそうな声色がした。次の瞬間、殺気が私達を包み込むように放たれた。冷や汗が私の頬をつたい流れる。


カチカチカチカチ


周囲から鋭利な物で床を突っつくような音が聞こえてくる。


「何か来るぞ!」


グィーン


今度は天井から初めて聞くような音が聞こえると、天井が割れ辺りが明るく照らされる。私は目に飛び込んできた光景に絶句する。

周囲を銀色の甲冑に身を包み両手にはラージカイトシールドを割ったような盾を持った下半身が蠍になっている異形の化け物達に囲まれ、先ほどの声の場所には女性の上半身に蜘蛛の下半身を持った蜘蛛女が1匹ではなく、何匹もいたからだ。


『ガーディアン隊隊長、コノ人間ハ譲ッテクダサイ。』


そう蜘蛛女が告げると腰に下げていた細い曲刀を抜き私に切先を向けた。


『我等、初陣。唯一、其、可。他、不可。』


『アリガトウゴザイマス。』


蜘蛛女の体勢が少し下がった。


「来るぞ!!」


蜘蛛女が音もなく加速するが対応できないスピードではない。私はランスを渾身の一撃で突き出す。


キキキキキッ!


蜘蛛女は曲刀を丁寧にランスの穂先に当て、軌道をずらす。ランスと曲刀が擦り合い、火花が飛び散る。この化け物はやはり並みではなかった。流れる動きで蜘蛛女が空いていた手でもう一本の曲刀を抜き、私の左胴に斬りかかってくる。ランスの引き戻しが間に合わないと悟った私は左手を逆手の状態で鞘からショートソードを半分ほど抜き出し、斬撃を防ぐがその一撃は重く体が右にブレる。しかしその流れに逆らわない様に右に軽く飛び、体を捻りながらランスの横っ腹で蜘蛛女を殴り付けるが、バックステップで避けられた。

ランスの様な大きい武器では速度が追いつかないと判断し、ランスを地面に突き刺し、ショートソードを右手に持ち替え、構える。


『残念デスネ。次モ、ランスデ突イテ来タラ喉ヲ一突キシタノデスガ。』


そんなことわかってるから武器を変えたのよっと!今度はこちらから攻める。動きは鋭く小さく、速度は速く、突きを主体に攻めたてる。

蜘蛛女は最小限の動きで避け、避けきれないものは二刀で攻撃を逸らす。蜘蛛女の表情が苦しそうに歪み始め、攻撃が擦り始める。

私はさらに攻撃の速度を速めると、すぐに蜘蛛女の手から曲刀が弾き飛ばされた。


「もらった!」


爪先から剣先に向けて力を流す様に動きを連動させ、最高速にして最大力の一撃を放つ。


ボンッ!


私の視界の先では蜘蛛女が微笑んでいた。そして何故か持っていたはずの剣が蜘蛛女の背後に落ち、キンっという金属音が響いた。


「え?」


視線を下に下げると、右手が消えている。


『女ハ嘘付キナンデスヨ。』


ボンッ!


再び先程の音が響くと胸元に大きな穴が空いていた。ゆっくりと視線を蜘蛛女に向けると、その両手には見た事もない金属の筒が握られている。全身から力が抜け、私は地面に崩れ落ちた。


「あんた、半分蜘蛛じゃん…」


最後に見たのは蜘蛛女の微笑みだった。





***************




「ふぅー。」


俺は緊張から解放され大きな溜息を吐き出した。

新兵器達の力は予想を大きく越えて強かった。強行偵察機のはずのスカイ隊が騎士達を蹂躙してたし、迎撃用兵器蠍型のガーディアン隊15機も庭まで到達した騎士達のうち4人を危なげなく余裕を持って圧殺していた。あの盾型鋏で敵の攻撃の全てを弾いて、尻尾で突き刺すだけの簡単な作業で終わりだ。アラクネに関しては阿修羅に改造され追加された武器の威力を試す程の余裕だ。他のアラクネ型10機は完全に傍観を決め込んでいたしな。

多分、この中で一番ビクビクしてたのは俺で間違いないだろう。正直、あの神風特攻アタックはマジで怖かった。彼奴ら躊躇無く突撃かまして自分の体を弾の様に扱ってドームを抉じ開けたんだぜ?どう考えても怖いって。

でも結果だけみたら完勝間違いなしだろう。


幾つかまだ試してない兵器や、隠し玉があるがまたそれは次の機会にでも試してみよう。


それよりも今は血糊が一杯ついた自宅艦の洗浄と、抉じ開けられた天井の修繕しないとな。


「ナビ、近くに泉とかないか?」


『ここから南西に2キロ程行ったところか、東北東2キロ半のところにありますよ。』


「なるほど。なら進路を南西にしよう。」


コテツに指示を出し、南西に向かって進んでいく。次のカスタマイズで自宅艦の装甲に色付けて、汚れが目立たない様にしようかな?




▽▼▽▼

前回残り504,010ポイント


《特別枠》

カスタマイズ一覧拡張【15万】


《自宅艦設備》

・幻影結界装置【300】

・高性能広域レーダー【2000】

→半径2キロ圏内の魔力、生体反応を感知

・地下第三層拡張【1500】

→動力源系装置の設置場所&主砲 アンチマテリアルキャノン格納場所

・地下第四層拡張【2000】

→最終防衛兵器混沌型格納場所

・戦闘用甲板追加【1800】

→自宅の庭を囲むように前面が20メートル、左右が5メートル、背面も10メートル

・開閉式天井ドーム【300】

→庭を含む自宅を覆う仕様

・正面開閉式格納庫カタパルトから左右開閉収納式格納庫カタパルト変更【250】

・重力操作魔法装置【1200】×4=4800

→前後左右設置

・左舷バーニア【300】

・右舷バーニア【300】

・背面メインバーニア【500】

・全方位補助バーニア【200】

・大型魔力発生供給装置【10,000】

→バーニア&ブースト専用

・大型魔力発生充電装置【10,000】

→主砲用、副砲、ガトリング用

・中型魔力発生供給装置【7,000】

→重力操作魔法装置用

・追加装甲【100】

・円形結界強化【450】

・キャタピラ拡張強化【800】

・高級オペレーター用ヘッドホン【35】

・主砲アンチマテリアルキャノン【10万】

→普段は地下三階層に格納されているが発射時に自宅艦正面の格納庫のハッチが開き砲身が出てくる。

・3連装副砲爆裂魔法砲【3000】×4=12,000

→前後左右設置

・迎撃用ガトリング魔法銃【1000】×10=10,000

→前後に4機、左右に6機


《兵器達》

・整備用兵器神型〜阿修羅〜【6000】

・整備用兵器蛸型〜オクトパス〜【400】×10=4,000

・強行偵察機翼竜型〜ワイバーン〜【950】×10=9,500

・迎撃用兵器蠍型〜ガーディスコーピオン〜【2500】×15=37,500

・攻撃用兵器アラクネ型【1500】×10=15,000

・最終防衛兵器混沌型〜這いずる者〜【10万】

・偵察機人型〜青年〜【100】


《その他》

・整備用パーツ【2000】

・兵器強化用パーツ【15,000】

・畑【50】

・緑黄色野菜セット【200】

・慰霊碑【0】


使用503,985ポイント


残り504,010-503,985=25ポイント

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