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ロズエリアについて

 エレィニア大陸南部に位置する国で、大陸を治める護国同盟中で勢力圏は第一位だが発言力に於いては第四位の国。

 魔王統治時代も自治権を許された数少ない国としても有名。


 元々の国土は現在の東側約三分の一程度だが先の聖魔戦争の報償として聖王より拝領した。

 またロズエリア南方にある千星諸島に点在する小国群で構成される千星連盟の盟主でもある。


 現在の主な産業は天火の大池(王都ローザ南の広大な湾。後述の巨人戦争に於いて天火の槍で消失した大地に海水が流れ込んだものとされる)を挟んで存在する二つの大森林に由来する木材及び製紙産業、領土内に点在する鉱脈から採れる魔石及び鉱石の加工と輸出、そして奴隷産業。


 奴隷に関してはシェアこそクリティアに遅れをとるがその品質は明らかであり、高い能力と寿命で信頼を得ている。

 特に妖精商会の扱う奴隷はセントレイドやアヴァロニアの貴族らからも好意的な評価を得ている。


 国の歴史はそれなりに古く、かつては小巨人の治める国があったことで知られる。

 元々は巨人の英雄の血筋だったとされるが時を経て他種族への偏見による差別を強め次第に反感持たれるがその圧倒的な膂力によりそれらを抑えていた。しかし天神エレナより天火の槍を授かった人の子ローザと四人の薔薇貴士により滅ぼされた。


 滅ぼされた巨人族は顕在で大森林内にいくつかの小集落を作り残っていて、他に点在するエルフや獣人の集落との間で未だに小競り合いを続けている。


 現在はローザの末裔である女王ローザと八人の薔薇貴士(但し赤の一位は現在不在)により治められている。

 ローザの末裔は女系で成人する際に行う儀式により天火の槍に認められることでローザを名乗り新たな女王となる。


 現在抱えてる問題は前述の巨人族による小競り合いの他、元農民が中心となったロディアル街道の盗賊団(討伐に向かった薔薇貴士黄の二位が重傷を負い返り討ちとなる)、クリティアの奴隷商と思われる盗賊らによる国境の侵犯と誘拐などがある。

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