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ベリアルVS小悪魔×4 その三

*********


「おまえ! もうゆるさないからな!」

「そうよ! かくごしなさい!」


 ミーアとイーヴィルは顔を見合わすと、少し距離を取って向き合いお互いの両手を合わせて大きな緑色の魔力の玉を作り出していた。


「いくよ! ミーア!」

「いいよ! イーヴィル!」


二人がタイミングを合わせてベリアルに向けて魔力を放つとその魔力を後押しするようにフレイムとバーンが口から炎を吐いてすごく大きなオレンジ色の玉になってベリアルに向かって行った。


「グワァァァァァァーーー!!」


ベリアルも残っていた魔力を向かってくる双子たちの魔力にぶつけていたが、その攻撃は全く効かずにまともに双子の魔力をベリアルは喰らって声を上げて黒焦げになって倒れこんでしまった。


「やったぁぁぁぁー♪」

「わぁぁぁい♪」


戦闘不能になったベリアルは、さすがに白旗を掲げて双子たちに竜の短剣を返して力尽きてしまった。(死んでないけどね)


その後、魔王軍に拘束されたベリアルは魔王に問い詰められると風の噂で魔王の子供の双子たちが、竜の短剣を手に入れたことを知って、珍しい物好きのベリアルはどうしても短剣を手に入れたくて部下の魔物たちに双子たちを襲わせたと白状していた。


*********


 竜の短剣を取り戻した双子たちは、城に戻ると魔王に説得されて二つの短剣をお城の宝物庫に収めることに了承していた。


「偉い。偉い。もっと駄々をこねるかと思ってたから母さまはとっても嬉しいわ♪ 二人とも成長したのね」

「へへへ。だって、ほんとうにたいせつなものはしまっておかないとって父さまがおしえてくれたんだもん♪」

「父さまもほんとうにたいせつなものはしまってあるっていってたしね♪」


双子たちにどんな話をしたのかは私は魔王から聞かされていないけど、とにかくこれで冷や冷やさせられずに済むと思って私はホッとしていた。


 捕らえられたベリアルはすごく反省しているようだったので、闇の谷へは投獄せずに東の果ての屋敷に帰したと魔王は話していた。双子たちのことが身にしみているだろうから、きっと悪さは二度としないだろうしね。フフフフフ♪



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