表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/28

第十六話 小悪魔 VS 竜人 その一


 フレイムとバーンの炎に包まれてしまった竜人を見て、驚いたミーアとイーヴィルは慌てて魔力で炎をすぐに消してフレイムとバーンに向かって叫んでいた。


「ダメダメーー! 傷つけたら、かあさまにおこられちゃうよ!」

「そうだよね~! もう、ぜったいにだれもころさないって、かあさまとやくそくしたんだからね!」


「クァァァーーー!!」

「クァァァーーー!!」


小悪魔たちに怒られた小さいドラゴンたちは、申し訳無さそうに二人に向かって頭をペコペコしていた。


「へへへ♪ でもでも、すこしすっきりしたよね~。イーヴィル!」

「ククク♪ あたりまえじゃないかぁー(笑)ミーア!」


「こんのクソガキ共め! よくもやってくれたな!!」


やっとの思いで立ち上がった竜人は顔を真赤にして怒り狂っていた。


「なんだよ~! オレさまたちがほのおをけしてやったんだぞ!!」

「そうよ! かんしゃしなさいよ! このバカ!!」


 炎に包まれて焼け死にそうになっていた所を小悪魔たちが助けてやったのに、竜人はお礼を言うどころか、偉そうな態度で顔を真赤にして怒っている。その竜人の態度にムッとした小悪魔たちは、やはり怯むこと無く大きな態度で竜人を見下していた。


「なななななな、なんだと~!! もう許さん。絶対に許さんぞ!!」


「うるさいな~! ミーア! もう、かえろうぜ!!」

「そうね~! つまんないからか~えろ~! いくよ! フレイム~、バーン」


地団駄を踏んで怒っている竜人に対して、小悪魔たちは特別冷たい視線をお見舞いしてから、もと来た道を小さいドラゴンたちと戻り始めた。


「はははははは! このまま、黙って帰すと思うなよ! クソガキ共ーーー! それーーー!! わははははは!!」


「ああああああーーー!! 入り口がふさがれちゃったぁー!!」

「なにしやがんだ!? このクソジジイ!!」


目の前にあった入り口を竜人に塞がれてしまった小悪魔たちは、大声を上げて竜人を睨みつけて本気で怒っているようだった。


「オースティン! あの子たちが外へ出られなくなっちゃったわよ!」

「大丈夫です。美乃里さま! 落ち着いて下さい(笑)」


「でも、あの子たちの顔を見てよ! 本気で怒ってるわよ!」

「フフフフ♪ 本当ですね。あれは相当ご立腹のようですね」


洞窟の外へ出る道をふさがれて竜人に本気で怒りの表情を浮かべている小悪魔たちを見て、私が叫ぶとオースティンはニコニコと余裕のある笑みを浮かべて私に落ち着くようにと言ってから立ち上がっていた。


「もうーー! すっごくムカついた! イーヴィル! あのクチョジジィをやっつけよう!」

「オレさまもすっげえームカついた! かくごしやがれ! クチョジジイ!!」


「クワァァァァーーー!!」

「クワァァァァーーー!!」


フレイムとバーンもやる気満々という顔で竜人を睨みつけて鳴き声を上げていた。



読了ありがとうございますm(__)m♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ