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第十四話 ドラゴンと小悪魔たち その九


「子供たちじゃないか!? 無事だったんだね。良かった!」

「クァァァーーー!」

「クァァァーーー!」


 母親ドラゴンはフレイムたちを見て嬉しそうに声を上げていた。そのすぐ横にいた魔王は、看守に牢屋の鍵を開けさせて扉を開けてドラゴンに向かって叫んだ。


「おい! すまなかったな! 今回は理由があって暴れていたようだから、帰してやる! 早く出ろ!!」

「魔王よ! 子供たちを見つけてくれたんだね。礼を言うよ! ありがとう。感謝する。本当にありがとう……」


ドラゴンは魔王にそっと頭を下げるとフレイムたちを抱いて頬ずりしていた。


「とうさま~! フレイムたちはかえっちゃうの~?」

「とうさま~! いっしょにドラゴンの谷へいこうよぉ~!」


「しゃーねーなぁー! わかった。少しだけだぞ!」


小悪魔たちに瞳をウルウルさせてお願いされた魔王は、そのままドラゴンたちとドラゴンの谷まで行くことにしたようだった。


「甘いわね。子供たちには魔王も……」

「フフフフ♪ 少し妬けるのでは無いですか?」


小悪魔たちにデレデレに甘い魔王を眺めて、膨れっ面をしている私を横にいたオースティンがクスクスと笑って顔をのぞき込んでいた。


「失礼ね! オースティン! 怒るわよ!!」

「これはこれは。失礼致しました(笑)」


私が立ち上がって怒ると、オースティンは跪いて謝ってみせたけど。どう見ても面白がっているようにしか見えなかった。そうしてる間に魔王たちはドラゴンの谷へ着いたようで、小悪魔たちのはしゃぎ声がキャッキャと谷に響き渡っていた。鏡を覗くとフレイムたちと追いかけっこをして、飛び回っている姿が鏡に映し出されていた。


「ミーア! そっちへいったよー!」

「フレイム~~! まってーーー! まってーーー!」


「クァァァーーー!」

「クァァァーーー!」


そして魔王と兵士たちはドラゴンたちに饗しを受けて、いつの間にかお酒を飲んですでに出来上がっていた。


「ミーア! コイツにもなまえつけてやろうよ!」

「うんうん♪ じゃぁ~ね~。バーンにしよう~!」


「クァァァーーー!」

「クァァァーーー!」


ドラゴンたちも名前を気に入ったようで、嬉しそうに鳴き声を上げていた。


「そう言えば……。ドラゴンっていつから言葉を話せるようになるの?」

「そうですね~。半年位で言葉を話すようになるようですが、個々で能力が違ってくるので個体差があるようですねぇ~」


私はこのことをキッカケにして、ドラゴンたちと本当に有効な関係が築けないだろうかと考えていた。





読了ありがとうございますm(__)m♪


そしてそろそろ小悪魔たちが動き出します♫お楽しみに~♪

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