それでも僕は…。(200文字小説)
何度か行った僕の行きつけの店を彼女は気に入ったらしい。
最近は一人でも行くようだ。
「僕にツケておいていいよ」
マスターにはそう言ってある。
連絡があると僕は彼女のツケの分を支払いに行く。
「いつもすみません」
彼女は申し訳なさそうに言う。
いつの間にか彼女は他の客とデキていた。
それでも彼女は僕のボトルを飲んでいる。
もちろん僕のツケで。
「今月は相当行ってますよ」
マスターが示した請求書…。『¥200000』
「…」
それでも彼女のことが好きなんだ…。
っていうお話でした。