始動!走れ主人公
続きが気になった方は是非気兼ねなく、気軽に要望してください。
次話をジワジワ投稿しますので。
なんつってははは。
俺は幼い頃テレビの中の人物をロボットか何かだと思っていた節がある。朝ズバッ!なんて特に、みのもんたがロボット的な集団のリーダー格だとさえ思っていた。
当時は6歳。誤解が解けたのはそれから大分後だったし、でも明確な時系列を聞かれると答えられないので、そこは割愛するけれど、この誤解は物知りな母親に聞いたことで解消される。
「ままー、テレビの人ってロボットなの?」
「んー?」
幼い俺はテレビに映る人物を指差す。その行動で母親は理解したようで、毎度の丁寧な返答をしてくれた。
「ふふ、違うわよ。触れられない人でも、同じ人間なのよ。高みに居る人も、それが人であるなら同じ人間。それに、現代のロボットはそこまで進歩してないわ」
笑いながら母親は言った。
毎度、丁寧過ぎて幼い頃の俺は何を言ってるのか分からなかった。でもその母親のさり気ない笑顔や優しさと、子供には少々理解し辛いことを言ってしまう少し天然なところが大好きだったし、この過ごしている時間は永遠だと思っていた。
だからこそ。そんな日常を破壊したあいつは、今でも許せない。
俺はあいつに復讐をする。
これはそんな救いようの無い物語。なのかな。