2.彼女の彼氏?!
凪は付き合ってみるとその容姿に似合わず、サバサバした性格だった。
物事は、白黒はっきりさせるタイプで、一緒にランチに行っても、Cafeで飲むものも、自販機で買うジュースでも迷いがない。
実に興味深い人物だった。
付き合い始めて1年。そんな凪に私の秘密を話してもいいかなと思うようになってきた。
「ところで、灯。灯っていつもパンツスタイルじゃない?いい素材持ってるのに、その恰好はもったいないよ。」
どうしたんだ?突然・・・
でも、このスタイルには理由があるんだよ。
わたしの心の声が返答する。
「どうして?」
首を傾げながら聞いてくる。
男性だったら、ドキドキししまう仕草だ。
「動きやすいじゃない?」
「私、灯の女性らしい恰好って見たことないんだよね。」
「興味ないからね。」
笑ってみせる。
「灯に女性らしい恰好して欲しくてね!そうすれば、灯にも彼氏ができるよ。」
・・・ん???彼氏?・・・怪しい・・
「・・・ってことは、彼氏ができたの?」
「うん・・・」
うつむいて頬を赤く染めている。かわいいなぁ。
「で、灯はほんとに女性らしい恰好とかしたくないわけ?」
「今のところはね!」
すると、凪がしょんぼりしている。
「どうしたの?私まずいこと言った?・・もしかして、自分に彼ができたから、まさか私にもとか?」
まさかの図星だったようである。が、しかし、違う返答をしている。
「・・・そんなことないよ。」
「私は、このままでいいかな?変わろうとも思えない。このスタイル好きだし、いきなり走らなくちゃいけない時にも、服装を気にすることもない。いつでも走れる。私には、これが一番なんだよね。彼という存在は、今の私にはいらないかな?」
「うん。分かった。」
納得してくれたようだ。さて、と私は話の流れを変える。
「ところで、相談って?」
「うん。その彼の事なんだ。」
言いづらそうに話を始める。
嫌な予感がする・・・その確率もかなり高いような?
「名前は山野 拓斗といって4歳上の23歳。Cafeの雇われオーナーをしてるの。私がフラリと入ったCafeで知り合ったんだ。」
「・・・山野 拓斗 23歳。・・・」
私の意識が違う方向に行ってしまう。
そう、私の秘密!私は相手の名前を聞くだけで、その人の容姿や、今置かれている状況が見えてしまう。変な力がある。そのために、はたから見たら、ぼーっと見えることもしばしば。
でも、いまは、意識をここに置いておかなくては。今が、凪に私の秘密を打ち明ける時だなと思いつつ凪に話しかける。
「凪!その前に話があるの。」
「えっっ!灯は私が、拓斗さんと付き合うの反対?」
「まさかだよ。その前に、きちんと話しておきたいことがあって。
凪!ここ出よう。Cafeで、出来る話じゃないんだよ。」
私は、残りのカフェオレを飲み干すと伝票を片手に会計に行く。凪も慌ててついてくる。Cafeを出ると、私は凪の手を取り、歩いて5分という距離のアパートへ凪を連れて行った。
次回は凪の秘密をきちんと書きたいなと考えています。
つたない文章ですが、お付き合いくださるとうれしいです。




