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六距離

作者: 永仁志

 リス村のそばには洞窟が存在する。その奥には、かつて村を襲った一匹の魔物が幽閉されている。

 むろん、この洞窟に近づこうとするものは一人もいない。入ってから帰って来た者も、いない。

 村はいたって豊作であり、街で流行った疫病の被害を受けなかった。だが、人口は依然として増えず、若者たちはことごとく村を離れていく。残された人々の生活は貧しくなっていくばかり。

 もはや呪いの土地である。天才を生めない村民たちにとって、魔物の残した爪痕はあまりにも大きかった。

だからか、彼らはいつのまにか、首に賞金のかかった魔物たちをこぞって殺したがるようになった。愛用の鍬を捨て、鉄の剣を磨きはじめた。土木用の馬にまたがり、無茶な速さで走らせることをけっして止めなかった。しかし、彼らのまわりには、見慣れた動物しか姿を見せることはなかった。

 すべては、リス村の墓が一気に増えすぎたためである。



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