中高生よ──まずはおからを食べよ
中高生の男子がまず買おうとする゛くだらんものナンバーワン゛は鉄アレイだ。
私も買った。
あれは危険だ!
置いてある事を忘れて足の小指にぶつけて、死ぬ。
ところで筋トレ=プロテインというイメージがすっかり定着した結果、
今、中高生たちが無駄にお金を使わされている。
でも実際には、もっと安くて賢い方法がある。
そんな話を、昔プロテインを“薬物”だと誤解していた私が語ります。
最近の中高生は、筋トレ動画やSNSの影響もあって、やたらとプロテインを飲みたがる。
「これがないと筋肉がつかない」と思い込んでいる子までいる。
しかし、あの値段を見てほしい。
毎月五千円、八千円、下手したら一万円近くする。
そりゃ筋肉もつくだろうが、財布が先に死ぬ。
もちろんプロテインが悪いわけではない。
むしろ現代では“ただの食品”だ。
袋に堂々と WHEY と書いてある。
ホエイとは、ヨーグルトの上に浮く、あの透明の水分である。
正体は牛乳の副産物。
薬でも薬物でも筋肉増強剤でもない。
ただの栄養のかたまりだ。
しかし、私たちの若い頃は、誰もそんなことを知らなかった。
プロテインといえば、ボディビルダーとステロイドを混同していたような時代だ。
部活の先生が「危ないぞ、飲むなよ」と言っていた記憶すらある。
何も危なくない。
牛乳だ。
むしろ、いまの世代のほうが誤解が進んでいる気もする。
「筋肉=プロテイン」という短絡的な図式が広まり、
食事をおろそかにして粉ばかり追いかける子が増えた。
本来、筋肉は食べた物全体でつくられ、
プロテインはあくまで“補助”にすぎない。
そこで、声を大にして言いたい。
おからを食べろ。
プロテインが高すぎる家庭にとって、おからは救世主だ。
まず値段が桁違いに安い。
そしてタンパク質もそこそこ入っている。
ついでに食物繊維まで豊富で、腹持ちがえらくいい。
ホエイには繊維がゼロだから、この点はむしろおからの圧勝である。
しかも、おからは調理が簡単だ。
炒めてもいいし、味噌汁に入れてもいい。
おから蒸しパンにしても美味しい。
腹が減ったときにこれを食べれば、ムダな間食を防げる。
私自身、かつては空腹との戦いを“おからとお粥”で乗り切ってきた。
筋肉はそこそこついたし、体重も落ちた。
つまり効果は出る。
結局のところ、筋肉づくりに必要なのはプロテインではなく“知識”だ。
そして、知識をお金で買う必要はない。
正しく食べていれば、筋肉は勝手に育つ。
もちろん、プロテインを飲むのも自由だ。
ただし、それは余裕がある家庭だけの話だ。
中高生に伝えたいのは、
「お金がないから筋肉がつかない」という発想を捨ててほしい、ということだ。
金ではなく、工夫で体はつくられる。
コンビニの高いプロテインを買わなくても、
スーパーの片隅にある“おから”が、実は最強の味方だ。
おからで十分。
むしろ今風に言うなら──
筋トレは“課金ゲー”じゃない。
知識ゲーだ。
プロテインを否定するつもりはない。
ただ「高いから無理」と悩んでいる子たちに、
もっと現実的で、もっと生活に根ざした選択肢があることを知ってほしい。
豆腐でもいいし、枝豆でもいい。脂身の少ないお肉でもいいのだ。
つまり、食事をきちんと取ることが大切になる。
筋肉づくりは金じゃない。
知識と工夫だ。




