室伏の今
室伏「ウチの名前は室伏カァトじゃ!今は尊敬する動画投稿者の探偵のおかげで遠い地であるが父上と改めて選別した従者の者達と戸建ての家で生活しておる。」
雁斎「ぐあはは!あの小僧、ちゃんと成長しとるみたいでよかったわい…ぐあは!」
室伏「お父様!まだ体の調子が良くないんじゃから大人しくしてるのじゃ!」
雁斎「おぉ…すまんすまん、では部屋に戻っておるぞ」
室伏「まったく…ちょっと外出ていこうかの」
〜室伏外出中〜
町民A「クソ!あいつら…」
室伏「…!どうしたのじゃ?」
町民B「アンタら…つい最近越してきた外国の人らか、気をつけてくれ!ヤツらがくる」
室伏「一体何が…?」
鬼火垣「危ないです、室伏様」
新たに護衛の任についた鬼火垣幽姫が他のみんなを路地裏にスッと匿った
ギャングA「アイツらどこ行きやがったんでぇ…」
ギャングB「早くしねえと俺らが締められちまう」
アレハンドロ「どうしました…まさか逃したんじゃないでしょうね?」
ギャングA「すすすすみません!そんな遠くに逃げたはずではないのですぐに!」
ギャングB「すぐにお見つけいたしますのでここで座ってお待ちを…」
アレハンドロ「…いえ、その必要はないようですよ」
室伏「コラー!いきなり現れて何でかい顔しとるんじゃい!」
アレハンドロ「子供??しかもここらでは見ない風貌…観光客でしょうか…」
鬼火垣「室伏様…」
ギャングA「観光客か?子供は国に帰んな」
アレハンドロ「いえ、ちょうどいいので聞きましょう。ここに数人の集団が走ってきませんでしたか?」
室伏「見ておらんのじゃ…」
アレハンドロ「………嘘ですね、私の似力の前では嘘は通じませんよ、貴方達その重要参考人を生捕りにしなさい」
そうしてギャング達が襲い掛かろうとするが
鬼火垣「ダメですよ、皆様。室伏様に手を出そうとは」
ギャングのほとんどは宙に浮く
ギャングA「なんだぁ!?何に掴まれてる!?」
ギャングB「何に触られてる!?」
そうしてギャング達は得体のしれない何かに触られ気を失う
室伏「流石鬼火垣殿じゃ」
鬼火垣幽姫の似力は幽隷葬壇、その力はまさに幽霊を操ることである。
アレハンドロ「厄介ですね、ならばそのお嬢様を人質に取るしかないようですね」
アレハンドロが室伏に掴みかかろうとするが室伏は何かが入ったペットボトルを口を開けながら投げつける
アレハンドロ「これは…水?こんなもの…でっ!?」
しかしその水はアレハンドロにかかった瞬間凄まじい速度で凍る!
アレハンドロ「なんだこれは!?」
室伏「それは過冷却した水じゃ!そこにウチの加算龍の力で凍る速度と凍った後の氷の硬さを何倍にも強くしてある!これでもう動くことはできぬぞ?」
アレハンドロ「やってくれましたね……お嬢さん」
こうしてアレハンドロ一行をとらえ警察に突き出した
町民達「……これなら」
そうして町民の1人が声を上げる
町民代表「実はこのような悪徳のギャングがまだこの近くに数グループいて…よろしければなんですが、一緒に戦ってくれませんか?」
鬼火垣「確かに困っている様子ですが室伏様を巻き込むのは…」
雁斎「ほっほっほっ、何やらあったようじゃのう」
鬼火垣「御当主様」
室伏「父上!ウチはこの者たちを見捨てることができませぬ!あの尊敬する探偵、句崇刃殿のように!」
雁斎「良いことを言うようになったな、娘よ!これも社会勉強だと思ってやってみると良い、何戦力はうちからいくらでも出そう」
町民代表「皆様…ありがとうございます!!」
室伏「句崇刃殿、見ているのじゃ!ウチも遠い異国で事件解決、頑張るのじゃ!」
そうして室伏連合軍とセブン・アンタゴニアスの戦いの火蓋が切られ、数ヶ月に渡る英雄譚になるのだが…それはまたのお話




