春咲と名織の出会い
これは本編が始まる5年前の話…
春咲「ここがあの人の言っていた名織組…」
春咲は書簡を持って門を潜った…
奉仕人「おや?どなたでしょうか?」
春咲「私の名前は石郡 春咲、ここのお嬢様に用があってきたわ。」
若頭補佐「なんだぁ?ここはお前のようなお嬢ちゃんがくるところじゃ…」
春咲が鋭い目つきで威圧する…
春咲「ここに書簡があるわ…通しなさい」
若頭補佐(なんだこのお嬢ちゃんの目…まるで決意とも殺意とも取れる覚悟…ここに来ることからも訳ありか…)
奉仕人「とりあえずまずは見せてきます、ここでお待ちください」
〜30分後〜
名織「私に用があるってのはこのお方かしら」
春咲「単刀直入にいうわ、私を強くして欲しいの」
名織「へぇ…?とりあえずそういう気概ならあっちの道場でお話ししましょうか?」
〜道場へ移動中〜
春咲「それでいったいどういう」
春咲は不意に名織を腹を思いっきり殴られた
春咲「ウッ……オェ…」
名織「これが私の答えです、お断りいたしますわ」
名織は床に倒れ伏す春咲を冷たい目で見下ろす
名織「さ、身の程がわかったらはやく去りなさい…」
春咲「………お断りよ」
春咲が名織の足を右手で掴む…
名織「(怒)その手を離しなさい!」
掴んでいる手を足で踏み潰すが…
春咲「聞こえなかったかしら?お断りだって!」
春咲は踏まれても手を離さず、攻撃が止んだ所で手を離した
名織「………そうですか、なら帰りたくなるまでボコボコにしてあげますよ!」
春咲「いい加減やられっぱなしってのも癪なのよ!」
そうして2時間、春咲と名織は闘いあった…
名織「……ほんっとに諦めないわね」
春咲「もう諦めるのはやめにしたからね…」
名織「これでわかったでしょ?学校に通ってたときは友達なんて作れなかった、反抗しようものなら暴力女呼ばわり…こんなんじゃ人なんて信用しようもなかったのよ…」
春咲「そう…」
春咲が名織の頬をビンタする
名織「…え?」
春咲「これで私も暴力女よ、お互い仲良くやりましょ?」
名織「……プッ、アハハハハなによそれ」
春咲「…これからよろしくね、名織ちゃん」
名織「えぇ、こちらこそよろしく」
私の最初の友達
そして現在…
名織「?どうしたの思うような顔して」
修行中の春咲に声をかける
春咲「昔のこと思い出してたのよ、あの頃の名織ちゃんは尖ってたわね〜」
名織「……ッ!もう何いってるんですか!!」
春咲「あはは、ごめんごめん。修行に集中しないとね…」
名織「………」
名織はふっと息を吐き、過去を思い出す…
貴方はそうじゃないかもしれないけど、私にとって貴方は私の最初の友達で替えは効かないの、だから
名織「………しなないでね」