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第1話 星屑の英雄達 プロローグ

綺羅、星の如く。世界の歴史に煌めき、輝いた英雄達がいた。


静謐な神殿の様な空間。そこには星空を思わせるローブを見に纏った美しい女性が1人、たたずんでいた。


「おや?この様な所に客人とは珍しいですね」


女性は自身の住む神殿にやって来た客人に目をやる。

見に纏っているローブは所々が痛んでいた。ここまでくる道のりの険しさを物語っている。


それもそうだ。この神殿はこの世界で最も高い山の頂きに存在している。並の人では到底、たどり着けない場所なのだ。


「わたくしはセリカ。星を導く(もの)。そして、星達を見守り、語るもの。星導宮へようこそ。あなたはわたくしに何を望みますか?ご自身の星の運命を知りたい?」


ローブの人物は首を横に振る。


「では?何を?」


ローブの人物は「英雄達の話を」と言った。


「なるほど。星々の話をお望みでしたか。では語りましょう。どの英雄の話がお望みで?」


セリカと名乗った女性はローブの人物に問う。


ローブの人物は「貴女の見たすべての英雄の話が聞きたい。」と。


「すべて、ですか?語るのは構いませんが、困りますね、誰からの話をするものか…」


セリカはフロアをゆっくり1周歩くと。手をポンっと叩き


「では、三聖人の話からいたしましょう。彼女達の話なく、この世界の出来事は語れないでしょう。宜しいでしょうか?」


ローブの人物は「お願いします」と頭を下げる。


「畏まりました。では、奥へ。実に久方ぶりのお客人です。語るのも長くなります。お茶を用意してきますのでお待ちを」


すると、セリカは世話焼き役の妖精に客人を案内させる。


客間。


豪華な飾り物などはなく質素な空間だ。

「お待たせ致しました。」


セリカは客人にお茶を出すと、語り出す。


「では、後の世に三聖人と呼ばれ、数々の偉業をなした少女達。世界を憂う少女達がいかにして人々の憧れと、尊敬と畏敬を得るに至ったか。最初から長くなりますよ?よろしくて?」


ローブの人物は淹れられた茶の香りを楽しんだあと一口すすり、「お願いします」と話を促した。


「では、話しましょう。あれは…」

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