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ゴリ押し戦法にも程があるわ

「えっと、御者の方はここにいますか?」

「ああ、俺とこいつはいるぞ?他のやつは違う荷馬車にいる。」

「分かりました。少し付いてきて頂けませんか?」

「ミズハ君か?何か案を思い付いたのか?」

「あー、アマミちゃんの案です。何をするかは知りませんが多少覚悟はしておいてください。」

「またアマミか?今度はなんだ?まさか荷馬車を爆風か何かで飛ばすとか言ったりはしないだろうね?」


 ミネガル先生はアマミちゃんのことをなんだと思っているの?!超高感度の時限爆弾じゃないよ!…あ、超高感度の時限爆弾か。


「とにかく来てください。」

「なんだ?外にか?いま大雨じゃないか?音もすごいぞ?」

「それでしたらアマミちゃんが対策しているので気にしないでください。」

「アマミさんのことだから雨避けでも作ってくれたのかな?」


 ミカオさん。恐らくその通りだと思います。で、外に出てみると、相変わらず雨音は凄まじく雷もなっているが、一切雨が降っていない件。上を見ると…なんだこの規模の魔法陣は!!


「こ、これはなんだ?」

「あのばか野郎!また、規格外の魔力を使ったな?こんなことしたらアマミが持たない。全く、いつになったらアマミは分かってくれるんだ。」


 まあ、この規模だとマジーラさん一人や二人の魔力じゃ無理だよね!


「お兄ちゃんこっちなんです!」


 アマミちゃんの声がする方にいってみると、アマミちゃんは御者台に座っていた。


「アマミちゃん?御者台濡れていないの?」

「乾かしたんです!」


 見ると完全に乾いている。いったいどうやったの?熱かけて乾かしたか、強制蒸発させたか。多分今までの経験上後者かな?


「乾かした?…うわ、マジで乾いてやがる。」


 ほら、御者の皆さん驚いちゃってるじゃん!なお、他の荷馬車にいた御者の人も誰かが呼んでくれたのか全員集まっている。


「ここに誰か座るんです!馬さんの紐を持つんです!」

「お、おう。」


 恐らく、この荷馬車の御者の方が定位置に座った。そして手綱を握る。見たところ、手綱も乾いていそう。


「じゃあ、結界を貼るんです!」


 アマミちゃんが御者台から降りた後に手を向けると、御者が座っている回りに結界が貼り巡れられた。大きさ的には丁度、元々ある雨避けと縦横幅が同じで高さが御者台の床から雨避けの位置までの直方体である。若干、薄い水色っぽい色である。


「なんだなんだこれは。」

「完全結界なんです!外からの攻撃には全部耐えるんです!中からは簡単に出れるんです!空気の循環はしっかり保っているんです!苦しくないはずなんです!」

「ほう。つまり、御者の回りに結界を貼ることにより雨避けをさせると言うことか?」

「そうなんです!出ない限り完全防衛なんです!先生は頭が良いんです!お兄ちゃんも見習うんです!」


 先生の方が頭良いでしょ。まあ、専門分野に限るけど。どちらにしても、ミネガル先生は色々切れやすい分類だけどね。


「それは良い案だね。御者の皆さんは今見ている結界を使うのであれば馬を案内することは可能ですか?」

「ああ、出来なくはないな。ただ、視界や馬の足元を気にする必要はあるからペースは遅くなるとは思うが。」

「動かないよりはマシか。では、それで頼む。」


 ミネガル先生の許可も降りたみたいなので、先程の結界を利用し御者が全員定位置についた。


 その途中で、ある御者が


「こんな結界貼らなくても、上にある魔法陣を使い続ければ問題ないか?」


 と言う質問が来たが


「この大きさだと動かすのは難しいんです!出来なくはないんです!ただ、労働力としてお兄ちゃんを食べなくちゃいけなくなるんです!」

「おいおい。アマミはまだ子供なんだぞ?魔力を過剰に使わせるつもりか?」


 と、アマミちゃんやミネガル先生辺りがクレームを出したので拒絶されました。最も、遂行されるとどうやら僕が死ぬみたいなので止めてくれて助かったんだけどね。と言うことで、アマミちゃんの案の元、無事出発出来ました。最も、通り雨だったのか3時間程で止んでしまったんだけど。山の天気って変わりやすいからね。足元はぐちゃぐちゃになってしまったため、荷馬車の揺れとかは最悪だったんだけど…ここは御者の腕の見せ所、転倒とかは特に何も起きませんでした。ぬかるみにはまった際には、冒険者の力でごり押すかアマミちゃんの浮遊魔法で誤魔化していたし。あれなんだよね。アマミちゃんが中の荷物を殆ど異空間に突っ込んじゃっているので、乗っている冒険者が全員降りれば荷馬車はそんなに重くなかったりする。そんなこんなで、下山初日は何とか切り抜けました。食事とかやトイレ、寝る際に毎度恒例のイベントが起きているんだけど一々考察する気が起きないので割愛ね?

 私が「アマミ」と言うキャラを維持出来ないので、区切りの良いところでこの物語は終了にします。色々ネタは残っているので以下の物語で間接的に再利用するかもです。世界観が壊れない範囲でですが…。


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