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とりあえず売ってみたいらしい

「そうなんです!忘れていたんです!」


 そう言うと、アマミちゃんの回りに7色の球体が出現した。全部光輝いている。


「ど、何処からそれを出したんですか?先程のバナナやキノコもそうです。」


 アマミちゃんが出していたキノコはアマミちゃんに言って閉まってもらいました。


「ロッドが買えなかったんです!だから、作ったんです!」


 作った?!で、でもどう見ても7色の球体なんてロッドじゃないぞ?


「アマミちゃん?作ったって?」

「ロッドの変わりなんです!この光っているものがロッドのキラキラした丸っこい物なんです!7個あれば最強なんです!」


 とにかく、アマミちゃんにしてみればロッドそのものにそこまで興味がなかったらしく埋め込まれた宝石の方に興味があったみたいだね。


「えっと、要はその光の球から魔法が出るの?」

「ただの飾りなんです!特に何にもなんです!ただ、丸っこいものを置いて起きたかっただけなんです!魔法を使うときに強く光らせれば強そうに見えるんです!」


 一種の詐欺じゃねえか!どうやら、ロッドみたいに魔法を打つための媒介役になるわけではないみたい。ただの飾りみたい。とか言いながら七色の光る球体はアマミちゃんの回りをくるくる回っている。メガアゲハこと、アゲちゃんは急に飛び回り始めた球に驚いたらしく更にくるくる回っていることもあり気になったのかいつもの帽子から飛び立った。野放しにすると何するか分からないので、あまり側から離れないようにと理解出来るか分からないけどとにかく口頭で伝えておく。


「それは魔法ですか?あーいえ、見たことは幾度もありますがそのようなものは見たことなかったので。」

「えっと、アマミちゃんは良く分からないので不思議な現象が起きても無視していた方が良いと思います。」

「誰がパッパラパーですか!酷いんです!これを全部飲むんです!お腹の中でパーンなんです!」


 7つの光球が1ヶ所にまとまった件。全部食べさせて爆発させるとか最近アマミちゃんの僕の扱い酷くない?でもこれでも数時間に1回は抱いてあげないと機嫌損ねる件。本当にやりたい放題である。とかなんとか言ってる内に護衛している商人達がいる場所についた。先日商売のために配置したテーブル云々は現状もそのままの形で残っている。ただ、大分色々売れて置いてあるものは少ない。


「おや?確か、ミズハ君にアマミさんだったよね?集合時間までにはまだ時間があるけど…その光っている物は何だい?」


 ほら、余計な光球を着けてるからもう指摘されちゃったじゃん!


「ロッドの代わりなんです!魔法を放つと光るように心がけるんです!そのうち飽きたら止めるんです!」


 そこまで宣言しないで宜しい!まあ、数日持たないで止めるとは思うけどさ!


「えっと、後ろのドワーフさんがアマミちゃんが持っているバナナを売って欲しいとのことで、なんならこの場を借りて軽くバナナを売ろうかなと考えていたり。」

「ここで売るのかい?別に構わないっちゃ構わないけど、バナナなんて何処にあるんだい?簡単に痛むから仕入れていないが?」

「持ってきたんです!」


 で、テーブルの上にバナナを30本ぐらいドドドと出してくれた。


「そうそれそれ。一体何処から出てきたんだい?」

「アマミちゃんは色々出来ますのであまり気にしない方がいいと思います。」


 ドワーフからまた似たような質問が来たので適当に流します。


「え?これ全く痛んでいないよな。どうやって持ってきたんだい?」

「異空間に入れれば朝飯前なんです!新鮮なんです!生き物は出入禁止なんです!新鮮のまま夢の世界に行けるんです!帰ってこれないんです!」


 さらっと言ったけどそれホルマリン付けにしているのと変わらないからね!恐ろしいこと言ってるからね!


「帰ってこれないとは?」

「アマミちゃんの異空間に入ったら生きて戻ってこれないと言っているだけです。まあ、出入りに対してはアマミちゃんの魔法で起きますので僕らがどうこう気にするものではありませんが。」


 商人が若干目を見開いた気がするけど何か余計なことを言ったかな?


「是非ともこれを売ってくれ。いくらだ?」


 ドワーフは最早、早々買いたいようである。


「いくら位が良いですかね?」

「私に聞いているのか?そうだな。安くて一房150G位か?とは言え、この山の中まで運び尚且つ殆んど痛んでいないと言う条件をつけるとすれば人件費等を考慮して500G程度にしても文句は言われないだろう。」


 だそうなので、1本100Gの一房500Gと言うことにして売ることにしました。


「おお、じゃあ一房頼む。折角だし、家族の分も買っていく。」


 と言うことで、さっきから一緒にいたドワーフは帰っていきました。


「凄いんです!バナナ同士の交換は出来なかったんです!だけど、お金同士の交換は出来るんです!」


 バナナ同士交換しても意味ないよね!品種が違うのかな?と言うよりここでお金同士の交換はしていないよ!する意味がないよ!これはバナナを売るといった商売だよ!


「折角なんです!色々交換して貰うんです!」


 と言うことで、アマミちゃんが異世界から色んなガラクタを吐き出した。メインは今まで採取したものから良く分からないカプセルからワケわからん!何処から積んできたの?


「うん?それは売り物か?」


 アマミちゃん?さっきアマミちゃんにまとわり付いていた光球をどうしてテーブルの上に並べているの?!


「アマミちゃん?これ売って良いの?」

「簡単に作れるんです!飽きたんです!要らないんです!」


 飽きるの早!まだ、作って30分経っていないじゃん!

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