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店員に絡まれました

「到着なんです!」

「突っ込まないでね?えっと、あの路地裏に着地しようか?目立たないように。」

「了解なんです!」


 と言うことで、アマミちゃんにしてみれば珍しくゆっくり着地してくれました。数人のドワーフが着地の様子を目で追っていた感じがするので、降りた路地裏から急いで脱出します。


 ただ、一部のドワーフは急に倒れたんだけどね!おそらくかなり遠くだからアマミちゃんの姿を詳しくは見えていないはずなんだけど…魅了効果1.1倍という概念だけで倒れていると解釈した方がいいのかな?


「さて何しようか?折角来たんだし観光したかったから出来るだけ早く来たんだけど。」

「バナナ補充したんです!バナナ交換会なんです!」


 だからバナナ交換会ってどういうイベントなの?!少なくともここのドワーフ全員にバナナを渡せるほどバナナ買っていなかったよね…いや違う、買わせなかったかね!だって、こっちの手持ちかシャロルさんに全部奢って貰いそうになってたからね!そんな借り返せないよ!


「折角来たんだから色々回ろうよ?」

「ムー、後でお姉ちゃんにバナナを突っ込むことで勘弁するんです!」


 突っ込まないよ!うん突っ込まない!突っ込んだら負け!と言うことで回ることになりました。で…ドワーフは鍛冶屋という勝手な因果関係が蔓延っているのでおそらく武器を作っているであろうお店に入ります。とはいっても、あからさまに目立っている店だったからどっちにしても入ったと思うけど。やっぱりドワーフイコール鍛冶屋らしい。確か商人もそう言うものをターゲットにしていたはずだし。


「凄いんです!広いんです!飛ぶんです!」

「いやいやいきなり飛ばないで?」


 既に離陸準備しているアマミちゃんを引っ張って止めます。と言うより箒の準備をするのが早すぎるよ!何しに来たの?!で、アマミちゃんが言うように結構広いです。この間魔法使いの武器屋に行ったような気がするんだけど少なくともその3倍以上の広さはあるんじゃないかな?


「いらっしゃい!ごゆっくりどうぞ!」


 ここは市場かな?卸売りしたりしていないよね?で、色々見てみると剣やら槍やらあらゆるものがある件。中には大きさ的にどう見ても小人のドワーフには大きいものもある。と言うよりそっちの方が多いかな?ドワーフは人間に比べると身長は低くその代わりガッチリした体である。魔力は人間と同程度。力も別にそんな大差ない気がする。大きい物でも人間の2倍すらない。ただ、ドワーフは手先が人間より器用らしい。


「沢山あるんです!どうしますか?!全部異空間に放り込むんです!」

「それは止めようか。」

「どうしてですか!」

「後で元の場所に戻せる?」

「持って帰れば問題ないんです!」


 アマミちゃん?アマミちゃんは知らないようだから伝えるけどそれは万引きと言って犯罪だよ?


「ミズハさんの剣と同じようなものもあるんです!」

「うーん?力を吸収する系は無いと思うけど、まあ見比べてみる?」


 と言うことで、剣が揃っている辺りで色々な剣を持って振ってみる。鞘を抜いて振っても良いらしい。結構安全面が危ない感じがするけどまあいいか。


「何かお探しかい?」


 おそらく中年と思われるドワーフに声かけられた。ドワーフの見かけ中年って実際どれぐらいの年なんだろう?


「とりわけ探している訳ではないんですが、僕が使っている剣とどっちが良いかなって比べているだけです。」

「そうかい。折角だ。お主が持っている剣をちょいと見してみな。」

「別に構いませんが…」


 と言うことで、細身の剣を渡す。結構細いので一見レイピアにも見えるけどちゃんと剣だよ?


「ほうほう…お客さんは強さより軽さの方を重視するタイプかい?」

「うーん、まあ軽い方がいいですね。持ち運びも便利だし動きやすいですし。」

「ふむふむ。受け流す系か。この剣では直の受け身では弱そうだな。とは言え、使い手がしっかり受け身を取れれば俊敏性で相手に勝るという…面白い剣だな。」

「お兄ちゃん、何いっているか分からないんです!」


 ごめん。僕も良く分からないよ!


「お客さん、お時間あるかい?」

「まあ、あまり時間はとれませんが午前一杯なら別に構いませんよ?」


 なんかドワーフの店員が何を考えているか気になるので乗ってみることにする。


「そんな時間要らないさ。お客さんは人間かい?我々ドワーフの職人はただ武器を作るだけじゃなく最適なものを提供するという事も行っているのさ。折角立ち寄ってもらったんだい。出来ればお客さんの持っている剣より効率のよいものを提供したくなるというものが筋というわけでな。」

「あー、お気持ちは分かりましたが僕結構この剣、気に入っていますしあまり予算もないので買うと言ったわけでは。」

「いやいや、別にお客さんの持ち物を避難しているわけではないですよ?どんなに我々が見て性能が劣っていてもお客さんがそれが一番使いやすいというのでしたらそれが正しくなることは分かっています。気に入ってもらえなければ我々の提供する品物も効力を発揮できませんから。」

「お兄ちゃん?!やっぱり何いっているか分からないんです!私はあっちの方が気になるんです!シャロルさんやミネガル先生が持っているんです!」


 アマミちゃんは完全に剣に興味ないね!そっちはロッド売り場だね。マジーラさんはロッドではなく杖を持っている。魔法使いだからかそっちの方が軽くて使いやすいからかは分からないんだけど。

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