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魔女の扱いが小学生なんだよなぁ

「到着ですわ。」


 この自動車地味に速かったな。時速40kmくらいか?で20分か。やっぱり遠いな!学校からマジーラさんの家までの距離より遠いだろ。


「シャロルさん。たぶんここはオラクル領なんだろうけど地元の学校にしなかったの?」

「冒険者育成学校はこの国でも数がたかが知れてますわ。私の領にはその様なものはありませんわ。」


 うわー、私の領っていったよ!完全にお姫様発言だよ。羨ましいわー。


「結構快適だったよね。」

「当然ですわ。学校に行くに辺り車道を整備してもらいましたわ。」


 ちょっと待って?!と言うことは、この道って殆どシャロルさんの為に作られたってこと?!金持ちの考えることは良くわからない件。


「空を飛んだ方が早いんです!魔女は最強なんです!」

「う…その手があるとは思っていませんでしたわ!ここは負けを認めますわ。」


 何を張り合ってるの?!アマミちゃんは例外だよ!こんなの基準にしたら色々おかしくなっちゃうよ!


 まあいいや、これでオラクル子爵家の場所の力も覚えた。…厳密には屋敷の中にいる人間の力の数々だけどね。これでアマミちゃんに指示を出せばここにも簡単に行けると。…なんか某◯◯◯ンの空◯◯◯みたいだな!


 なお、完全自動車は行き帰り共に指定の駐車場所に止まるようになっているらしく、既に僕達はお屋敷の門を通った中にいます。どうやらルート的に正門じゃなくて裏門から出入りするみたい。裏門が勝手に明け閉めする辺りオラクル子爵家の魔法の技術は凄すぎる。


 ほら、確かに種族上は魔力が少ない人間でも複数で放てばその分強く強力になる。数で物を言う人間のやり方である。僕は単独行動派だからハブられたんだけど。


「ここから中に入りますわ。」

「裏口じゃね?」

「正門から入るのは飽きましたわ!目立つのは好きではありませんわ。」


 シャロルさんと気が合いそうだわ。まあ、アマミちゃんの編入試験以来から何だかんだで関わったんだけどね。アマミちゃんとも一番仲良くしていそうだし。


「帰りましたわ。今日は友達を沢山連れてきましたわ。」

「お帰りなさいませ。シャロル嬢。何かお客様にお出し致しますか?」

「ではよろしくお願い致しますわ。私達は私の部屋か魔術書の部屋にいますわ。」

「かしこまりました。旦那様が書籍の部屋では飲食は控えるように仰っていましたので、お嬢様のお部屋に持っていきますね。」

「お願い致しますわ。」


 なんかなんとも言えない件。これがお嬢様か。シャロルさんが屋敷内をどんどん進むので皆んなでついていく。


「ここが私の部屋ですわ。」

「ベットが大きいんです!お姉ちゃんと寝るときも悠々と寝れるんです!」


 ねえ、ここでその話は止めて!いや、マジーラさんに迷惑かけないように僕らは同じ部屋で寝てるんだけど…ことある毎にアマミちゃん僕が寝ているところに潜り込んでくるんだよね。勿論布団は一人用なので…あとは察してください。


 なお、家にある布団はマジーラさんが僕らの為に買ってくれたもの。森の中にどうやって持ってきたのか気になってたけど今考えると転送アイテムを使ったのかな?登録した場所には転送出来るみたいだし。てか、部屋に入って早々他人のベットに潜り込むな!お嬢様のベットだよ!


「アマミさんは可愛らしいですわ!」

「おい、パンツ見えてるぞ?」

「それは見えていても言ってはいけませんわ?!」

「ノヴェラ、そう言うことはクラスで言わないって皆で決めたんだから言わない方がいいと思う。」

「…そうです。…彼女が空を飛ぶと…いつも見えています。…今さら指摘することでは…無いと思います…」


 なんかアマミちゃんの扱いがとんでもないことになっていない?!なお、ノヴェラ君だけ顔を真っ赤にして完全そっぽを向いている。逆にフロウミ君やサーラさん、シャロルさんはアマミちゃんのパンツを完全に直視している。なんかこれ、もうわかんないな!とにかく色々良くないのでアマミちゃんの側に行ってめくれたスカートは戻しておきまし…


「隙ありです!お姉ちゃん捕まえたんです!離さないんです!」


 うわ!急に立ち上がってこっちに抱きついてこないで!


「あらあら、アマミさんは甘えん坊さんですわ。」

「…これが…アマミさん攻略法ですね…覚えておきます…」


 攻略法って何?!勝手に抱き付いてきただけだよ!攻略も糞もへったくれもないよ!


「今日は逃がさないんです!お姉ちゃんはどこが美味しいんですか!」


 食べる気か!なんか昔同じやり取りした覚えがあるぞ?!


「うーん、1回落ち着こうか。肩車してあげるから。」

「うわ!お姉ちゃんより背が高いんです!ノヴェラさん超えたんです!最強なんです!」

「あ?てめえより俺の方がつええに決まってるだろ!」

「それはないかな。」

「…無いと…思います…」

「でしたらアマミさんの結界を壊してみるんですわ!今のところクラス全員が束になっても誰も壊せていませんわ!」

「ッチ、てめえら一々ウッセーんだよ!」


 アマミちゃん地味に高いところ好きだからね。肩車するとそっちに気を取られてくれる事があるから便利だよね。


 と言うより、やっぱりアマミちゃんの結界は学生じゃ誰も壊せないらしい。個人的現状突破できるのって僕だけじゃない?そりゃ世の中魔力や力が一般人間の100万倍超える強者がいれば別だけど。

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