表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/65

買い過ぎには注意しようね

「アマミちゃん大丈夫?」

「ウワーン!お姉ちゃん!酷い…んです!喧嘩な…んです!怖か…ったん…です!」

「よしよし。一回落ち着こう?」


 あの鬼のことも気になるけどとにかく先ずはアマミちゃんを落ち着かせることにする。大体こう言うときは頭を撫でてればなんとかなる。アマミちゃん攻略法の1つだからね。覚えておいて損はないよ!帽子があるので撫でるのは後頭部らへんかな?なお、鬼が去ったため魔法陣は消えている。


「あーあ、せっかく良い鴨がかかったって言うのにつまんねえな。」

「どういうおつもりですの?!相手は鬼族でしたわ!分からなかったとは言わせませんわ!アマミさんが庇わなければ首が飛んでいたかもしれませんわ!」

「なんだいなんだい?お前まで俺に説教か?ったく、どいつもこいつもなんで俺の事分かってくれねえかな。」

「どういう方か私には分かりませんわ。ただ少なくとも鬼に喧嘩を売ることは間違っていますわ!あのお方はそれほど危険ではありませんでしたが仮に私達に愛想尽かして襲撃なんてされたら何もかも終わってしまいますわ!」

「知らねえな。そしたら全部潰せば問題ないだろ?あーあ、確かお前ここの領主の娘っていっていたな。なんならお前に俺に逆らったときの恐怖ってのを教えつけてやるよ。楽しみにしてな。」

「あ、ちょっとお待ちくださいまし!」


 少年はそのまま立ち去ってしまった件。シャロルさんが追いかけようとしていたので腕をつかんで止める。


「離してくださいまし!あのお方は何を考えているのか分かりませんわ。それはアマミさんも同じですが放っておいて良いものでないことは目に見えていますわ!」


 アマミちゃんと比較されてる件!いや確かにアマミちゃんも良く分からないけどさ!


「仮にそうだとしても先にこっちから仕掛けたら僕らが悪くなるからね。とりわけ見た限りだと別になにも強くなさそうだし口だけだと思うけど。」


 とは言ったものの…彼の発言や行動はものすごく気になる件。何があの少年にあそこまで自信を与えているのか。なにか企んでいると考えた方が無難だな。


「ムー。喧嘩は悪いことなんです。お姉ちゃんが止めれば一瞬だったんです!今度はお姉ちゃんが止めるんです!」

「そうですわ。この中ではミズハさんが一番お強いですわ。アマミさんが止めれるならばミズハさんも止めれるはずですわ!」


 なんだなんだ?!なんか他人の喧嘩の癖に全部僕が悪くなってる気がするぞ?!僕は目立ちたくない主義だからよっぽどの事がない限り傍観者タイプなんだけど。ほら、下手に関わると苛めの巻き添えになるみたいな?


「うーん。僕はあまり目立ちたくないし…あまり喋るのが得意じゃないから僕が止めるとなると物理的に二人とも再起不能になると思うけど。」

「ギャー!ダメなんです!お姉ちゃん本気を出しちゃダメなんです!世界が真っ二つになっちゃうんです!」

「そ、それはよろしくありませんこと。ミズハさんは見守っていただければ充分ですわ!」


 そんな強くないよ!化け物みたいな扱いしないで!とまあ、そんなこんなで買い物を再開しました。そしてそのまま夕方まで続きました。


「おかしいですわ?結構色々買ったはずですのに何故か買った感じがしませんわ。」


 そりゃ買ったもの全部アマミちゃんの異空間に突っ込んだからね!まあ、僕らが貧困と言うこともあり、大量のバナナ以外はそれほどあまり買っていない。殆どシャロルさんが気に入ったものを買って、で、たまに僕らに奢ってくれたりといった感じである。もうシャロルさんに頭が上がらないよ!


 そしてまあ、アマミちゃんの魅了効果で回りが倒れると言う事件はあったものの今までのなかではかなり平凡な買い出しが完了しました。なんか、最終的に全員お揃いのミサンガを左手首に着けています。二度と話題にはでないと思うけどね!


「今日は楽しかったですわ。このミサンガには自然に切れると願いが叶うと言われていますわ。それまでは皆さんお揃いと言うことで大事にしてくださいまし。」

「切れるってなんですか?!そうなんです!強化魔法なんです!シャロルさんのプレゼントは絶対に傷付けないんです!」


 シャロルさん?どうやらアマミちゃんのミサンガは生涯切れることはなさそうだよ?


「私の家までお迎えありがとうございますわ。荷物は玄関に置いてくださって構いませんわ。後は私で運びますわ。」

「出すんです!ちょっと待つんです!」


 で、屋敷の玄関に多量な荷物が置かれた件。


「ちょっとお待ちくださいまし?私こんなに買った覚えはありませんわ?アマミさんの持ち物ではありませんこと?」

「そんなことないんです!預かったものだけ出したんです!」

「あれじゃない?荷物の量を見ていなかったから予想より買いすぎたとか?」

「う…そのようなトラップがあったとは…アマミさんは侮れませんわ!」


 アマミちゃん関係ないよね!これは自業自得じゃない?あれ、カード払いし過ぎて実際使ったお金がわからなくなっているとかそんなもんでしょ。


「で…では、私はメイド達をお呼び致しますのでここでお別れですわ。またいつか会えることを楽しみにしていますわ。」


 そのまま、屋敷の奥の方に行ってしまった件。若干やすれた顔したような気がしたけど見間違いかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ